川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 1
ニュースレター 第 26 号 2005 年(平成 17 年)2 月 4 日発行
2004 年 11 月 28 日川辺川ダム建設反対県民大集会にて
!
みんなで考え、行動しよう
! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
川辺川ダム問題
! Ĥ!
今後の傾向と対策
ケース1:熊本県収用委員会が、
国土交通省の裁決申請を却下し
たらどうすべきか?
傾向:
川辺川ダムの建設に当た り、国土交通省は球磨川・川辺川 に共同漁業権を持つ球磨川漁業 協同組合の同意を得る必要が あります。2001 年に同漁協 は二度に亘って建設着工を拒 否。国交省はやむなく、熊本 県収用委員会に同漁協の持つ 共同漁業権の収用裁決申請を行いました。収用委員会は、漁業権の帰属や
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 2
明確に示せない場合、収用裁決申請の却下を 示唆しました。
川辺川ダム計画の事業認定取り消し訴訟も 熊本地方裁判所に提訴されていますが、昨年12 月 2 日の口頭弁論で、永松健幹裁判長は今後 の進行について、収用委員会の判断を待つ姿 勢を示しました。全てが収用委員会の判断に かかっているのです。
新利水計画の策定状況からいって、4 月まで に新利水計画が確定する可能性は非常に低く、 却下裁決が出されることはほぼ間違いありま せん。
対策:
却下裁決が出されるということは、 現行のダム計画が否定されるということを意 味します。すなわち川辺川ダム計画に対する 死刑宣告です。国土交通省は現行計画の見直 しを迫られます。しかし、国土交通省がダム 以外の治水対策を打ち出してくることは考え られません。必ず以前のダム計画案を練り直して、ダム計画の延命を 目論んでくるでしょう。また、 収用裁決申請を国交省が取り下 げる可能性もありますが、 それは国交省が事業認 定の内容に自信がな いということを意味 します。このままい けば却下裁決が出される ので、ただ却下裁決によるダ
メージを避けるための姑息な手段にしか過 ぎません。国交省自ら、事業内容に問題があ ることを認めて現行計画を放棄したことと同 じです。
そのような国交省に対して、私たちは「川辺 川ダム計画は死んだのだ。死んだ計画の復活 はありえないし、許されない」という世論を 喚起し、ダム計画の中止を迫る必要がありま
す。却下裁決が出ても、すぐにダム計画が中 止になるわけではないのです。もちろん、国 交省だけでなく、国会、熊本県(県知事や県議 会)などにも、ダム中止を求める要請を行わな ければなりません。その時には、会員の皆様 には具体的な行動を要請しますので、よろし くお願いします。
ケース 2:新治水計画はどのよ
うに策定すべきなのか?
傾向:
ダム計画が中止になった としても、球磨川・川辺川流域 には新しい治水計画を策定す る必要があります。この場 合、河川法に定められた手 続きに基づいて計画は策定さ れる見通しです。すなわち、 基本高水流量、計画高水流量等 を定めた河川整備基本方針がまず 策定され、その上で河川工事などを 定めた河川整備計画が策定されます。 河川整備基本方針の策定にあたっては、 国土交通大臣は、あらかじめ、社会資本整備 審議会の意見を聴かなければならないと定め てありますが、社会資本整備審議会の委員は 国交省が任命するため、国交省にとって都合 のいい意見しか出されないという問題があり ます。また、河川整備計画の策定にあたって は、関係住民の意見を反映させるという規定ポイント:
収用委員会の却下
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 3
がありますが、実際の各地の現状を見ると、 住民参加が実現されているとはいいがたいも のがあります。国土交通省は、河川法に基づ いた手続きでも、新治水計画を再び、ダム計 画にするように狙ってくるものと思われます。 世論の大きな力がなければ、住民が望む治水 策は採用されず、再びダム計画が押し付けら れることになるのです。
対策:
熊本県では、2001 年 12 月から 始まった住民討論集会、治水専門家会議、森 林保水力の共同検証作業、また新利水計画策 定作業など熊本県の総合コーディネートのも と、関係住民と国をはじめとする行政機関が 同じテーブルにつき、討論しながら合意を形 成し、事業のあり方を決めていく手法が進め られて来ました。住民の意思で公共事業を決 定する試みとしては、法律に先行する全国に 例を見ない画期的なものです。私たちは、このように住民が決定していく 仕組みを新治水計画策定作業にも
適用すべきだと考えます。 熊本県の総合コーディ
ネートのもとで新治 水計画策定作業が進め られるように、国や 熊本県に働きかけて いく必要があります。
この人に聞く
! ! ! ! !
