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国際金融
unit 16マクロ経済政策の効果
マンデル=フレミング・モデルを用い、変動相場制度および 固定相場制度下における財政政策の効果について分析する。
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財政政策の効果
変動相場制度下における拡張的財政政策の効果ををみる。 これを図示したものが図5-10である。
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財政政策の効果
図5-10においては、これまで導出したIS曲線、LM曲線、 BP曲線が同時に描かれており、初期時点において経済は点 Aにあったとする。
ここで、拡張的財政政策により政府支出が増大するならば、 IS曲線が右方にシフトし、短期的には経済は点Bへと移動 する。
しかし、点Bでは自国金利が外国金利を上回るため、資本が 流入し、為替レートが増価し、純輸出が減少する。
このため、IS曲線は左方へシフト・バックし、経済は再び点 Aへともどる。
したがって、変動相場制度下での財政政策は、為替レートの 増価と純輸出の減少に吸収され、国民所得を増加させるとは できない。
よって、変動相場制度下における財政政策は無効である。
次に固定相場制度下における拡張的財政政策の効果をみる。 これを図示したものが、図5-11である。
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財政政策の効果
初期時点において経済は点Aにあったとする。
ここで、拡張的財政政策により政府支出が増大するならば、 IS曲線が右方へシフトし、短期的には経済は点Bへと移動 する。
しかし、点Bでは、自国金利が外国金利を上回るため、資本 が流入し、為替レートが切り上げ圧力を受ける。
これに対し、通貨当局は公定平価を維持するため、自国通貨 売り・外国通貨買い介入を行う。
このとき、ハイパワード・マネーが増大し、通貨乗数を通じ てマネーサプライが増大する。
この結果、LM曲線が右方へシフトし、経済は点Cへと移行 し、国民所得は増大する。
したがって、固定相場制度下における財政政策は有効である。
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金融政策の効果
マンデル=フレミング・モデルを用い、変動相場制度および 固定相場制度下における金融政策の効果について分析する。
変動相場制度下における拡張的金融政策の効果をみる。 これを図示したものが、図5-12である。
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金融政策の効果
初期時点において経済は点Aにある。
ここで、拡張的金融政策により名目マネーサプライが増大す るならば、LM曲線が右方にシフトし、短期的に経済は点B へと移動する。
しかし、点Bでは自国金利が外国金利を下回るため、資本が 流出し、為替レートが減価し、純輸出が増大する。
このため、IS曲線が右方にシフトし、経済は点Cへと移行 し、国民所得が増大する。
したがって、変動相場制度下における金融政策は有効である。
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金融政策の効果
固定相場制度下における拡張的金融政策の効果をみる。 これを図示したものが、図5-13である。
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金融政策の効果
初期時点において経済は点Aにあったとする。
ここで、拡張的金融政策により名目マネーサプライが増大す るならば、LM曲線が右方にシフトし、短期的には点Bへと 移動する。
しかし、点Bでは自国金利が外国金利を下回るため、資本が 流出し、為替レートに切り下げ圧力がかかる。
これに対して、通貨当局は公定平価を維持するため、自国通 貨買い・外国通貨売り介入を行う。
このとき、ハイパワード・マネーが減少し、通貨乗数を通じ てマネーサプライが減少する。
このため、LM曲線は左方へシフト・バックし、経済は再び 点Aへと戻る。
したがって、固定相場制度下での金融政策は国民所得を増加 させることはできない。
よって、固定相場制度下における金融政策は無効である。
以上の結果をまとめたものが表5-1である。
ここで、金融政策の効果についてみると、完全資本移動の想 定のもと、変動相場制度下では金融政策は有功となるのに対 し、固定相場制度下では無効となることが示された。 この結果は、「自由な資本移動」「為替レートの安定性」「金 融政策の自由度」という3つの選択肢を同時にすべて達成す ることができないことを意味している。
これは、マンデル=フレミング命題、または国際金融のトリ レンマと呼ばれている
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