Oracle HTTP ServerをJServサーブレット・エンジンに接続します。また、HTTPリクエス
トをサーブレット・リクエストに変換し、クライアントにHTTPレスポンスを返します。
Oracle HTTP Server製品では、mod_jservはデフォルトで無効にされており、前バージョ
ンのサポートの目的でのみ含められています。次の手順は、mod_oprocmgrを使用して、
手動モードあるいは自動モードで有効にする方法を説明しています。用途に合ったモードの 手順を使用してください。JServおよびOracle HTTP Serverのディレクティブに関する知識 があることが前提になっています。
関連項目 関連項目関連項目
関連項目: Apache Serverマニュアルの「Module mod_include」
関連項目関連項目関連項目
関連項目: Apache Serverマニュアルの「Module mod_info」
mod_jserv
Oracle HTTP Serverのモジュール 8-11
JServ の の の の mod_oprocmgr との使用 との使用 との使用 との使用
この項では、JServ用のOracleのデフォルト・モードを使用可能にする方法を説明します。
このモードは、プロセス管理機能およびロード・バランシング機能を複数のJVMに対して 実行できるようにする場合に使用します。ApJServManualディレクティブには新規モード
「auto」があり、このモードではJServをOracleモジュールmod_oprocmgrとともに使用 できます。jserv.confファイルには、mod_jservおよびmod_oprocmgr用の
LoadModuleディレクティブが含まれています。
JServをmod_oprocmgrで使用可能にするには、次の手順を実行します。
1. 次の場所にあるjserv.confファイルのIncludeディレクティブのコメントを解除し ます。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.conf
#include "/ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf"
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf¥httpd.conf
#include "C:¥ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.conf"
2. 次のファイルにApJServManualディレクティブを構成します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.conf
ApJServManual auto
3. 必要に応じて、ファイル内にディレクティブを構成します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.properties
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.properties
4. 必要に応じて、ファイル内にディレクティブを構成します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/zone.properties
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥zone.properties
5. Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールを使用してJServ
を構成します。
a. Application Server ControlコンソールのOracle HTTP Serverホームページにナビ
ゲートします。「管理」セクションにスクロールします。
b. 「コンポーネントの構成」を選択します。「コンポーネントの構成」ページがオープ ンします。
c. 「コンポーネント」ドロップダウン・メニューで「JServ」を選択し、ias_admin パスワードを入力して、「「「「OK」」」をクリックします。」
mod_jserv
6. Oracle HTTP Serverを再起動します。
JServ の自動モードでの使用 の自動モードでの使用 の自動モードでの使用 の自動モードでの使用
この項では、JServを自動モードで使用可能にする方法を説明します。このモードは、JVM を1つしか必要としない場合に使用します。このモードではApJServManualディレクティ ブが「Off」に設定され、mod_jservモジュールが起動してJVMをモニターします。
Oracle HTTP Serverが再起動または停止されると、mod_jservによってJVMが再起動また
は停止されます。
JServを自動モードで使用可能にするには、次のステップを実行します。
1. 次の場所にあるjserv.confファイルのIncludeディレクティブのコメントを解除し ます。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.conf
#include "/ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf"
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf¥httpd.conf
#include "C:¥ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.conf"
2. 次のファイルにApJServManualディレクティブを構成します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.conf
ApJServManual off
3. 必要に応じて、jserv.conf内に他のディレクティブを構成します。
4. ファイル内にポート・ディレクティブを設定します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.properties
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.properties
ApJServDefaultPortディレクティブで指定されている値と同じ値に設定します。
5. 必要に応じて、ファイル内にディレクティブを構成します。
関連項目 関連項目関連項目
関連項目: 7-3ページ「Oracle HTTP Serverホームページへのアクセス」
mod_jserv
Oracle HTTP Serverのモジュール 8-13
6. Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールを使用してJServ
を構成します。
a. Application Server ControlコンソールのOracle HTTP Serverホームページにナビ
ゲートします。「管理」セクションにスクロールします。
b. 「コンポーネントの構成」を選択します。「コンポーネントの構成」ページがオープ ンします。
c. 「コンポーネント」ドロップダウン・メニューで「JServ」を選択し、ias_admin パスワードを入力して、「「「「OK」」をクリックします。」」
7. Oracle HTTP Serverを再起動します。
JServ の手動モードでの使用 の手動モードでの使用 の手動モードでの使用 の手動モードでの使用
この項では、JServを手動モードで使用可能にする方法を説明します。このモードは、複数 のJVMを実行する必要がある場合に使用します。このモードではApJServManualディレ クティブが「On」に設定され、JVMを手動で停止および起動する必要があります。JVMを 監視するには、外部監視機能を使用する必要があります。
JServを手動モードで使用可能にするには、次のステップを実行します。
1. 次の場所にあるjserv.confファイルのIncludeディレクティブのコメントを解除し ます。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.conf
#include "/ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf"
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf¥httpd.conf
#include "C:¥ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.conf"