衆議院議員 松野信夫さん
川辺川ダム反対運動の中で、人吉球磨の農 民や流域の漁民を法律家の立場からサポート して来た松野信夫弁護士が、一昨年、国会議 員に転身した。国会でも新人らしからぬ活動 で、これまで以上に、私たちの運動を強力に サポートしてくれている。今回は、そんな松 野信夫さんに話を聞いた。
まつの のぶお 1951 年、東京生まれ。1979 年、司法試験に合格。1982 年、熊本で弁護士
開業。水俣病弁 護団や川辺川利 水訴訟弁護団な どで、社会問題 の解決にも当た る。2003 年 11 月、総選挙にて 比例代表九州ブ ロックで民主党 公認候補として 当選。
インタビューを受ける松野信夫さん
…… 今日は、お忙しいところ、時間をとって いただいて、ありがとうございます。国会議 員となられて一年、議員松野さんにいろいろ 質問させていただきたいと思います。まず松 野さんの経歴をお聞かせください。
1951 年 6 月 2 日、東京に生まれ、東京で 育ちました。両親は熊本の甲佐町の出身で、 父が公務員で東京勤務中の生まれです。だか
ポイント:
国交省は再度ダム
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 4
ら学校が休みのとき、甲佐に帰って、ダムが できる前の緑川で魚を獲ったり、泳いだりし たものです。そんな時、地元の人に魚の獲り かたを教えてもらいました。
高校は都立西高を卒業しました。その頃、都 立高校は結構レベルが高かったです。
…… 都立日比谷高校が東大入学数で有名だっ たころですね。それで大学は?
1970 年、高校を卒業し、一年浪人して、東 京大学に入学し、1975 年に卒業し、東京海上 火災に就職しました。一年在職後、司法試験 を目指して、また東大に学士入学し、1979 年 10 月司法試験に合格し、修習生を経て、1982 年熊本で弁護士を始めました。
…… 弁護士としての松 野さんを熊本に結びつけ たのは何ですか
私は水俣病について、前から深い関心があ り、これが熊本との結びつきでしょう。そし て熊本で弁護士業をやる以上、水俣病に関与 したいと思っていました。水俣では証拠集め が初めての仕事でした。証拠の集め方、証人 からの聞き取り方法など、若手弁護士のトレ ーニングの場として非常に勉強になりました。
…… 公害問題としての水俣病に関われたこと が、川辺川問題に取り組まれることになった のですか?
