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XML Conference & Exposition 2002 参加報告

ドキュメント内 XML/EDI調査研究・普及促進報告書 (ページ 162-171)

2 XML 海外調査

2.3 XML2002 カンファレンス報告

2.3.2 XML Conference & Exposition 2002 参加報告

日時:2002年5月22日(水)13:00〜17:00 場所:World Trade Center

参加者:Susan Stuble (Sun Microsystems), Stefano Pogliani (Sun Microsystems), Kamlesh Gandhi (Sun Microsystems), Carol Geyer (OASIS), Bjarne Emig (Dansk Standard, DK), Jorn Heerulff (International Asset System, Denmark), (IONA),  Yukinori Saito (ECOM),他(全体で12名)

(1) 背景:ebXML 仕様開発は続けているが,マーケティング活動が出来てない。マーケティングチー

ムの再立ち上げが必要。

(2) 目標:6〜12ヵ月の活動計画を作成する。

(3) JCC (Joint Coordination Committee)からの提案

・ Publication Effort: popular magazine, publish white paper

・ Branding: ebXML=Web Services for business

・ Web site:

-add JCC/JTLT page -ebXML Org Chart

・ Charter

(4) 今後の活動

・ e-mailによるディスカッション

・ Tele-Conference (約2週間毎)

・  リーダー:Susan Stuble (Sun Microsystems)

様に完全に準拠している。ebXML CC へフィードバックしている。UBL+ebXML が Web

Commerceを構築する。」など,ebXMLとの連携を全面に出している。

・  先進の電子政府などでは,XMLと Webサービスを活用したシステムを立ち上げている。[国 連のFAO (Food and Agriculture Organization)の資料管理システム,米国連邦政府の情報シス テム,キーノート]

(2) 展示会関係

・  展示の内容は,XML関係ツールである。XMLトランスレータ,XMLベースDB,Knowledge

Management,出版関係のソフトウェア製品が主体。

・  出展会社は中堅以下のソフトウェアベンダーが主体であり,大企業としてはマイクロソフト社 だけであった。マイクロソフト社はXMLを全面的に採用したOffice 11の展示・デモを実施。

・  韓国からは4社が出展していた。この内の3社はebXMLソリューション製品を展示していた。

・  日本からはアンテナハウス社だけであった。XSL-FO組版エンジンのXSL Formatter V2.3を 展示していた。

・  展示会でもebXML対応ソフトウェア製品は,韓国を除いて殆どなかった。欧米のebXMLソ フトウェアベンダーの展示は全然なかった。

I. 会議

(教育セッション,12/08,09)

(1) So you want to bring XML into your Organization (Jay Di Silvestri, Corel Corporation)

(2) Understanding XSLT: An overview for manager (B. Tommie Usdin, Mulberry Technologies, Inc.)

・ 厳密に言うと「XSLTスタイルシート」が正しい。XSLT仕様に準拠した XSLTプロセッサの入力に なることから「XSLTスタイルシート」と呼ぶ。「XMLスタイルシート」は意味的には解る。

・ 入力 XML 文書に XSLT スタイルシートを参照させて,XSLT プロセッサを動作させ,出力として HTML文書を出力する事例の紹介があった。

(3) XML Schema (Jeni Tennison, Jeni Tennison Consulting)

(本セッション,12/10〜13)

(4) The Federal Enterprise Architecture (FEA) –An Overview of Vision and Progress (Robert Haycock, Manager, Office of Management and Budget, E-Gov Office, United States) (Keynote)

-Performance Reference Model (PRM) -Business Reference Model (BRM)

-Service Component Reference Model (SRM) -Data Reference Model (DRM)

-Technical Reference Model (TRM):セキュリティ,XML,ebXML

⑥  135にもなるXMLとWebサービス標準がある。(理解が困難。混乱している。)

⑦  活動として,Federal CIO Council,Office of Management & Budget (OMB),General Accounting Office (GAO)などがある。Federal CIO Councilには,AIC,IAC,XML-WG,Web Services WG などがある。

⑧  Webサービスによって,連邦政府内の複数のAgency間,及びインターネット・イントラネットを

渡ってのオペレーションを可能にする。

⑨  課題:Confusion(多くの定義,標準がある),Performance & Scalability,Integrity,Security,

Interfaceなどがある。

⑩  XML技術を採用したB2BのECシステム構築の考察。

(5) The Copyright Wars Come to XML Standards (Pam Samuerson, University of California at Berkeley, USA) (Keynote)

① 1995年からコピーライト戦争が始まっている。

② P2Pの事例として,Napster/ Groksterがある。

③ OASISでは,RL (Right Expression Language) TCを設立して活動を始めた。XrML (XML Right Markup Language)を開発している。

(6) The Web: Arch itecture, Services, Semantics, and Futures (Tim Bray, Chief technology Officer, Antarcti.ca Systems Inc. Canada) (Keynote)

