• 検索結果がありません。

その他の一般的事項に関る Q&A

ドキュメント内 4.5 Type Classificarion (ページ 58-62)

質問 3. 手持ちの Username と Password でアクセスできない

11 その他の一般的事項に関る Q&A

11.1  Technical corrigendumの入手方法

Technical Corrigendum 2件が発行されました。JSAのホームページには,未だアップロードされてい ませんので,ISOのホームページから無料でダウンロードする方法がありましたら,教えください

(いろいろと試みてみましたが,「買い物かご」しか出てきませんでした)。

【答え】

ISO のホームページからも無料でダウンロードできますが、そのためには正規の購入手続きを踏んで、

ダウンロードするが、チャージは発生しないという仕組みになっています。「買い物かご」に入れ、

その後で、view shopping basketをクリックし、出た確認画面のcheck outをクリックすると、購入の ための手続き画面が出ます。そこで、支払い方法等を登録した際のuser nameとpass wordを入力す ると、ダウンロードでき、チャージは発生しない仕組みです。

国内ではISO規格はJSAを通じて購入いただく仕組みです。JSAのホームページからは、誰でも無料

でCorrigendumをダウンロードできますが、少々時間差があります。急ぎでなければ、JSAホームペ

ージに掲載されるのを待って、ダウンロードするのが無難と思われます。

11.2 国際規格の正式翻訳版の作成と発行

発行されたISO規格の正式翻訳版を作成する場合、どのような手続きと手順で翻訳作業を行うのでし ょうか。また、版権はどの団体に帰属し、一般的に版権購入を含め全体の費用分担はどのようになっ ているのでしょうか。

【答え】

ISO規格の翻訳版の発行は次の2つの場合があります。

《メンバーが独自に自国の言語に翻訳:日本語への翻訳》

ISO規格の翻訳は各メンバーボディの責任で行うことになっており、翻訳規格の販売に当たっては ISOへロイヤリティを支払います。JSAはISO規格の国内向け販売代行を行っており、ISO規格の和 訳版の作成販売も合わせて手がけていますので、版権を含む実施の詳細については担当のJSAのカス タマーサービス課長の石垣ishigaki@jsa.or.jpにお問い合わせください。

《ISOが公式言語以外の言語版を発行》

最近、ある種の 非公式言語 のISO規格の発行要請をうけて、その言語が所定の条件と手続きを満 たして翻訳された場合には、ISOがその発行を行うことを理事会が決定しました(TMB回状 2007-01-22)。その骨子は次の通りです。

・ 対象言語:少なくともISOメンバー10カ国が「公式言語」として認めていること。

・ 対象規格:ISO規格、TS, TR, PAS及びIWA

・ 翻訳はTMBの下で管理を行う TMB Translation Management Group(TMG)” と ISO委員会の 下で翻訳を行う”ISO Committee Translation Task Force(TTF)”が連携して実施し、ISO中央事 務局が発行し、ISOSTDサーバーに掲載します。

(1) TMB Translation Management Group(TMG)

- 5ヶ国以上の申請を受けて、その言語を公式言語とする少なくとも5ヶ国で構成するTMGを 編成する。その幹事国(secretriat)はTMBが指名する。

- TMGの役割は

a) Committeeよりの要請を受け、優先順位と理由付けを評価する

b) 関係するTTFが定める資源と開発期間を確認する

c) 少なくとも5ヶ国の言語上の有資格P-メンバーが翻訳の正確さを確認した文書を受け取 り、ISO/CSへ提出する

d) 翻訳がISO/CSが最小の介在で済む編集不要な 出版可能 状態であることを確認する

e) 公式翻訳の正確さに関する論争を処理する

f) 作業計画を示し、少なくとも年1回TMBに報告する

(2) ISO Committee” Translation Task Force (TTF)

-  ISO/IEC Directives ではISOTC/SCは特定の課題を扱うad-hoc Gの設置を認めており、TC /SCはISO規格の公式翻訳を行うTTFを設置できる(既に幾つかの事例がある)。

