モジュールの理解 8-23
mod_plsql
8-24 Oracle HTTP Server管理者ガイド
たとえば、<Location /myapp>ディレクティブは、http://host:port/myapp/
のようなURLによってPL/SQL Webアプリケーションを起動するのに使用する、
/myappという仮想パスを定義します。
b. Oracle HTTP Serverに対して、Locationで定義された仮想パスに対するリクエスト
をmod_plsqlが処理できるように指示するOracle HTTP ServerのSetHandler ディレクティブ。
SetHandler pls_handler
c. <Location>ディレクティブのコンテキストで許可されるその他のOracle HTTP
Serverのディレクティブ。通常は、次のディレクティブが使用されます。
Order deny,allow Allow from all AllowOverride None
d. 1つ以上のmod_plsql固有のディレクティブ。次に例を示します。
PlsqlDatabaseUsername scott PlsqlDatabasePassword tiger PlsqlDatabaseConnectString orcl PlsqlAuthenticationMode Basic
e. Locationのディレクティブのグループをクローズして、1つのDADを定義する
Oracle HTTP Serverの</Location>ディレクティブ。
3. 編集内容を保存します。
4. ORACLE_HOME/Apache/modplsql/confにあるdadTool.plスクリプトを実行するこ とで、DADパスワードを不明瞭化します。
5. mod_plsqlがOracle Application Serverに含まれている場合は、次のコマンドを発行しま す。
$ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl updateConfig -ct ohs
6. Application Server Controlコンソールまたは次のコマンドを使用して、Oracle HTTP
Serverを再起動します。
ORACLE_HOME/opmn/bin> opmnctl [verbose] restartproc ias-component=HTTP_Server
dads.confに一意の名前を持つ他のLocationsを定義することで、追加のDADを作成する こともできます。
注意注意
注意注意: 古いバージョンのmod_plsqlでは、常に接頭辞/plsを付けて仮想 パスにマウントしていました。新しいバージョンではこの制限は削除されま したが、古いPL/SQLアプリケーションによって制限されてしまう場合もあ ります。
関連項目関連項目
関連項目関連項目: 不明瞭化を実行するための手順は、8-37ページの
「PlsqlDatabasePassword」を参照してください。
関連項目 関連項目 関連項目
関連項目: 7-4ページの「Oracle HTTP Serverの起動、再起動および停止」
mod_plsql
モジュールの理解 8-25
構成ファイル 構成ファイル 構成ファイル 構成ファイル
mod_plsqlの構成パラメータは、次の3つの構成ファイル内に含まれます。
■ plsql.conf
■ dads.conf
■ cache.conf
plsql.conf
このファイルには、mod_plsqlをOracle HTTP ServerにロードするLoadModuleディレク ティブ、mod_plsqlのグローバル設定およびdads.confとcache.confのインクルード・
ディレクティブが含まれています。このファイルは、Oracle HTTP Server構成ファイルにより インクルードされます。ファイル名は、UNIXの場合はORACLE_
HOME/Apache/Apache/conf/oracle_apache.conf、Windowsの場合はORACLE_
HOME¥Apache¥Apache¥conf¥oracle_apache.confです。この構成ファイル自体がOracle
HTTP Serverプライマリ構成ファイルhttpd.confにインクルードされます。
dads.conf
このファイルには、PL/SQLのデータベース・アクセス記述子データベース・アクセス記述子データベース・アクセス記述子データベース・アクセス記述子(DAD)の構成パラメータが含 まれています。DADは、mod_plsqlがデータベース・サーバーに接続してHTTPリクエスト を実行する方法を指定する値のセットです。
cache.conf
このファイルには、mod_plsqlに実装されたファイル・システム・キャッシュ機能の構成の設 定が含まれています。この構成ファイルが関係するのは、PL/SQLアプリケーションがOWA_
CACHEパッケージを使用して、ファイル・システム内の動的生成コンテンツをキャッシュする
場合のみです。
構成パラメータ 構成パラメータ 構成パラメータ 構成パラメータ
表8-3にmod_plsqlの構成パラメータの一覧を示します。各パラメータは後半の項で詳しく 説明します。
構成パラメータに値を指定するときは、Oracle HTTP Serverの値を指定する規則に従ってくだ さい。たとえば、値の中にスペースが含まれている場合は、値を二重引用符で囲む必要があり ます。たとえば、PlsqlNLSLanguage "TRADITIONAL CHINESE_TAIWAN.UTF8"のように なります。