公害弁護団の活動の核は、当然環境問題と 病気治療関係に分かれます。私は水俣病を通 して、弁護士は常に社会的課題に関わらねば
ならないと思っています。私は環境問題に注 目し、川辺川問題に軸足を置くようになり、 自然な成り行きとして川辺川へと進みました。 水俣病問題は環境問題の原点です。水俣は廃 水が流れて問題となり、川辺川は流れを止め ることが問題です。いずれも自然を壊すこと に変わりはありませんが・・・
…… 川辺川ダムに反対の立場をとられるのは 何故ですか
たしかに川辺川ダムにつ いては賛否両方ありますが、 私は「自然は自然のままに」 を原点としています。しか も現在の川辺川ダム事業は 全くの政官財癒着の見本で す。自然な姿ではありません。
…… 政治家を目指されたのは何故ですか
水俣病問題に関わっている頃から、公害問 題の解決は最終的には政治決着であると考え ていました。また水俣病関係で、私は政治家 との接触の機会に恵まれました。たしかに政 治家にも良し悪しがあります。しかし、ずっ と市民の声がよく聞かれていない苛立ちを感 じていました。当然、政治家が変わらなくて は日本の政治は変わらないとの思いが、政治 家を目指すことになったのです。
…… では、なぜ民主党を選ばれたのですか
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 5
市民にとっても選択の場が広がることになる と思ったからです。
…… 国会議員として一年を経た今、感想はい かがですか
私は弁護士としての基盤があったため、何 が何でも政治家にという気は少なかったので すが、議員になって自分の活動範囲が格段に 広くなったことを知り、これを利用しない手 はない、いろんなことが出来るし、結果とし てやりがいがあると思えるようになりました。 今は、今後も続けたいと思っています。
…… 川辺川ダム問題はどのように展開すると 思われますか
現在、国土交通省は川辺川と八ッ場の両ダ ムについては、強く固執していて、中々なこ とでは、これを突破することは難しいでしょ う。しかし、2003 年 5 月 16 日の川辺川利水 訴訟控訴審判決以後、確かに攻守ところを変 え、こちらから強く結論を要求できるように なりました。また、今年(2004 年)11 月 25 日の熊本県収用委員会の状況から見ると、収 用裁決申請却下の可能性が大きいでしょう。 ただ却下となった場合でも、国交省もやわで はありません。簡単には引っ込まないでしょ
う。そこで、以下のことが考えられます。
第一に、却下される。すると事業認定が取 り消されることとなりますから、そこで河川 整備計画にそって新事業計画をゼロから再ス タートさせるか、又は利水目的を落とした形 で、事業認定の出し直しをするか、どちらに しても 3-4 年、またはそれ以上かけてやるつ もりでしょう。
第二に、収用委員会の却下決定に対して不 服申し立てを国土交通大臣にする。大臣は、 収用委員会に弁明書の提出を要求し、提出と 要求が繰り返され、双方バトルの様相を呈す ることになり、最終的には大臣は公害等調整 委員会の意見を聞いて、不服申し立ての却下 もしくは容認を決定します。不服申し立てを 却下すれば、収用裁決申請却下が決定。容認 すれば、収用委員会に差し戻され、再審査と なり、下手すると国交省の恥の上塗りとなる かもしれません。
しかし、どちらにしても住民団体はまた、 今後も長い運動を要求され、くたびれさせら れることになります。五木村の反対運動がつ ぶされた例と同じです。住民運動の真価が問 われます。最終的にはどう、政治決着をつけ るかです。
いずれにせよ財務省の存在が大きくなってき ます。今後、財務省への働きかけが大切です。 住民団体にとって、まだまだ大変ですが、国 交省に対し財務省の風当たりが強くなるのは 確かです。大変でしょうが、あと一歩です。 頑張りましょう。
川辺川紀行(11月25日∼28日)
川辺川を訪れて
私たちは、国際青年環境NGO SAGEに所属し、川辺川ダム問題について取り組んでいる京都の学生です。
11月25∼28日にかけて、私たちは熊本を訪れることができました。熊本に来るのは夏の川辺川現地調査の
時以来2度目となります。今回熊本に来た理由というのは、熊本県収用委員会や、熊本市内での反対集会
の参加、現地の方のお話を伺うこと、そして川辺川に行く事でした。
