3. JobCenter MG/SVのコマンド
3.24. jc_iedata_conv エクスポートデータからJPFファイルへの変換
■UNIX版
/usr/lib/nqs/gui/bin/jc_iedata_conv [-o $output] [-r $rulefile] $exportdata_dir
■Windows版
%InstallDirectory%\bin\jc_iedata_conv.exe [-o $output] [-r $rulefile] $exportdata_dir
3.24.1. 機能説明
エクスポートデータからJPF形式に変換します。変換時にルールファイルを指定することで、ホスト名変換を 行うことができます。
以下にUNIX版の実行例を示します。
$ /usr/lib/nqs/gui/bin/jc_iedata_conv -r rulefile -o /tmp/jpf /usr/spool/nqs/users/nsumsmgr/
exportfile/JNW_jcserver_201304161001001 convert successfully.(output=/tmp/jpf)
3.24.2. オプション
-o $output
変換結果の出力先ディレクトリを指定します。本オプションを省略した場合、出力先ディレクトリは、コマン ドを実行したカレントディレクトリ配下のjc_YYYYMMDDhhmmssというディレクトリになります。
YYYYMMDDhhmmssは、コマンド実行時の日時になります。
-r $rulefile
ホスト名変換用のルールファイル名を指定します。本オプションを省略した場合、ホスト名変換は行いませ ん。
ホスト名変換の対象パラメータは、以下になります。
■ジョブネットワークのデフォルト投入キューのホスト名部分
■単位ジョブ、WOBSジョブ、カスタムジョブの投入キューのホスト名部分
■イベント送信部品の送信先ホスト名
■イベント受信部品の正常終了条件、および異常終了条件の送信元ホスト名
$exportdata_dir
変換対象のエクスポートデータディレクトリを指定します。
3.24.2.1. ルールファイル
ホスト名の変換定義を半角スペース区切りで以下のように記述します。
変換元ホスト名1 変換先ホスト名1 変換元ホスト名2 変換先ホスト名2
・
・
■変換先ホスト名の最大バイト数は、63バイトです。
■ホスト名にタブ、半角カタカナ、全角文字および以下の文字は使用できません。また、ホスト名 の先頭文字に数字は使用できません。
! " # $ % & ' ( ) * , / : ; < = + > ? @ [ \ ] ^ ` { | } ~
3.24.3. 戻り値
戻り値 内 容
0 正常終了です。
1 異常終了です。
3.24.4. 主要メッセージ
メッセージ 内容
Too many arguments. 引数の数が多いです。引数の指定数が正しいか確認し てください。
Too few arguments. 引数の数が少ないです。引数の指定数が正しいか確認
してください。
No such data_dir path
"JNW_jcserver_20130415091900". 指定したディレクトリは存在しません。エクスポート データを格納したディレクトリパスが正しいか確認し てください。
Invalid export data dir
"JNW_jcserver_20130415091900". 指定したディレクトリ配下のエクスポートデータは不 正です。 指定したディレクトリ配下に以下の2ファイ ルが存在することを確認してください。
■エクスポートデータファイル
例:JNW_jcserver_20130415091900.zip
■属性定義ファイル
例:JNW_jcserver_20130415091900.param Invalid rule format(line=1) 指定したルールファイルは不正です。ルールファイル
内の1行目のホスト名変換の指定方法が正しいか確認 してください。
Invalid character(source machine name). 指定したルールファイル内の変換元ホスト名が不正で す。指定したルールファイル内の変換元ホスト名に使 用できない文字が含まれていないか確認してくださ い。
Invalid character(destination machine name). 指定したルールファイル内の変換先ホスト名が不正で す。指定したルールファイル内の変換先ホスト名に使 用できない文字が含まれていないか確認してくださ い。
No such rulefile path "rulefile". 指定したルールファイルは存在しません。ルールファ イルパスが正しいか確認してください。
Cannot convert ExportData.(DataLang=<エクス ポートデータの文字コード>, TermLang=<端末の文字 コード>)
変換サポート外のエクスポートデータが指定されたた め、変換を中止しました。
メッセージ 内容
本メッセージは、Windows版のみのメッセージになり ます。
Windows版の変換サポート可否の詳細は、注意事項を 参照してください。
convert successfully.
(output=jc_20130415202745) エクスポートデータからJPFファイルの変換に成功し ました。 JPFファイルは、jc_20130415202745ディ レクトリ配下にユーザごとのJPFファイルが作成され ます。
3.24.5. 注意事項
■エクスポートデータ内で以下のような問題がある場合、JPFファイルに変換はできますが、 JPFファイルの アップロードに失敗します。定義の移行時は、依存関係のある定義を含めてエクスポートしてください。
サブジョブネットワーク部品として参照するジョブネットワークの定義がエクスポートデータ内に存在しな い
カレンダ分岐部品として参照するスケジュールの定義がエクスポートデータ内に存在しない スケジュール起動を行うスケジュールの定義がエクスポートデータ内に存在しない
スケジュールから参照する稼働日カレンダの定義がエクスポートデータ内に存在しない
■カレンダ情報の変換結果を格納するユーザは以下の通りです。定義移行時は、変換結果の出力先ディレクト リをアップロード対象の ディレクトリとして指定し、全ユーザを対象にアップロードを実行してください。
UNIX版の場合、nsumsmgrのJPFファイルに格納されます。
Windows版の場合、JobCenter管理者のJPFファイルに格納されます。
■Windows版のエクスポートデータ変換のサポート可否について
Windows版の場合、変換対象のエクスポートデータの文字コードによって、変換を中止するパターンがあり ます。
エクスポートデータの変換対応表は、以下の通りです。
○:変換可能、×:変換不可能
表3.14 Windows版jc_iedata_convコマンドの変換対応表 エクスポートデータの文
字コード 日本語OS環境(SJIS) 中国語OS環境(GB18030) 英語OS環境
ASCII(C) ○ ○ ○
SJIS ○ × ×
GB18030 × ○ ×
EUC × × ×
UTF-8 × × ×