(7) Information Bus – Web Services in Action at the United Nations (John J. Cheisom, Managing Director, CSW Group Ltd., UK) (Keynote)

①  国連のFAO(Food and Agriculture Organization)における活動。

②  従来の課題:多くの異なったリソース(5ヵ国語が混在),情報表現の標準がない。拡張・メンテナ ンスが困難。

③ FAOネットワークとして,情報バス(Information Bus)を開発した。これはWebサービスフレー ムワークを採用している。複数の機能がこの情報バス(Information Bus)を経由して接続する。

⑨  アプリケーションのインフラストラクチャとしては,MS .NETとJ2EEベースであり,これをWeb サービスインタフェースで接続した。

(8) Keynote (Don Box, .NET Software Architect, Microsoft)

①  .NET Framework V1を拡張する。WS-Security,WS-Routing,WS-Referral,WS-Attachment/

DIMEなどの機能を提供する。

②  マイクロソフトは,以下の標準化に貢献。

-Data Model: XML Query 1.0, XML Schema 1.1 -Messaging Model: SOAP V1.2, WSDL V1.2 -Security: WS-Security

-Enterprise: WS-Transaction

③ 2003年はUDDIの年になる。UDDI V3.0の開発。企業内UDDIがキラーアプリケーションになる。

(9) The Evolution of the Web Architecture (Craig B. Hayman, Vice President, Strategy, IBM Corporation) (Keynote)

① Webアーキテクチャの発展(Evolution)の波 -Wave 2:Object Oriented Platform

-Wave 3:e-Business (Network based Computing, ERP, B2B Integration) -Wave 4:Service Oriented App. Architecture (SOAP, WSDL, UDDI)

② IBMが貢献している標準

-Reliable Messaging (WS-Routing, WS-Reliability) -WSDL Extension and SOAP Standardization -BPEL4WS

-WS-Transaction (WS-Tx) -WS Coordination (WS-C)

-Security (WS-Policy, WS-Trust, WS-Privacy,--) -Open Grid Services Architecture

③ IBMのオープンアプローチ -Linux: Open Operating System -J2EE & Apache: Open App. Server -Web Services: Open App. Integration

-ecripse (www.eclipse.org): Open Development Platform

② XMLは勝った。理由:イントラレベルでXML記述,多くのプラットフォームでの採用(バックエ ンドサーバーとデータベース,異質なシステム間の接続)

③  なぜXMLか。世界の標準であり,クロスプラットフォーム。

④ XMLのコアデザインは,①Text,②New Tag,③Semi Structuredである。

⑤ XMLがデスクトップに来た。

⑥  新しいドキュメントモデルの主流は,Office 11である。XMLをサポートするOffice 11は,Word, XDocs,FrontPage,Excel,Access,及びVisioから成る。

⑦ Office 11は,Customer Schemaをサポートする新しいドキュメントモデルである。XMLをフルサ ポートしている。プレゼンテーションからデータを独立化する。Webサービスへの連携を実現する。

⑧ XDocsは,GUI方式で書式を設計すると,裏でXSLTスタイルシートが作成され,HTML表示す

る。XSLTスタイルシートを意識しないで,データと独立な書式を設計・表示できる。

⑨ Office 11は,2003年中(Mid, 2003)に出荷(Ship)する。

(12) UBL Realizing e-Business (Mark R. Crawford, XML Lead, Logistics Management Institute, USA) (Keynote)

①  UBLは,Cross-Industry Vocabularyを提供する。

② UBLとebXMLでeビジネスを実現できる。

③ ebXML CCはシンタックスニュートラルである。ebXML CCに完全に準拠して,XMLシンタック

スを実現しているのがUBLである。

④ UBLは,まだebXMLの成果ではない。

⑤ UBLは,xCML 3.0からスタートした。しかし,バックワード互換性はない。

⑥  成果書は以下がある。

-ネーミング,デザインルール -XML BIEのライブラリ

-標準XMLビジネス文書のセット

-コンテキストレベルの標準メッセージ開発のための方法論

⑦  多くの標準ビジネス文書を開発。例:Procurement, Materials, etc.