人吉から五木村へと向かう最中、車を止め写真を撮ることにした私たちは川辺川を見て、揃って驚きの
声を上げました。「きれー!めっちゃきれい!」夏に川辺川を訪れた時もメンバー全員で同じ様に言って
いましたが、地元の方に「今は台風の影響で水が増えているから本当はもっときれいだよ。」と言われ、
これ以上きれいな川なんて想像できないと思っていました。しかし今回本当のきれいな川辺川を見ること
ができた気がしました。そんな川を見た私たちは、もう冬だというのに一様に靴を脱ぎ川に入りました。
ものすごく冷たかったのですが、なんとも言葉にしがたい嬉しい気持ちになり、すっかり川辺川に魅せら
れてしまいました。その後も何度か川に行く機会があり、その度に同じような気持ちになりました。ずっ
と川辺でのんびりとしていたいという気持ちになったのをはっきりと覚えています。
今、日本でもきれいな川が少なくなってきていると言う事をしばしば耳にしますが、川辺川はその数少
ない"きれいな川"なんだなと心から思いました。美しい自然というのは人を引きつける力があると思いま
す。現に私たちも川辺川にまた行きたいと思っています!そんな素晴らしい川辺川が国土交通省の中身の
ない事業によって壊されようとしている事にはもはや怒りすら感じます。この清流を守りたいという思い
が一層強くなりました。
また、国交省に対して、なぜこの事業をなんとしても推し進めようとしているのかに改めて疑問を感じ
ました。国がとる政策というのは、人を幸せにし、豊かにしなければならないはずです。しかし川辺川ダ
ム事業は全くそうはなっていないと強く思います。きっとこれを読むみなさんが一番そう感じていること
でしょう。そんな事業を起こす国交省、また国交省を取り巻く行政システムを変えていかなければならな
いのではと、私たちは感じています。そしてそれはきっと川辺川ダムを止めることによって変わっていく
のだと思います。川辺川ダムを止めることが一つの終わりであり、また国を変えていく始まりなのではな
いでしょうか?今回、熊本に来たことでこのような事を感じました。
国際青年環境NGO SAGE
立命館大学政策科学部1回生 阪井厚仁
11月25日∼27日
学生企画編集ページ
川辺川を守りたいと立ち上がった京都の学生達がこのページを作ってくれました
11月28日、私たちSAGEのメンバーは県民の会
を始めとする実行委員の方々の主催による、ダ
ム建設反対のための集会・パレードに、集会宣
言、スピーチ、カンパ回収・ビラ配りのボラン
ティアというかたちで参加させていただきまし
た。集会には様々な立場の方々が参加していた
けれど、どんな立場でもダム建設反対・清流川
辺川を守ろうという思いは同じなのだと感じる
ことが出来ました。
ただ一つ気になったことは、集会・パレード
に参加している方々の年齢層です。若い人は意
識が少ないのでしょうか、参加している方々の
多くは年配の方で若い方は少なかったように思
えました。パレードをしていても通行人の方か
らはあまり暖かいといえるような視線は得られ
ず、自分には関係ないといったような感じでし
た。私はそのことがとても悲しかったのを覚え
ています。
川辺川ダム建設問題に関わるようになってか
ら「この問題を少しでも多くの人に伝えたい」
という思いがずっと私の中にはあり、その一環
として私たちは、11月20・21日の立命館大学学
園祭、そして12月11・12日には京都の一角にあ
る木輪舎という家具屋をお借りして、川辺川の
写真展を開催しました。この2つのイベントを
終えて痛感したことは、人に伝えることの難し
さです。イベント総日数4日間の集客人数が約
300人でした。それだけの人にさえ、全員に問題
の深刻さが伝わったかいわれると「はい」と答
える自信がありません。ましてそれが県単位・
国単位となった時の大変さは容易に想像できま
す。けれど、県民の会の方を始め、地元住民の
方々はそんな並並ならぬ努力をもう何十年も続
けてきたのだと思うと、たった4日間のことで
落胆していてはいけないと思います。
幸い、私たちはこの問題に学生のうちに出会
うことが出来ました。学生ならではの関わり方
というのが探せばきっとあると思います。その
方法を見つけ出し、これからも特に若い世代の
人を中心にこの問題を伝えていけたらと思って
います。
立命館大学政策科学部1回生 宮城彩子
集会・パレードに参加
川に着いた瞬間
みんなはだしになり水に浸かりました
冷たいけど気持ちいい!!
