mod_plsql
Oracle HTTP Serverのモジュール 8-45
b. Oracle HTTP Serverに対して、Locationで定義された仮想パスに対するリクエス
トをmod_plsqlが処理できるように指示するOracle HTTP Serverの SetHandlerディレクティブ。
SetHandler pls_handler
c. <Location>ディレクティブのコンテキストで許可されるその他のOracle HTTP
Serverのディレクティブ。通常は、次のディレクティブが使用されます。
Order deny,allow Allow from all AllowOverride None
d. 1つ以上のmod_plsql固有のディレクティブ。
例:
PlsqlDatabaseUsername scott PlsqlDatabasePassword tiger PlsqlDatabaseConnectString orcl PlsqlAuthenticationMode Basic
e. Locationのディレクティブのグループをクローズして、1つのDADを定義する
Oracle HTTP Serverの</Location>ディレクティブ。
3. 編集内容を保存します。
4. ORACLE_HOME/Apache/modplsql/confにあるdadTool.plスクリプトを実行する ことで、DADパスワードを不明瞭化します。
5. mod_plsqlがOracle Application Serverに含まれている場合は、次のコマンドを発行 します。
$ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl updateConfig -ct ohs
6. Oracle HTTP Serverを再起動して、構成を有効にします。
dads.confに一意の名前を持つ他のLocationsを定義することで、追加のDADを作成 することもできます。
注意 注意注意
注意: 古いバージョンのmod_plsqlでは、常に接頭辞「/pls」を付け て仮想パスにマウントしていました。新しいバージョンではこの制限は削 除されましたが、古いPL/SQLアプリケーションによって制限されてしま う場合もあります。
関連項目関連項目関連項目
関連項目: 不明瞭化を実行するための指示は、8-59ページの
「PlsqlDatabasePassword」を参照してください。
mod_plsql
構成ファイル 構成ファイル 構成ファイル 構成ファイル
mod_plsql構成は、次の3つの構成ファイル内に含まれます。
■ plsql.conf
■ dads.conf
■ cache.conf
plsql.conf
このファイルには、mod_plsqlをOracle HTTP ServerにロードするLoadModuleディレ クティブ、mod_plsqlのグローバル設定およびdads.confとcache.confのインクルー ド・ディレクティブが含まれています。このファイルは、Oracle HTTP Server構成ファイル によりインクルードされます。ファイル名は、UNIXの場合はORACLE_HOME/Apache/
Apache/conf/oracle_apache.conf、Windowsの場合はORACLE_HOME¥Apache¥
Apache¥conf¥oracle_apache.confです。この構成ファイル自体がOracle HTTP
Serverプライマリ構成ファイルhttpd.confにインクルードされます。
dads.conf
このファイルには、PL/SQLのデータベース・アクセス記述子データベース・アクセス記述子データベース・アクセス記述子データベース・アクセス記述子(DAD)の構成パラメータが 含まれています。DADは、mod_plsqlがデータベース・サーバーに接続してHTTPリク エストを実行する方法を指定する値のセットです。
cache.conf
このファイルには、mod_plsqlに実装されたファイル・システム・キャッシュ機能の構成 の設定が含まれています。この構成ファイルが関係するのは、PL/SQLアプリケーションが OWA_CACHEパッケージを使用して、ファイル・システム内の動的生成コンテンツをキャッ シュする場合のみです。
関連項目 関連項目関連項目
関連項目: D-6ページ「oracle_apache.conf」
関連項目関連項目関連項目
関連項目: mod_plsqlのキャッシュ機能の詳細は、『Oracle Application
Server 10g mod_plsqlユーザーズ・ガイド』を参照してください。
mod_plsql
Oracle HTTP Serverのモジュール 8-47
構成パラメータ 構成パラメータ 構成パラメータ 構成パラメータ
表8-4にmod_plsqlの構成パラメータの一覧を示します。各パラメータは後半の項で詳し く説明します。
構成パラメータに値を指定するときは、Oracle HTTP Serverの値を指定する規則に従ってく ださい。たとえば、値の中にスペースが含まれている場合は、値を二重引用符で囲む必要が あります。例: PlsqlNLSLanguage "TRADITIONAL CHINESE_TAIWAN.UTF8"
また、複数行ディレクティブにより、同じディレクティブをDAD内に複数回指定できます。
表 表表
表 8-4 mod_plsqlの構成ファイルとパラメータの構成ファイルとパラメータの構成ファイルとパラメータの構成ファイルとパラメータ 構成ファイル
構成ファイル構成ファイル
構成ファイル パラメータパラメータパラメータパラメータ