複数行ディレクティブにより、同じディレクティブをDAD内に複数回指定できます。
関連項目 関連項目 関連項目
関連項目: E-4ページの「oracle_apache.conf」
関連項目 関連項目 関連項目
関連項目: mod_plsqlのキャッシュ機能の詳細は、『Oracle Application
Server mod_plsqlユーザーズ・ガイド』を参照してください。
表 表 表
表8-3 mod_plsqlの構成ファイルとパラメータの構成ファイルとパラメータの構成ファイルとパラメータの構成ファイルとパラメータ 構成ファイル
構成ファイル 構成ファイル
構成ファイル パラメータパラメータパラメータパラメータ
plsql.conf PlsqlDMSEnable
PlsqlLogEnable PlsqlLogDirectory
PlsqlIdleSessionCleanupInterval
mod_plsql
8-26 Oracle HTTP Server管理者ガイド
dads.conf PlsqlAfterProcedure
PlsqlAlwaysDescribeProcedure PlsqlAuthenticationMode PlsqlBeforeProcedure PlsqlBindBucketLengths PlsqlBindBucketWidths PlsqlCGIEnvironmentList PlsqlCompatibilityMode PlsqlConnectionTimeout PlsqlConnectionValidation PlsqlDatabaseConnectString PlsqlDatabasePassword PlsqlDatabaseUserName PlsqlDefaultPage PlsqlDocumentPath PlsqlDocumentProcedure PlsqlDocumentTablename PlsqlErrorStyle
PlsqlExclusionList PlsqlFetchBufferSize PlsqlInfoLogging
PlsqlMaxRequestsPerSession PlsqlNLSLanguage
PlsqlPathAlias
PlsqlPathAliasProcedure PlsqlRequestValidationFunction PlsqlSessionCookieName PlsqlSessionStateManagement PlsqlTransferMode
PlsqlUploadAsLongRaw
cache.conf PlsqlCacheCleanupTime
PlsqlCacheDirectory PlsqlCacheEnable PlsqlCacheMaxAge PlsqlCacheMaxSize PlsqlCacheTotalSize 表表
表表8-3 mod_plsqlの構成ファイルとパラメータ(続き)の構成ファイルとパラメータ(続き)の構成ファイルとパラメータ(続き)の構成ファイルとパラメータ(続き)
構成ファイル 構成ファイル 構成ファイル
構成ファイル パラメータパラメータパラメータパラメータ
mod_plsql
モジュールの理解 8-27
plsql.conf
このファイルには、mod_plsqlをOracle HTTP ServerにロードするLoadModuleディレク ティブ、mod_plsqlのグローバル設定およびdads.confとcache.confのインクルード・
ディレクティブが含まれています。
次の項では、plsql.confに指定できるパラメータについて説明します。
■ PlsqlDMSEnable
■ PlsqlLogEnable
■ PlsqlLogDirectory
■ PlsqlIdleSessionCleanupInterval
PlsqlDMSEnable
mod_plsqlのDynamic Monitoring Service(DMS)を有効にします。
PlsqlLogEnable
mod_plsqlのデバッグ・レベル・ログを有効にします。
デバッグ・レベル・ログは、デバッグ専用に使用されます。ロギングが有効化な場合、ログ・
ファイルは次の場所に生成されます。
■ UNIXの場合: ORACLE_HOME/Apache/modplsql/logs
■ Windowsの場合: ORACLE_HOME¥Apache¥modplsql¥logs
このログ・ファイルの生成場所は、PlsqlLogDirectoryにより構成されます。このパラメータ は、オラクル社カスタマ・サポート・センターよりmod_plsql問題のデバッグ指示がないか ぎり、Offに設定しておきます。
mod_plsqlの内部処理の詳細を表示する場合は、このディレクティブをOnに設定します。
Onに設定すると、mod_plsqlは処理されるすべてのリクエストに対してログを開始します。
ログ・ファイルは、PlsqlLogDirectoryディレクティブで指定された場所に生成されます。
注意注意
注意注意: plsql.confの詳細は、ORACLE_
HOME/Apache/modplsql/confにあるplsql.READMEを参照してくだ さい。
カテゴリ カテゴリ カテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlDMSEnableOn/Off
