第 5 回浦安市男女共同参画推進懇話会(第4期)議事録
1. 開催日時 平成16 年 2 月 18 日(水)午後 6:00∼8:00 2.場 所 浦安市郷土資料館1F 視聴覚室
3.出席者
(懇話会委員)
結城美惠子、醍醐和子、今井恭子、石黒茂正、大野直美、工藤真由美、胡桃沢美津子、 嶋根政光、前野春枝、宮沢君子 以上10名。
(欠席5名:服部アキ、若麻積明里、荒賀直子、吉野則子、小野寺豊)
(事 務 局)
中山課長、加藤副主幹、村田、安藤以上4名 4.会議次第
(1) 座長あいさつ
(2) 浦安市の男女共同参画社会づくりを進めるための課題の整理
(3) その他 5.会議の概要
(1) 座長あいさつ
(2) 浦安市の男女共同参画社会づくりを進めるための課題の整理⇒下記のとおり
(3) その他
・次回は、事務局にて整理したこれまでの課題を委員に確認いただく。
・委員は次回までに、前回までに配られた資料(特に懇話会の設置要綱)の内容 を確認する。
・委員は提案書素案作りを事務局、委員のどちらが行うかを考えてくる。
・次回は、3月17日18:30∼20:30 の開催予定で了承される。
6.会議内容
○ 今回の課題について
(座 長)前回出された意見に加えて、もっと強化したい課題、訂正する内容などについて 話し合っていきたい。そして次回は、前回と今回出された課題を整理していきた い。
前回は、全体的な性別役割やジェンダーに関する意識啓発、学校教育、家庭、 労働における性別役割分業の解消、政治など意思決定への参画などがあった。
○ 職員に対するジェンダーフリー教育研修について
(委 員)学校教育では、相当昔から男女平等教育にエネルギーを注いで実施してきている。 学校における職場の中も男女平等は進んでいると思う。学校教育よりもむしろ卒 業後が問題となっているのではないか。
(座 長)長いスパンで捉えると、学校や家庭と成人後の教育と同時並行でやっていく必要 はないか。
(委 員) 小学校の頃に得た知識や人間関係は大人の基本になるため、学校での教育は大 切。
(委 員)学校では、男女とも同じに指導している。出席簿も最近は、男女混合になった。 職場の仕事も男女に分かれてはいない。学校外の方が問題ではないか。学校教育 ではきちんと指導しているのに、結果としてなぜ社会は変わらないのだろう。そ れは、学校を出た後に課題があるからではないか。
(座 長)教員現在、教員に対するジェンダーについての教育研修は行われていないのでは ないか。そのため、例えば、「女の子は可愛いのがいい」「女の子は理科が得意じ ゃない」「男の子は理科や算数が得意」といったように、教員が無意識に使う言葉 が子どもに投げかけられ、会話を通して非常に子どもたちが傷ついている実態が ある。
(委 員)先生の中には、「女の子だから『僕』と言うのはおかしい」、青いランドセルを背 負っている女の子をいじめる男の子に対して、「『女の子だけど』青が好きなんだ から」という言い方をする先生がいる。ジェンダーの意識がまだ浸透していない のではないか。親の方からも、「 女 の 子 だ か ら 赤 い ラ ン ド セ ル じ ゃ な い と お か し い」という話を聞くし、男の子が相変わらず黒しか選べない風潮も気になる。
また、浦安市内の学校によって、ジェンダーの意識レベルが異なることにも戸 惑う。女の子は必ず赤いランドセルとする学校もあれば、カラーランドセルが当 然の学校もある。
(座 長)先生個人の考え方によって、子どもたちに違った対応がなされている現状がある。
(委 員)たとえば市の方で、学校教員への出前講座を行ってはどうか。先生方の言動は、 子どもや親に大きな影響を与える。学校の中にいても行えるような、また細かく 配慮した講座を作る必要がある。
(座 長)教員を対象にしたジェンダー教育を、成人向け講座と平行してやっていく必要が ある。国立女性教育会館では毎年、教員向けジェンダー講座を主催しており、定 員を超える人気と聞く。浦安市でも毎年何人か参加して、学校の中から広げてい く必要があるのではないか。