plsql.conf PlsqlDMSEnable
PlsqlLogEnable PlsqlLogDirectory
PlsqlIdleSessionCleanupInterval
dads.conf PlsqlAfterProcedure
PlsqlAlwaysDescribeProcedure PlsqlAuthenticationMode PlsqlBeforeProcedure PlsqlBindBucketLengths PlsqlBindBucketWidths PlsqlCGIEnvironmentList PlsqlCompatibilityMode PlsqlDatabaseConnectString PlsqlDatabasePassword PlsqlDatabaseUserName PlsqlDefaultPage PlsqlDocumentPath PlsqlDocumentPath PlsqlDocumentProcedure PlsqlDocumentTablename PlsqlErrorStyle
mod_plsql
plsql.conf
このファイルには、mod_plsqlをOracle HTTP ServerにロードするLoadModuleディレ クティブ、mod_plsqlのグローバル設定およびdads.confとcache.confのインクルー ド・ディレクティブが含まれています。
dads.conf(続き) PlsqlExclusionList PlsqlFetchBufferSize PlsqlInfoLogging
PlsqlMaxRequestsPerSession PlsqlNLSLanguage
PlsqlPathAlias
PlsqlPathAliasProcedure PlsqlSessionCookieName PlsqlSesssionStateManagement PlsqlTransferMode
PlsqlUploadAsLongRaw
cache.conf PlsqlCacheCleanupTime
PlsqlCacheDirectory PlsqlCacheEnable PlsqlCacheMaxAge PlsqlCacheMaxSize PlsqlCacheTotalSize
注意 注意注意
注意: plsql.confの詳細は、ORACLE_HOME/Apache/modplsql/
confにあるplsql.READMEを参照してください。
表 表表
表 8-4 mod_plsqlの構成ファイルとパラメータ(続き)の構成ファイルとパラメータ(続き)の構成ファイルとパラメータ(続き)の構成ファイルとパラメータ(続き)
構成ファイル 構成ファイル構成ファイル
構成ファイル パラメータパラメータパラメータパラメータ
mod_plsql
Oracle HTTP Serverのモジュール 8-49 次の項では、plsql.confに指定できる次のパラメータについて説明します。
■ PlsqlDMSEnable
■ PlsqlLogEnable
■ PlsqlLogDirectory
■ PlsqlIdleSessionCleanupInterval
PlsqlDMSEnable mod_plsqlのDynamic Monitoring Service(DMS)を有効にします。
PlsqlLogEnable mod_plsqlのデバッグ・レベル・ログを有効にします。
デバッグ・レベル・ログは、デバッグ専用に使用されます。ロギングが有効化されている場 合、ログ・ファイルは次の場所に生成されます。
■ UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/modplsql/logs
■ Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥logs
このログ・ファイルの生成場所は、PlsqlLogDirectoryにより構成されます。このパラ メータは、オラクル社カスタマ・サポート・センターよりmod_plsql問題のデバッグ指示 がないかぎり、「Off」に設定しておきます。
mod_plsqlの内部処理の詳細を表示する場合は、このディレクティブを「On」に設定しま す。「On」に設定すると、mod_plsqlは処理されるすべてのリクエストに対してログを開 始します。ログ・ファイルは、PlsqlLogDirectoryディレクティブで指定された場所に 生成されます。
カテゴリ カテゴリカテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlDMSEnableOn/Off
デフォルト On
例 PlsqlDMSEnable On
カテゴリカテゴリカテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlLogEnable On/Off
デフォルト Off
例 PlsqlLogEnable Off
mod_plsql
PlsqlLogDirectory デバッグ・レベル・ログが書き出されるディレクトリを指定します。
ロギングが有効になっているときにログ・ファイルが生成される場所のディレクトリ名を設 定します。このディレクトリの場所について混乱が生じないように、絶対パスの使用をお薦 めします。
UNIXでは、httpd子プロセスの所有者がこのディレクトリに対する書込み権限を持ってい
る必要があります。
PlsqlIdleSessionCleanupInterval アイドル・データベース・セッションがmod_plsqlに よりクローズされてクリーン・アップされるまでの時間(分数)を指定します。