⑧ UBLのノーハウは,ebXML CCへフィードバックしている。

⑨ UBLはどこで使用されるか。→業界間を繋ぐ標準メッセージとして利用。業界内はRosettaNetな どで接続できる。

⑩  極最近,ebXML Asiaがリエゾンになった。

⑪  サマリー:UBL+ebXML→Web Commerce

② XMLは救世主。XMLはSME(中小企業)をe-Businessに運ぶ。

③  それを可能にするキーは,一つの共通のビジネスタグセット(UBL)。

④  一つのビジネスフォーマットの優位性:

-共通のデータ構造の再利用を通して,企業間・企業内の統合の低コスト化。

-商用ソフトウェアの低コスト化。

-中小企業にとって,早く低コストでのe-Business参入が可能。

・デベロッパーにとっての意味合い

-固定XMLタグセットにデザインされたソフトウェアは,一般的なXMLタグセットより遥かに易し い実装を可能にする。

-UBLは,良質な安価なオフザシェルフのビジネスソフトウェアを可能にする。

-UBL+ebXMLは,ユーザにとって,構成可能な相互運用性のあるビジネスシステムのマーケットを 早急に生成する。

⑤  ユーザにとっての意味合い

(ア) UBLは,ビジネスインテグレーターのBread and Butter。

(イ) UBLファイルの人が読解可能バージョンは,UBLスタイルシートを適用することにより可能に なる。

(ウ) XSLT(例:UBL to HTML)

(エ) XSL-FO(例:UBL to PDF)

(オ) XMLフォーマッターのオープンソースは,共通ビジネス文書の低価格な生成を可能にする。

・共通なオフィス文書(ワープロ,スプレッドシート,プレゼンテーション)フォーマットの研究→OASIS Open Office Format TC

II. 展示会(主な展示会社と展示内容)

(1) SAMSONG SDS(韓国)

① SAMSONG SDSは,韓国でNo.1,全世界でもNo.38のITベンダーである。

② 従業員は6,400名(韓国),200人(米国)。英国,カナダなどにも事業所がある。

③ 事業は,ソリューション製品の開発,SI,ITコンサル,データセンター運営など。

④ SCM用ソフトウェア製品としてBizentro- SCMを開発・提供している。ebXML MS V2.0, CPPA V2.0をサポートしている。SAMSONグループ企業内での活用を進めている。外部企業への販売実 績は,まだない。

(2) POSDATA(韓国)

Schema Editorの機能を持っている。

③  鉄鋼業界用のR&Rシステムを構築している。現状はテスト段階であり,2003年1月からサービ ス開始予定。POSCOが利用する予定。

(3) KTNET(韓国)

①  XENI(eXtensible ENterprise Integration)ソリューションを提供している。

②  ソフトウェア製品として,MSH V2.0とRegRep V2.0を提供している。

③  貿易業界用R&Rを提供している。貿易,税関,ロジスティックス,及びPAAで利用される。

④  従業員は140人。

(4) KwareSoft Inc.(韓国)

①  XMLトラスレータを提供している。

(5) アンテナハウス(日本)

① XML帳票用エディターとして「XSL Formatter V2」の最新バージョンV2.3を展示。XSL V1.0勧 告に準拠している。

(6) Arvoltext(米国)

① Epic Editorを提供している。最新バージョンはV4.3。

② XMLベースのシングルドキュメントから種々のフォーマットのアウトプットが得られる。例:PDF,

HTML (Contains Word, figure, etc.),Framed Word Output。XSLTスタイルシートが作成される。

(7) マイクロソフト(米国)

① Office 11の展示,デモを実施。

② Xdocs 11のデモ:セールス情報を表形式の画面から入力する。複数の入力が統合されて報告書が作 成される。データ入力の段階で,裏でXMLインスタンスが生成されており,それを自由なフォー マットで表示できる。

③ Word 11のデモ:Word文書入力時に,そのコンテンツに対応したタグを設定でき,当該Word文書 のXMLインスタンスが作成される。それを自由なフォーマットで表示できる。

④ 出荷は2003年の中頃。ベータ版は2003年3月の予定。

III. 補足

④ XML Europe Conference & Exposition 2003が,2003年5月5日〜8日の間,イギリスのロンドン にて開催される。このときはebXML Dayを予定するとのこと。

(2) 参考になるプレゼンテーション資料(一部のPPTを収集)

・ Understanding XSLT: Overview for Managers- (B. Tommie Usdin, Mulberry Technologies, Inc.)

・ The Federal Enterprise Architecture (FEA) –An Overview of Vision and Progress (Robert Haycock, Manager, Office of Management and Budget, E-Gov Office , USA)

・ Information Bus –Web Services in Action at the United Nations (John J. Chelsom, Managing Director, CSW Group Ltd., UK)

・ The Evolution of the Web Architecture (Craig B. Hayman, Vice President, Strategy, IBM Corporation, USA)

・ Understanding ebXML (Dale Waldt, Director, aXtive minds, USA)

・ Bringing the XML Vision to the Desktop with ‘Office 11’ (Jean Pa oli, XML Architect, Microsoft Corporation, USA)

・ UBL Realizing e-Business (Mark R. Crawford, XML Lead, Logistics Management Institute, USA)

・  The Battle to Transport XML Business Documents (Mark J. Yader, Director, Global exchange Services, USA)

ドキュメント内 XML/EDI調査研究・普及促進報告書 (ページ 162-171)