    -   ISO非公式言語への公式翻訳のためのTTFは、国家言語の条件を満たす少なくとも5ヶ国で 編成(TMB TMGや他のTTFの委員国を兼ねることができる)し、TMB TMGの管理下で当該 言語への公式翻訳を作成する

       

この制度に該当るる言語は少なくとも10カ国が公式言語として使っている言葉ですので、アラビア語、

スペイン語などの言語に限られます。現在、スペインが中心になって関係各国とスペイン語への翻訳 の体制作りを始めています。

11.3 

規格発行の際の Standards Marketing Data Form

ISO中央事務局(ISO/CS)のTPM(Technical Programme Manager)からTC国際幹事宛に下のようなメ ールが届きました。DIS投票が終わるまでに、当該規格についてStandards Marketing Data Form に記 入するよう求めています。ISO会員への情報提供の参考にするとのことです。

(1)このことを始めて知りました。これはISO/IEC Directives にはありませんが、ISOホームページ にあるでしょうか。

(2)これはISOの発行前に全規格に求められるき作業でしょうか。それとも特定のものをISO/CSが 指示してくるのでしょうか。

Dear xx,

In view of the potential market interest generated by the eventual publication of ISO xyz – Title --- ・・・・・ I attach a blank Standards Marketing Data Form, which should be completed, for the series together, by the PL, Chair and yourself. This Form, once completed, will be forwarded to ISO's

Marketing and Sales department for promotional packaging considerations, before being assigned to a dedicated area on the ISO marketing web-space, for future access by ALL ISO members. An eventual ISO focus article should also be considered.

I would appreciate receiving the completed Form by the close of the DIS ballot.

Best regards,

【答え】

広報・営業活動の強化策の一環としてISO/CS が始めたもので、有益な規格の発行に際して、多くの利 害関係者に積極的に宣伝するために、ISO Focus に掲載する記事の調査と理解されます。ISO/TPMが、

これはと思われる規格を選んでアンケートをしている模様です。

使用者が限られ、ベストセラーになる可能性が無い場合にはISO/TPM に、その旨を、合わせて調査票 は提出しないと伝えればよいと思いますが、該当規格が汎用的な場合は、使用者の範囲が広く、ベス トセラーになる可能性があると考えたのではないでしょうか。

アンケートに協力するか否かは国際幹事の判断でよいと思いますが、趣旨を理解して、書ける範囲で TPM に回答すると、ISO の広報・営業努力への協力になると思われます。

11.4  ISO/IECでの公式文書の管理・保管義務

国際幹事の文書管理の責任と保管期間はどうなっているのでしょうか?

【答え】

ISO では【ISO/IEC Directives Part 1: ISO Supplement 2.1.10】に公式文書の管理・保管を定めていま す。これはISO のみに適用する規則の一部ですが、IEC ではSupplement に見当たりませんので、特に 定めはなく、慣行的に行われていると思われます。ISO の記録の保存はTC/SC 幹事国とISO/CS が分 担して責任を負うとし、以下の分担を定めています。

幹事国は

(1) TC/SC の公式記録、特にResolution とMinutes のコピーを維持する(永久)

(2) 作業文書・投票結果などは少なくともそれの改正、または次回の定期見直しが完了するまで保存す る;何れの場合も、規格文書類の発行後少なくとも5 年は保存する。

ISO/CS は

(1) 廃止版を含む全ての国際規格と他の発行物のreference copy を保存する(永久);これらの文書に係 わるMB の最新の投票結果を保存する。

(2) DIS/FDIS は、Report of voting と最終校正刷りを含め、これらのIS の改正ないし、次回定期見直し が完了するまで保存する;何れの場合も、規格文書類発行後、少なくとも5 年は保存する。

CD 以前の文書をどちらが管理・保管するかは明記されていませんが、業務の分担から、幹事国の責 任と考えられます(上記の幹事国(2)に該当)。また、TC/SC 幹事が発行するN 文書は公式記録として 考え、出来るだけ保存するのが妥当だと思いますが、幹事国の責任(1)では、特にResolution と