2. 次のファイルにApJServManualディレクティブを構成します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.conf
ApJServManual on
3. 必要に応じて、jserv.conf内に他のディレクティブを構成します。
4. ファイル内にディレクティブを構成します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.properties
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.properties
関連項目関連項目関連項目
関連項目: 7-3ページ「Oracle HTTP Serverホームページへのアクセス」
mod_jserv
5. ファイル内にディレクティブを構成します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/zone.properties
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥zone.properties
6. JVMの起動前または起動中に、Javaインタプリタに渡す引数およびJVMに渡すクラス パスを設定します。クラスパスは、jserv.propertiesファイル内で
wrapper.bin.parametersおよびwrapper.classpathによって指定されます。
7. Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールを使用してJServ
を構成します。
a. Application Server ControlコンソールのOracle HTTP Serverホームページにナビ
ゲートします。「管理」セクションにスクロールします。
b. 「コンポーネントの構成」を選択します。「コンポーネントの構成」ページがオープ ンします。
c. 「コンポーネント」ドロップダウン・メニューで「JServ」を選択し、ias_admin パスワードを入力して、「「「「OK」」をクリックします。」」
8. Oracle HTTP Serverを再起動します。
JServ および および および および OC4J の同時使用 の同時使用 の同時使用 の同時使用
この項ではmod_rewriteを使用して、一部のアプリケーションをJServ上で、その他のア プリケーションをOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)上で実行可能にす る方法を説明します。
JServとOC4Jが共存できるようにするには、次の構成ステップを実行します。インストー
ル・タイプが「PortalおよびWireless」の場合、このステップは重要です。PortalはOC4J に依存するからです。
注意注意注意
注意: JServを起動および停止するためのスクリプトが、
$ORACLE_HOME/Apache/Apache/binディレクトリ内に提供されていま す。その中には、引数およびクラスパスを設定するコマンドも含まれてい ます。
関連項目関連項目関連項目
関連項目: 7-3ページ「Oracle HTTP Serverホームページへのアクセス」
mod_jserv
Oracle HTTP Serverのモジュール 8-15 a. 次のファイルを編集します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.conf
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Apache¥conf¥httpd.conf
次のディレクティブのコメントを解除します。
LoadModule rewrite_module libexec/mod_rewrite.so AddModule mod_rewrite.c
RewriteEngine on
b. 次のファイルを編集します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/jsp/conf/ojsp.conf
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥jsp¥conf¥ojsp.conf
次のディレクティブを追加してください。
RewriteRule /application1/(.*)/(.*).jsp$ /application1/$1/$2.jsp1 ApJServAction .jsp1 /servlets/oracle.jsp.JspServlet
c. 次のディレクティブを削除します。
ApJServAction .jsp /servlets/oracle.jsp.JspServlet d. 次のファイルを編集します。
UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/Jserv/etc/jserv.conf
Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥Jserv¥conf¥jserv.conf
JSPリクエストを処理するJVMにサーブレットをマウントします。JServプロセス の起動方法に応じて、ApJServMountディレクティブまたは
ApJServGroupMountディレクティブを使用します。
2. Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールを使用してJServ
を構成します。
a. Application Server ControlコンソールのOracle HTTP Serverホームページにナビ
ゲートします。「管理」セクションにスクロールします。
b. 「コンポーネントの構成」を選択します。「コンポーネントの構成」ページがオープ ンします。
c. 「コンポーネント」メニューで「JServ」を選択し、ias_adminパスワードを入力 して、「「「「OK」」」をクリックします。」
3. Oracle HTTP Serverを再起動します。
mod_jserv
mod_jserv を使用した異なる を使用した異なる を使用した異なる を使用した異なる JVM 上にある複数の 上にある複数の 上にある複数の 上にある複数の JSP アプリケーションの アプリケーションの アプリケーションの アプリケーションの 構成
構成 構成 構成
mod_jservによるJSPアプリケーション用のマッピングでは、次のようなアプリケーショ ン・パスは指定できません。
ApJServAction /path/.jsp ...
ただし、mod_jservでは、様々なJSPアプリケーションを異なるJVMで実行するように構 成できます。次の構成手順では、mod_rewriteを使用して、JSPアプリケーションに関連 付けられているJSPページの拡張子をリクエスト時に変更する方法について説明します
(*.jsp1ファイルはapplication1に属し、*.jsp2ファイルはapplication2に属し ます)。各.jsp拡張子には固有のApJServActionハンドラがあるため、複数のJVMを使 用して様々なJSPアプリケーションを実行できます。
次の手順に従い、システムにあわせてアプリケーション名、ディレクトリ、ページ拡張子お よびホスト名を置き換えてください。
1. httpd.confに次の行を追加して、mod_rewriteを有効化します。
LoadModule rewrite_module libexec/mod_rewrite.so AddModule mod_rewrite.c
RewriteEngine on
2. ojsp.confでアプリケーションを次のように設定します。
RewriteRule ^/app1/(.*)/(.*)仼sp$ /app1/$1/$2.jsp1 RewriteRule ^/app2/(.*)/(.*)仼sp$ /app2/$1/$2.jsp2 ApJServAction .jsp1 /servlets1/oracle.jsp.JspServlet ApJServAction .jsp2 /servlets2/oracle.jsp.JspServlet
3. jserv.conf内で/servlets1と/servlets2を異なるJVMにマウントします。
ApJServMount /servlets1 ajpv12://hostname:8008/root
関連項目関連項目関連項目 関連項目:
■ 7-3ページ「Oracle HTTP Serverホームページへのアクセス」
■ Apache Serverマニュアルの「JServ」