第 3 章 パーティションの使用
3.4. パーティションの削除
3.4.2. parted でパーティションの削除
この手順では、parted ユーティリティーを使用してディスクパーティションを削除する方法を説明し ます。
手順 手順
1. インタラクティブな parted シェルを起動します。
# parted block-device
block-device を、パーティションを削除するデバイスへのパス (例: /dev/sda) に置き換え ます。
2. 現在のパーティションテーブルを表示して、削除するパーティションのマイナー番号を確認し ます。
(parted) print
3. パーティションを削除します。
(parted) rm minor-number
minor-number を、削除するパーティションのマイナー番号 (例: 3) に置き換えます。
このコマンドを実行するとすぐに変更が行われるため、実行する前によく確認してください。
4. パーティションテーブルからパーティションが削除されたことを確認します。
(parted) print
5. parted シェルを終了します。
(parted) quit
6. パーティションが削除されたことをカーネルが認識していることを確認します。
# cat /proc/partitions
7. パーティションが存在する場合は、/etc/fstab ファイルからパーティションを削除します。削除 したパーティションを宣言している行を見つけ、ファイルから削除します。
8. システムが新しい /etc/fstab 設定を登録するように、マウントユニットを再生成します。
# systemctl daemon-reload
9. スワップパーティション、または LVM 部分を削除した場合は、/etc/default/grub ファイルの カーネルコマンドラインからパーティションへの参照をすべて削除して、GRUB 設定を再生成 します。
BIOS ベースのシステムの場合:
# grub2-mkconfig --output=/etc/grub2.cfg
UEFI ベースのシステムの場合:
# grub2-mkconfig --output=/etc/grub2-efi.cfg
10. アーリーブートシステムに変更を登録するには、initramfs ファイルシステムを再構築します。
# dracut --force --verbose
関連情報 関連情報
man ページの parted(8)
3.5. パーティションのサイズ変更
システム管理者は、パーティションを拡張して未使用のディスク容量を利用したり、パーティションを 縮小して、作成した容量をさまざまな目的に使用できます。
3.5.1. ディスクのパーティション変更前の留意事項
このセクションでは、パーティションの作成、削除、またはサイズ変更を行う前に考慮すべき重要な点 を説明します。
注記 注記
注記 注記
このセクションでは、IBM Z アーキテクチャーに固有の DASD パーティションテーブル を説明しません。DASD の情報は、以下を参照してください。
IBM Z への Linux インスタンスの設定
IBM Knowledge Center の「What you should know about DASD」
パーティションの最大数 パーティションの最大数
デバイスで使用できるパーティションの数は、パーティションテーブルの種類によって異なります。
マスターブートレコード
マスターブートレコード (MBR) パーティションテーブルでフォーマットされたデバイスでは、
次のいずれかの数だけパーティションを設定できます。
最大 4 つのプライマリーパーティション
最大 3 つのプライマリーパーティション、および 1 つの拡張パーティション、ならびにそ の拡張内に複数の論理パーティション
GUID パーティションテーブルパーティションテーブル (GPT) でフォーマットしたデバイスにおけるパーティションの
最大数は 128 個です。GPT 仕様により、パーティションテーブル用に確保するエリアを拡大す
ることで、さらに多くのパーティションを作成できますが、parted ユーティリティーで用いら れる一般的な方法で得られるエリアは 128 個に制限されます。
注記 注記
Red Hat では、特に理由がない限り、少なくとも少なくとも swap、/boot/、および / (root) のパー ティションを作成することが推奨されます。
パーティションの最大サイズ パーティションの最大サイズ
デバイスのパーティションの最大サイズは、パーティションテーブルの種類により異なります。
マスターブートレコード
マスターブートレコード (MBR) パーティションテーブルでフォーマットしたデバイスの最大サ イズは 2TiB になります。
GUID パーティションテーブルパーティションテーブル (GPT) でフォーマットしたデバイスの最大サイズは 8ZiB にな ります。
2TiB を超えるパーティションを作成する場合は、ディスクを GPT でフォーマットする必要がありま
す。
サイズ調整 サイズ調整
parted ユーティリティーを使用した場合は、パーティションサイズを指定する際の接尾辞を選択でき
ます。
MiB、、GiB、または、または TiB
サイズは 2 のべき乗で表示されます。
パーティションの開始点は、サイズが指定する正確なセクターに調整されます。
終了点は、指定されたサイズから 1 セクターを引いたサイズに調整されます。
MB、、GB、または、または TB
サイズは 10 のべき乗で表示されます。
開始点と終了点は、指定された単位の半分以内に置かれます。たとえば、接尾辞 MB を使用する場 合は ±500 KB です。