このディレクティブは、mod_plsql内でデータベース接続とセッションの接続プーリング とともに使用されます。セッションがある一定の期間使用されないと、そのセッションはク ローズされて解放されます。これは、使用されていないセッションをクリーン・アップし、
データベース側でメモリーが解放されるようにするためです。
この時間を小さい値に設定すると、使用されていないデータベース・セッションのクリー ン・アップが高速になります。ただし、極端に小さい値に設定すると、mod_plsql内の接 続プーリングが提供するパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。
オープンされているデータベース・セッションの数が重要でない場合は、最大のパフォーマ ンスが得られるように、このパラメータの値を大きくすることができます。その場合、アク セス頻度が高く、セッション・クリーン・アップ間隔に達することがないサイトについて は、プーリングされたデータベース・セッションが確実に定期的にリサイクルされるよう に、DAD構成パラメータPlsqlMaxRequestsPerSessionを調整できます。
ほとんどのインストールでは、デフォルトのパラメータ値で十分です。
カテゴリ カテゴリカテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlLogDirectory directory
デフォルト なし
例 PlsqlLogDirectory ORACLE_HOME/Apache/modplsql/logs
カテゴリカテゴリカテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlIdleSessionCleanupInterval number
デフォルト 15(分)
mod_plsql
Oracle HTTP Serverのモジュール 8-51
dads.conf
このファイルには、PL/SQLのデータベース・アクセス記述子(Database Access
Descriptor: DAD)の構成パラメータが含まれています。
DADのパラメータのパラメータのパラメータのパラメータ この項では、dads.confファイルに指定できるすべてのDADのレベ ル・パラメータについて説明します。これらのディレクティブ以外に、<Location>ディレ クティブのコンテキストで指定できる、次のようなOracle HTTP Serverのその他のディレ クティブを指定することもできます。
Order deny,allow AllowOverride None
この項では、次のパラメータについて説明します。
■ PlsqlAfterProcedure
■ PlsqlAlwaysDescribeProcedure
■ PlsqlAuthenticationMode
■ PlsqlBeforeProcedure
■ PlsqlBindBucketLengths
■ PlsqlBindBucketWidths
■ PlsqlCGIEnvironmentList
■ PlsqlCompatibilityMode
■ PlsqlDatabaseConnectString
■ PlsqlDatabasePassword
■ PlsqlDatabaseUserName
■ PlsqlDefaultPage
■ PlsqlDocumentPath
■ PlsqlDocumentProcedure
■ PlsqlDocumentTablename
■ PlsqlErrorStyle
■ PlsqlExclusionList
■ PlsqlFetchBufferSize
■ PlsqlInfoLogging
■ PlsqlMaxRequestsPerSession
mod_plsql
■ PlsqlNLSLanguage
■ PlsqlPathAlias
■ PlsqlPathAliasProcedure
■ PlsqlSessionCookieName
■ PlsqlSesssionStateManagement
■ PlsqlTransferMode
■ PlsqlUploadAsLongRaw
PlsqlAfterProcedure リクエストされたプロシージャのコール後に起動するプロシージャ
を指定します。これにより、リクエストされたプロシージャがコールされた後にフック・ポ イントを置くことができます。これは、リクエストされたプロシージャ内の問題のデバッグ
中に、SQLトレース/ SQLプロファイルを実行する場合に役立ちます。また、各プロシー
ジャの実行後に特定のコールを確実に行う必要がある場合にも役立ちます。
注意:
■ デバッグ時を除き、このパラメータは省略する必要があります。このパラメータを使用 すると、SQLトレース/SQLプロファイルを停止できます。
■ 古いバージョンの製品では、このパラメータはafter_procと呼ばれていました。
PlsqlAlwaysDescribeProcedure mod_plsqlでプロシージャを実行前に記述する必要が あるかどうかを指定します。このディレクティブを「On」に設定すると、mod_plsqlでは プロシージャを起動する前に常に記述します。それ以外の場合は、mod_plsqlが内部的な 経験則によりパラメータ・タイプを不正に解析した場合にのみ、プロシージャを記述しま す。
カテゴリカテゴリカテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlAfterProcedure string
デフォルト なし
例 PlsqlAfterProcedure portal.mypkg.myafterproc
カテゴリカテゴリカテゴリ
カテゴリ 値値値値