デフォルト On
例 PlsqlDMSEnable On
カテゴリ カテゴリ カテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlLogEnable On/Off
デフォルト Off
例 PlsqlLogEnable Off
mod_plsql
8-28 Oracle HTTP Server管理者ガイド PlsqlLogDirectory
デバッグ・レベル・ログが書き出されるディレクトリを指定します。
ロギングが有効なときにログ・ファイルが生成される場所のディレクトリ名を設定します。こ のディレクトリの場所について混乱が生じないように、絶対パスの使用をお薦めします。
UNIXでは、httpd子プロセスの所有者がこのディレクトリに対する書込み権限を持っている必
要があります。
PlsqlIdleSessionCleanupInterval
アイドル・データベース・セッションがmod_plsqlによりクローズされてクリーン・アップ されるまでの時間(分数)を指定します。
このディレクティブは、mod_plsql内でデータベース接続とセッションの接続プーリングとと もに使用されます。セッションがある一定の期間使用されないと、そのセッションはクローズ されて解放されます。これは、使用されていないセッションをクリーン・アップし、データ ベース側でメモリーが解放されるようにするためです。
この時間を小さい値に設定すると、使用されていないデータベース・セッションのクリーン・
アップが高速になります。ただし、極端に小さい値に設定すると、mod_plsql内の接続プーリ ングが提供するパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。
オープンされているデータベース・セッションの数が重要でない場合は、最大のパフォーマン スが得られるように、このパラメータの値を大きくすることができます。その場合、アクセス 頻度が高く、セッション・クリーン・アップ間隔に達することがないサイトについては、プー リングされたデータベース・セッションが確実に定期的にリサイクルされるように、DAD構成 パラメータPlsqlMaxRequestsPerSessionを調整できます。
ほとんどのインストールでは、デフォルトのパラメータ値で十分です。
dads.conf
このファイルには、PL/SQLのデータベース・アクセス記述子(Database Access Descriptor:
DAD)の構成パラメータが含まれています。
DADのパラメータのパラメータのパラメータのパラメータ
この項では、dads.confファイルに指定できるすべてのDADのレベル・パラメータについて 説明します。これらのディレクティブ以外に、<Location>ディレクティブのコンテキストで 指定できる、次のようなOracle HTTP Serverのその他のディレクティブを指定することもでき ます。
Order deny,allow AllowOverride None
カテゴリ カテゴリ カテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlLogDirectory directory
デフォルト なし
例 PlsqlLogDirectory ORACLE_HOME/Apache/modplsql/logs
カテゴリ カテゴリ カテゴリ
カテゴリ 値値値値
構文 PlsqlIdleSessionCleanupInterval number デフォルト 15(分)
例 PlsqlIdleSessionCleanupInterval 15
mod_plsql
モジュールの理解 8-29 この後の項では、次のパラメータについて説明します。
■ PlsqlAfterProcedure
■ PlsqlAlwaysDescribeProcedure
■ PlsqlAuthenticationMode
■ PlsqlBeforeProcedure
■ PlsqlBindBucketLengths
■ PlsqlBindBucketWidths
■ PlsqlCGIEnvironmentList
■ PlsqlCompatibilityMode
■ PlsqlConnectionTimeout
■ PlsqlConnectionValidation
■ PlsqlDatabaseConnectString
■ PlsqlDatabasePassword
■ PlsqlDatabaseUserName
■ PlsqlDefaultPage
■ PlsqlDocumentPath
■ PlsqlDocumentProcedure
■ PlsqlDocumentTablename
■ PlsqlErrorStyle
■ PlsqlExclusionList
■ PlsqlFetchBufferSize
■ PlsqlInfoLogging
■ PlsqlMaxRequestsPerSession
■ PlsqlNLSLanguage
■ PlsqlPathAlias
■ PlsqlPathAliasProcedure
■ PlsqlRequestValidationFunction
■ PlsqlSessionCookieName
■ PlsqlSessionStateManagement
■ PlsqlTransferMode
■ PlsqlUploadAsLongRaw