(委 員)同和教育を根付かせたのは、教育委員会など上からの力があった。上から行って いく必要もあるだろう。
○ 男性の地域参加について
(委 員)団塊世代の男性たちが 2007 年頃から地域へ戻るだろう。彼らが地域参加しやす いように準備する必要があるのではいか。男性にも様々なライフスタイルがある ので、「男性向け講座」と大くくりにせず、細分化しながら行政の方でプログラム を用意していく必要がある。あまり構えずに済む市の凧揚げ大会のような、取り 組みやすいものから入っていけたらいい。
(座 長)地域活動は、フラットな人間関係で運営されることが多い。しかし、団塊世代の
男性たちの多くは、ピラミッド型組織の関係づくりに慣れているので、地域活動 での関係性にギャップを感じるようだ。彼らが地域に参加する際に、ソフトラン ディングできるような、役立つ講座が必要だろう。
○ 性教育とDV について
(座 長)DV が今、問題になっている。男性が加害者にならないためには、学校での性教 育が必要だと言われている。これまでの性教育は女子向けが多く、「性被害に会わ ないために」という内容が主であった。男子に向けての教育が手薄だったのが悔 やまれている。男子も対象に入れた両性への取り組みが、今後ますます大切にな る。
(委 員)それは昔の話であり、現在はそんなことはないと思われる。
(委 員)しかし現状では、避妊が男子の選択に任さざるをえない状況から中絶をする女子 が後を絶たない。また、セックスを強要するなどの問題もある。学校教育の中で、 相手の性を尊重することや、思いやる心を伝えていく必要がある。
(座 長)性やセックスについては、家庭でもタブー視される文化がある。本来はオープン に語られていい大切なこと。家庭・学校・社会のすべての領域で取り組んでいか なければならない課題であるが、なかなか着手しづらい現状がある。
(委 員)「親がやりにくいから学校で」という要望が多い。親にも参加してもらうために、 授業参観でやってみてはどうか。
(委 員)親としても教えるすべを知らない。正しい教え方のノウハウがほしい。
(委 員)DV 問題の男性から女性への暴力が多いという背景を考えれば、男子に対しては、 性についての相手の同意を大切にしてほしいということ、女子に対しては、もっ と自分を大切にしていこう、自分の意見を主張していこう、ということを性教育 の中で伝えていく必要がある。DV は低年齢化しており、しかも夫婦間での DV と 同じ形で起こっている。
(座 長)浦安市ではないが、恋人間でのDV の相談をよく受ける。身体的暴力はもちろん、 拘束などの精神的暴力もある。それが低年齢化している。DV 法が配偶者だけでな く恋人にも広げられたら、ほとんどの女性がDV にあっているといえるくらいだ。 DV は決して特殊なケースではない。子どもたちがどうしてそうした意識をもった
人間に育っていったのか、そこに目を向ける必要がある。家庭、地域、学校が、 それぞれの役割を持ちながら連携していく必要がある。
(委 員)性に関しての相談に来る親はみんな、「うちの子はそうじゃないと思っていた」 と恥ずかしそうに言う。親が「触れてはいけない問題」のように扱い、対処の仕 方に迷っている。学校と共に、家庭の中における性教育での接し方を教えていく ことも大切。ランドセルカラーのことや、「僕」という女の子のお話、同性愛のお 話など、具体的に生活の視点から行っていけばいいのではないか。
(委 員)実際に自分たち親が、子どもから性のことについて聞かれたら考えてしまう。子 どもたちに性を教える講座がほしい。それが DV 問題の理解や防止にも繋がって いくと思う。なるべく早く、そういった情報を発信できればいい。
(委 員)以前、高学年の子どもの授業参観で性教育を見学したが、内容は「理科」の授業 内容だった。子どもが産まれる仕組みだけではなく、相手を思いやる気持ちや、 相手との付き合い方を授業の中に入れてほしい。親も教えていく必要があるけれ ども、学校から実施していくことも必要だと思う。そうすることで、逆に子ども を通じて親に伝わるという形もあるのではないか。