集会宣言をさせていただきました
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 8
川辺川ダム建設
反対県民大集会
に参加して
全く異なる分野の NGO で活動されている方 から、2004 年 11 月 28 日の熊本市・辛島公 園での集会の感想を寄せていただきました
STOP!劣化ウラン弾キャンペーン
新田真治
11 月とはいえ、大変天気もよく暖かな陽射 しの中、優木はるかさんの伸びやかな歌声か ら始まった県民大集会。本当にいろいろな意 味でこの日の天気のように気持ちのいい日で した。私は今回の集会に、東京から参加しま した。普段は、イラク戦争でも使用された劣 化ウラン兵器の廃絶とイラクの子どもに対す る医療支援の運動をしています。いつも東京 で経験する集会とは違う経験もできなかなか 有意義でした。
この日の集会は、熊本県収用委員会が国土 交通省に対して、「来春までをめどに新利水計 画が確定していなければその状況を前提に判 断する」と収用申請却下の可能性を示唆した 直後に開催されました。
集会の冒頭で「昨年 5 月の利水裁判の勝利 以来流れが変わってきている」と語る実行委 員長の中島康さんの発言。夏の現地調査に続 き、関西から多数参加した学生の存在など、 この間の川辺川の運動が成果をあげ、より多 くの広がりをつくっていることを感じさせる ものでした。この類の集会での集会宣言はな んとなく聞き飛ばしてしまうことがあります
が、集会宣言も印象的でした。単にダムに反 対するにとどまらず、「住民のための公共事業 を住民自身が決定する時代です」と言い、自 らの将来を自らで選択しようと訴えた内容は、 大変共感できるものでした。それぞれのグル ープの発言は、時間的な制約があったからで しょうが、短くてもう少し話を聞きたかった です。
(集会宣言)
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 9
集会宣言
川辺川ダム建設事業が計画されてから既に 38 年が経ちました。日本一の清流と流
域の豊かな自然は熊本県民のみならず国民の宝といえるものです。川辺川ダム建設
は清流や自然、そしてその清流や自然と結びついた漁師をはじめ流域住民の生活を
破壊します。
既に私たちはダムの目的が失われていることを明らかにしてきました。ダムに頼
らず、森林の整備や河床掘削、堤防強化などで洪水は十分に防ぐことができます。
農民はダムの水に頼らない新利水計画を策定中です。
国土交通省はそれでもダム建設を強行するつもりです。無駄な事業に投入する税
金をさらに増やし、総事業費を 3300 億円に増額しようとしています。事業費増額
による熊本県の追加負担は 150 億円以上となり、破綻しつつある県財政をさらに悪
化させ、福祉予算の削減など県民生活を直撃します。
まさに百害あって一利なし、それが川辺川ダムなのです。
公共事業を国が決定する時代は終わりました。これからは住民の住民による住民
のための公共事業を住民自身が決定する時代です。
川辺川ダム事業の中止は目前ですが、国土交通省は最後の力を振り絞って戦いに
臨んでくることでしょう。熊本の将来を、いや日本の公共事業のあり方を左右する
戦いが、これから始まります。借金を残さず、豊かな自然環境を未来に残すため、
そして私たちが自分の未来を自分で決めていくために、総力を結集する時がやって
きたのです。
私たちは、川辺川ダム建設計画の中止を勝ち取り、日本の巨大公共事業の見直し
の歴史の新しい一ページを切り開いていくことをここに宣言します。
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 10
学習会のお知らせ
