第 3 章 2 次元的心筋摂取定量法の開発と評価
3.2 方法
3.2.5 planar uptake index と H/M の比較
入力カウントを得るために,123I-MIBG 111MBqをボーラス注入しながら,LMEGP
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コリメータを装着した検出器を胸部前面に配置し,2分間の経時的撮像を行った.
経時的収集の条件は,マトリクスサイズは128×128,収集倍率は1.45,ピクセルサイ
ズは3.3 mmで行った.入力カウントは図3.1aで示すように,半径3ピクセルのROIを
肺動脈本幹へ配置しTACを得た.図3.2で示すような初回循環ピークのarea under the
curve (AUC) の積分値を入力カウントとした.
planar収集の条件は,マトリクスサイズは256×256,収集倍率は1.45,ピクセルサ
イズは1.7 mmで,ボーラス注入から15分後に5分間撮像を行った.撮影後は,DRIP
を用いて,マトリクスを128×128へ変換してH/M解析を行った.H/M解析は,Okuda らの方法を用いて行った [7].また,H/M解析で用いた心臓カウントをplanar uptake
index法の出力カウントとして用いた.
すべての収集ともに,エネルギーウィンドウを159 kev±10%で設定し,2検出器型
SPECT装置 e. cam signature (東芝社製) を用いて行った.また,散乱補正は行ってい
ない.
planar uptake indexおよびH/M ratioを算出するための対象となった48症例は,PD 16例,DLB 5例,AD 5例,VPS 7例,DPS 6例,Other 9例として,LBD群と非レヴ ィ小体病群 (non-Lewy body disease: non-LBD) の2群に分類した (表3.2).なお,
LBD群とnon-LBD群における性別,年齢には有意差が認められず,すべての症例にお
いて,心不全や虚血性心疾患,肺疾患,糖尿病はひとりもいなかった.
本研究では,自施設での倫理審査委員会および熊本大学大学院生命科学研究部,生命 倫理に関する倫理委員会により承認され,研究開始前にすべての患者から書面での同意 が得られた.
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表3.2 対象48症例の疾患別内訳
Classification LBD (n=21) non-LBD (n=27) p-value*
Sex (M/F) (8/13) (13/14) 0.836
Age (y) 73.5±7.8 (57-89) 73.5±7.2 (56-84) 0.565 Clinical diagnoses PD (n=16) AD (n=5)
DLB (n=5) VPS (n=7)
DPS (n=6) Other (n=9)
LBD, Lewy body disease; DLB, dementia with Lewy bodies; PD, Parkinson’s disease; AD, Alzheimer’s disease with parkinsonism; VPS, vascular parkinsonism;
DPS, drug-induced parkinsonism.
Age data are presented as (mean ± standard deviation).
*Fisher’s exact test
性別などの二値変数における統計学的な有意差解析は,フィッシャーの正確検定を用 いた.連続変数は平均±標準偏差または中央値としてbox-plotで示し,スチューデント のt検定およびマンホイットニーのU検定による2群間の差の解析を両側検定により行 った.2群の相関はスピアマンの順位相関係数を用いて評価した.統計解析には
MedCalc (version 12.4) を用いた.
診断能としてROC解析によるAUCを算出し,感度,特異度,陽性的中率,陰性的中 率を用いて評価した.ROCカーブはYoden指標に基づき,各手法の基準値を求めた.
ROC解析にはシカゴ大学にて開発されたROCKIT [63]を用いた.この解析ソフトは標本 サンプルの非正規分布データから準最尤推定により母集団の正規分布データを推定する ものである.H/Mとplanar uptake indexのAUC
値差の統計的有意検定は,Dorfman-Berbaum-Metz法を用いた[64].すべての解析において統計学的な有意差を0.05未満と
した.
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