Minutes を指定して必須としていますので、歴史的資料として残す場合は別として、Resolution と Minutes 以外の、あまりに古いN 文書については、適宜に破棄する判断は幹事国に委ねられていると 思います。

11.5  International Standardinternational standardとの違い

国際規格の英語表現のinternational standard (頭文字が小文字)とInternational Standard (頭文字が大文 字)との違いはどのようなものでしょうか。

【答え】

WTO/TBT 協定では国際規格を「一般的な表現である"international standard" 」で著し、これは必ずし もISO/IEC の規格を指さないというのが国際的な理解と考えられます。WTO では、TBT 協定の第3 回 見直しの時点で、TBT協定上の国際規格が満たすべき要件を定めており、この要件を満たせば

international standard とするとの考えを示しています。

例えば、WTO の裁定で決裁が出た「CEN 規格が鰯の呼称を北大西洋産に限る」とした件で、規格を 使った貿易障壁としてペルーが提訴した際の根拠はCodex で、WTO はこの審判でCodex を国際規格 と認めて、ペルーが勝訴しています。また、ASTM International はASTM 規格はWTO の要件を満たし

ており、WTO/TBT 協定上の国際規格である主張しています。

【ISO/IEC Directives, Part 2; 3.2項(2004)】に“international standard”の、【3.3 項】に“International Standard”の定義が載っており、小文字頭文字の【3.2 項】では【ISO/IEC Guide 2;2004】を引用して います。また、ISO は国際市場性の政策文書の中で、ISO 規格はこのTBT の要件を基盤とすると明記 しており、"international standard"と"International Standard"を個別に定義し、前者を一般的表現、後 者をISO/IEC の規格と定義しています。

従って、この使い分けは、今では、ISO/IECの関係者の間で、広く使われていると思われます。

11.6 米国SDO (Standards Development Organization)とISO

質問1. 米国のメンバーボディ(MB)はANSIですが、ASTM は世界の国からメンバーを募って活動

し、ASTM Internationalと称してしています。ANSIとASTMの位置付けを教えて下さい。

【答え】

ANSI(American National Standard Institute)は米国のMBですが、自身は規格作成を行っておらず、

米国に約500ある規格作成団体(SDO)の規格を米国規格(American National Standard: ANSIの規 格)として、審査・認定・発行しています。

いわば米国内の標準化活動の民間の統括機関との位置付けで、米国政府との契約の下に、米国のMB になっています。 ANSIは国際規格の審議のために、多くのTAG(Technical Advisory Group:審議委 員会)を編成し、国内のSDOにその運営を委ねています。この方式は、日本をJISC(日本工業標準 調査会)が代表し、ISO/IEC 審議委員会を国内の工業会・学会等に委託している形によく似ています。

米国の国立標準化機関としては National Institute of Standardization(NIST)があり、標準化の国家戦略、

標準物質の管理・運営・販売、各種の試験の受託と標準化に関る国家予算の配分を担当していますが、

規格の策定はしていません。

ASTM InternationalはSDOの一つで、主に試験法と材料に関する規格作成を行い、その規格は世界で

広く使われています。 年額$75の会費を払うと、国籍を問わず誰でも個人会員になることが出来、

会員は希望するASTM内の規格作成委員会に参加できます。世界中から会員、即ち委員会参加者を募 り、コンセンサス(全員合意)を前提に規格の審議をして、質の高い、国際的にも広く使われる規格 を作っています。現在の正式名称はASTM Internationalですが、以前はASTMでしたので、通称 ASTMと呼ばれます。

質問2.  CENISOはウイーン協定に関係を明確にしています。ASTMとISOの関係はどのような のでしょうか。協定のようなものは無いでしょうか。実は、既存のASTM規格を一部取り入れ てISO標準を作ろうとしたら、ASTMから、それはISO規格にするのでなく、ASTM規格にし た方がよいとのコメントが来ました。

【答え】

ドキュメント内 4.5 Type Classificarion (ページ 58-62)

関連したドキュメント