県民の会では来る 2 月 25 日に学習会「今 年,川辺川ダムが止まる。熊本から始まる住民 決定型公共事業」を開催します。4 月までに出 されるという熊本県収用委員会の結論いかん によっては、ダム中止の可能性も見えてきま す。ダムは一体どのようにして止めるのか、 住民決定型公共事業とはどのようなものなの か、ということを学んでいきたいと思います。 日本で始めての状況を迎える中、私たちは何 をしていくべきなのか、是非一緒に考えまし ょう。
学習会「今年、川辺川ダムが止まる。熊本か ら始まる住民決定型公共事業」
日時:2 月 25 日(金) 18:30∼
場所:熊本市・パレア会議室 1(水道町電停下車 すぐ、鶴屋東館 9 階) 資料代:500 円
講師:森徳和弁護士(川辺川利水訴訟弁護団事 務局長)
問い合わせ:土森(Tel. 070-5273-9573)
川辺川ダム問題出
前勉強会のご案内
「 と こ ろ で 川 辺 川 ダ ム っ て ど う な っ て る?」皆さんの身近にこんな会話はないでし ょうか?止まるのか止まらないのか。はたま たもう止まったのか?今ひとつよくわからな い。という声が聞こえます。そして現実に、 川辺川ダム問題は複数の要素が複雑に絡みあ っていて、理解するのが一苦労の様相を呈し ています。
そこで少しでも皆さんの理解の手助けにな
ればと、県民の会スタッフが指定された場所 にお邪魔して解説?を試みます。必要に応じ てビデオやパンフレットも用意します。是非 ご一緒に川辺川ダム問題の「今」を考えまし ょう。費用は無料です。何人かが集まって話 せるスペースのみご用意ください。少人数で も構いませんし、質疑応答だけでも結構です。 スタッフ一人一人がわかる範囲でお答えしま す。どうぞご贔屓に。問い合わせ・申し込み: 土森(Tel. 070-5273-9573)
会費納入のお願い
会員の皆様の会費やカンパで運営されてい る県民の会の活動ですが、最近は危機的な状 況を迎えています。会員の皆様からの納入が 少なくなり、会費の残額が数万円程度しかあ りませんので、いろいろな活動費用の支払い が滞っています。現在スタッフが立て替える ことによって何とかやっていますが、いずれ それも限界になります。
昨年の活動を振り返ってみても、ニュース レターの内容刷新(女性特集やダム問題 Q&A、 インタビューなど)、ダム中止請願の 1 万人署 名達成、従来の枠組みを超えた様々な団体・ 個人の共催によるダム反対県民大集会の開催 など、県民の会では様々な活動に取り組んで きました。
ご存知の通り、今年が川辺川ダムを中止で きるかどうかの大きな山場です。そして、県 民の会が今後もこのようなダム反対活動を行 っていくには、会員の皆様からの金銭面での 支援が必要不可欠です。
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 11
特別投稿
昨年 6 月、「川辺川を守りたい」チャリティ ーコンサートに出演してくれた歌手・優木は るかさん。
本人の音楽活動の出発点は五木の山々や川 辺川の清流だという。その優木はるかさんに 川辺川への想いを綴ってもらった。
ゆうき はるか シンガーソングライター。 1983 年、北九州市生まれ。川辺川の源流 (五 木村端海野)にて遊ぶ。高校で不登校となる が、自然からインスピレーションを得て、作 詞作曲をはじめる。自然と人のつながりをテ ーマとしたアルバム「私が生まれる未来」「陽 風水世」をリリース。昨年、「川辺川を守りた い」チャリティーコンサートやダム反対県民 大集会で歌う。
「川への祈り」 優木はるか
美しい流れの川です。澄んだ水面に心や想 いが映し出されそうな程に。川辺川に接する 誰もがその清らかさに喜びを覚えていく。私 もその中の一人で、そして歌という手段で感 動の一片を表現しています。昨年 6 月に川辺 川を守るチャリティーコンサートをさせて頂
きました。その中の出逢いや経験を通して自 然の美しさ、素晴らしさ、大切さを改めて知 ることができました!ふたつとないこの川を 素直に守りたいとの想いが湧いてきます。澄 んだ水中をいきいき生 々 と泳ぐ美しい魚達。かつ ては世界中、日本中にこの様な美しい川があ ったのでしょう。