(委 員)相手の気持ちが傷ついているのが分からないから、DV が起こるのではないか。 男性に対する意識啓発プログラムも必要だと思う。
(委 員)そういった教育を、行政も後押ししてほしい。
(座 長)北九州市の例では、高校生が中心となって同世代へ向けて、ジェンダーの視点で 性教育活動を主体的に行っている(北九州市「YS の会」)。「男は産ませる性であ る」ということ、気持ちを思いやっていくものだということを、同世代が発信し ているので、若者はもちろん、地域にも受け入れられている。一つのいい事例と いえる。性の問題には蓋をするという日本文化があるので、大人は教えることに 勇気がいる。でも、本当は当たり前のことだから自然体で答えていいはずのこと。 家庭・学校・地域、どこかで一極集中的にやるのではなく、一緒にやっていく必 要がある。
○ 職場における意思決定への男女共同参画
(委 員)職場における男女平等の促進にも力を入れてほしい。行政から進んで着手してほ しい。職場での意思決定の場における男女のアンバランスをどう改善するのか。 各企業に対して、それについてどのようなことを行っているかを聞いていくだけ でも、効果があるのではないか。
(座 長)浦安市の職場が男女共同参画の事業所モデルになるといいと思う。横須賀市では、 企業に対して男女平等を推進してもらうため、まずは自分たちの職場からそのモ デルになろうと進めているようだ。
(事務局)市川市では、男女共同参画を進めている企業に対して優遇する措置を条例で定め ている。
○ 男性の育児休暇取得について
(座 長)「育児=母親」ではなく、「親」が担うという意識変革と高揚が必要。子育て支援 の主たる対象は、暗黙のうちに「母親」を連想しているようにうかがえる。ます ます性別役割分業が強まる傾向になり、根本的な問題は解決されない。
(委 員)男女の賃金格差にも問題がある。生活費を考えると、低賃金の母親が育児休暇を 取得することになる。
(座 長)企業では、男性の育児休暇がとりにくい。どうすれば、もう少し促進できるか。
(委 員)「男が育児休暇を?」という意識が根強い。育児休暇を強制にしたり、「休暇を取 ったほうが評価が高い」という仕組みを作る、あるいは法律で定める等の法の強 化も必要だろう。また、ジョブシェアリングの導入も検討されていいと思う。
(委 員)メディアを利用して、育児休暇についての情報を流すのはどうか。
(委 員)長期でなくてもいいから取ってほしい。核家族が多いなか、男性パートナーの助 けは必要であり、子どもにとってもよい影響を及ぼすはず。
(事務局)市役所では男性は産後 7 日間の特別休暇を取れるが、育児休暇を取った者はいな い。仕事上、なかなか難しい。しかし、男性自身の生き方によっては、積極的に 取得する人も期待できる。取得する以前の問題として、男性が子育てをどう考え るか、意識を変えていくことが必要なのではないか。
(委 員)男性が子どもにふれる時間が多いと、男性自身も変化する。女性にも余裕がでる。 育児に向き合う意識をつけてほしい。
(座 長)男性の生き方にも問題があるのではないか。男性には現在、「人生仕事のみ」と いった画一したモデルしかない。男性たちが、それとは違う新しい生き方モデル を社会に提示し、多様な選択肢を地域にしらしめていくことも必要なのではない か。
(委 員)細かく配慮しながら、進めていく必要があるだろう。
(委 員)企業と家庭と、多面的に進めていかないといけない。
(委 員)企業が育児休暇を取りやすい風土に変えていってはどうだろう。たとえば組合な どが声を大きくして運動をするなどして、男性の意識から変えていくことが大切。 上司は部下に子どもが生まれたときは、「しっかり休んで来いよ」くらい言ってほ しいと思う。
(委 員)一歩一歩進めていくことが必要。1 年、半年とは言わないまでも、まず 1 ヶ月か らでも始めてほしい。
(座 長)ありがとうございました。次回の日程は 3 月 17 日(水)、開始時間は、次回から 30 分遅らせて 6 時 30 分から 8 時 30 分とする。
以上