3.5.2. parted でパーティションのサイズ変更
この手順では、parted ユーティリティーを使用してディスクパーティションのサイズを変更する方法 を説明します。
前提条件 前提条件
パーティションを縮小する場合は、そこに格納されているデータのバックアップを作成する。
警告 警告
パーティションを縮小すると、パーティションのデータが失われる可能性 があります。
パーティションを 2TiB を超えるサイズに変更する場合は、ディスクを GUID パーティション
テーブル (GPT) でフォーマットする必要があります。ディスクのフォーマット方法の詳細
は、「ディスクへのパーティションテーブルの作成」を参照してください。
手順 手順
1. パーティションを縮小する場合は、サイズを変更したパーティションより大きくならないよう に、最初にファイルシステムを縮小してください。XFS は、縮小をサポートしていないことに 注意してください。
2. インタラクティブな parted シェルを起動します。
# parted block-device
block-device を、パーティションのサイズ変更を行うデバイスへのパス (例: /dev/sda) に 置き換えます。
3. 現在のパーティションテーブルを表示します。
(parted) print
パーティションテーブルから、以下を確認します。
パーティションのマイナー番号
既存のパーティションの位置とサイズ変更後の新しい終了点 4. パーティションのサイズを変更します。
(parted) resizepart minor-number new-end
minor-number を、サイズを変更するパーティションのマイナー番号 (例: 3) に置き換えま
minor-number を、サイズを変更するパーティションのマイナー番号 (例: 3) に置き換えま す。
new-end を、サイズを変更するパーティションの新しい終了点を決定するサイズに置き換
えます (ディスクの開始からカウントします)。512MiB、20GiB、1.5TiB などのサイズサ フィックスを使用できます。デフォルトサイズはメガバイトです。
例
例3.4 パーティションの拡張パーティションの拡張
たとえば、ディスクの先頭にあるパーティションを 2GiB のサイズに拡張するには、次のコ マンドを使用します。
(parted) resizepart 1 2GiB
このコマンドを実行するとすぐに変更が行われるため、実行する前によく確認してください。
5. パーティションテーブルを表示して、サイズ変更したパーティションのサイズが、パーティ ションテーブルで正しく表示されていることを確認します。
(parted) print
6. parted シェルを終了します。
(parted) quit
7. カーネルが新しいパーティションを認識していることを確認します。
# cat /proc/partitions
8. パーティションを拡張した場合は、そこにあるファイルシステムも拡張します。詳細は (参考) を参照してください。
関連情報 関連情報
man ページの parted(8)
3.6. ディスクを再構成するストラテジー
ディスクを再パーティションする方法は複数あります。本セクションでは、以下のアプローチについて 説明します。
パーティションが分割されていない空き領域が利用できる。
未使用のパーティションが利用可能である。
アクティブに使用されているパーティションの空き領域が利用可能である。
本セクションでは、前述の概念について理論的にのみ説明し、ディスクのパーティションの再作成を段 階的に実行する手順については説明しません。
注記 注記
注記 注記
以下の図は、分かりやすく、実際に Red Hat Enterprise Linux をインストールする際に発 生する正確なパーティションレイアウトを反映しません。
3.6.1. パーティションが分割されていない空き領域の使用
このような場合、すでに定義されているパーティションはハードディスク全体にまたがらないため、定 義されたパーティションには含まれない未割り当ての領域が残されます。次の図は、これがどのように なるかを示しています。
図
図3.5 パーティションが分割されていない空き領域があるディスクパーティションが分割されていない空き領域があるディスク
Disk (before)
Primary partition (DOS)
Disk (after)
上記の例では、最初の図は、1 つのプライマリーパーティションを持つディスクと、未割り当ての領域 を持つ未定義のパーティションを表し、2 つ目の図は、領域が割り当てられた 2 つの定義されたパー ティションを持つディスクを表します。
未使用のハードディスクもこのカテゴリーに分類されます。唯一の違いは、すべてすべての領域が定義された パーティションの一部ではないことです。
いずれの場合も、未使用の領域から必要なパーティションを作成できます。このシナリオは、ほとんど の場合は新しいディスクに適しています。ほとんどのオペレーティングシステムは、ディスクドライブ 上の利用可能な領域をすべて取得するように設定されています。
3.6.2. 未使用パーティションの領域の使用
この場合は、使用されなくなったパーティションを 1 つ以上設定できます。以下の図はこのような状況 を示しています。
図
図3.6 未使用のパーティションがあるディスク未使用のパーティションがあるディスク
Disk (before)
Primary partition (DOS)
Unused partition
上記の例では、最初の図は未使用のパーティションを持つディスクを表し、2 番目の図は Linux 用の未 使用パーティションの再割り当てを示しています。