残念ながら今では美しい自然が少なくなっ てしまいました。けれど長い間、私達人間は 自然の豊かな恵みを受けて、食べたり飲んだ りして生活し、感謝し、何よりも大切に守っ てきました。魚の命を食べ、とめどなく流れ てくる水を飲み、使っています。「水」こそ命 の源であり万物の母だと言います。そのかけ がえのない大切な存在「水」が今、私達の文 明生活で汚れていってしまっています。それ は川だけでなく山や海という大地の大きなつ ながりの中で起こっている事です。
川の水が汚れれば海も汚れ、やがては私達 の体もむしばんでしまうのです。当たり前に 繋がっていて、いいも悪いも影響し合います。 もはや自然の浄化作用では文明の汚れを分解 できない状態なのです。これ以上自然を壊し たり、組み変えたり汚したりできない限界の 状態です。近くの川や海をよく知ってくださ い。そこがどんな状態にあるか、どう変わっ てきたのかを。私達はみんな望んでいます。 命が輝く世界、社会、生活をです。その為に は、どうすれば良いのでしょうか。
自然と人が心からの繋がりを持つ時、人間 を含めた全ての命は輝きを持てるのではない でしょうか。決してお金や物質に代えられな い大切なものを守っていけたらどんなに素敵 でしょうか。この想いが、やがて全ての人の 願いになりますように、実現することを信じ ています。
川辺川を守る県民の会ニュースレターNo.26 Page 12
イ
イ
ベ
ベ
ン
ン
ト
ト
・
・
イ
イ
ン
ン
フ
フ
ォ
ォ
メ
メ
ー
ー
シ
シ
ョ
ョ
ン
ン
●
BeGoodCafe
日時: 2 月 11 日(金・休)11:00∼20:00
場所:熊本市・フードパルエンジェルガーデ ン「ラピタ」
(熊本市貢町 581-2,Tel:096-360-8282) 参加費:前売 1000 円,当日 1200 円,高校生以 下 500 円,未就学児無料
申込・問い合わせ: 高野(Tel.090-5488-9062, E-MAIL:[email protected]) ゲスト:辰巳玲子(「ランド・アンド・ライフ」 事務局)、高倉敦子(有限会社「ガイアみなまた」 代表取締役)
21 世紀型ライフスタイルを考えるコミュニ ティ・カフェ・イベント。地球環境や社会に ついて「みんなで語るカフェ」の場です。ゲ ストによるトークや、映画「ホピの予言」上 映、優木はるか改め、あこうのライブもあり ます。川辺川を守る県民の会も出展します。
● 学習会「今年,川辺川ダムが止ま
る。熊本から始まる住民決定型公共
事業」
日時:2 月 25 日(金) 18:30∼
場所:熊本市・パレア会議室 1(水道町電停下車 すぐ、鶴屋東館 9 階)
講師:森徳和弁護士(川辺川利水訴訟弁護団事 務局長)
資料代:500 円
主催・問い合わせ:川辺川を守る県民の会 ・土森(Tel. 070-5273-9573)
● 川辺川尺鮎裁判
(ダム事業認定取り消し訴訟)
日時:3 月 17 日(木) 9:30 門前集会,10:00 口 頭弁論
場所:熊本地方裁判所 101 号法廷 問い合わせ:毛利(Tel.090-8834-1533)
熊本事務局 〒860-0073 熊本市島崎 4-5-13 Tel.070-5273-9573 Fax.020-4668-3744 E-MAIL:[email protected]
東京の会 〒104-0051 東京都中央区佃 2-2-11-3104 有限会社アクセラ内
Tel.03-5548-6941Fax.03-5548-6942 E-MAIL:[email protected]
福岡の会 〒812-0053 福岡市東区箱崎 3-6-15-205 松原 学
TEL&FAX.092-641-1215
E-mail:[email protected]
関西の会 〒597-0033 大阪府貝塚市半田 303-7 加藤方
Tel.090-8466-0643
E-MAIL:[email protected]