登録および貯蔵のためのメタデータ

下の図は登録要素に対して定義されるべき必要なメタ情報を示している。 

図で示したとおり，次のようなメタデータカテゴリが必要である。 

‑バージョン情報:登録要素のあるバージョンについて，たとえ登録時点で有効な以前のバージョンが存在 したとしても，当バージョン以後の新しいバージョンが作られることを想定して準備しなければならない。

バージョンの関連は登録要素の連続的な各バージョンとリンクしていなければならない。バージョン番号 の割り当ては不規則であってはならず，ただ一意にならなければならない。 

‑管理機関情報:登録要素の登録機関等に関する情報。 

‑関係情報:登録要素は，さまざまな数の別の登録要素と連係付けられるようになっている。 

‑変更履歴:登録要素に対してなされた全ての変更に関する情報。 

‑説明情報:意味をより一層明確にするための登録要素に対する追加的な説明情報。 

‑代替情報:登録要素は同時に異なる記憶場所で代替可能でなければならない。 

    1..1  必須で繰返し不可（1 つ以上 1 つ以下） 

    0..1  省略可で繰返し不可（0 個以上１つ以下） 

    1..*  必須で繰返し可（1 つ以上） 

    0..*  省略可で繰返し可（0 個以上） 

（1）  一般的なメタデータ貯蔵規則など  

1)貯蔵された登録要素は固有な識別子（UID）を包含しなければならない。 

2)貯蔵された登録要素は，時間が経ってもこれのメンテナンスの履歴を明示できるようにバージョン番号 を包含しなければならない。 

3)貯蔵された登録要素はどのようにして，いつ登録要素を使用するかを記述する，一つ以上の使用規則を 包含しなければならない。 

4)登録要素の一番目のバージョンを除外してそれぞれのバージョンは過去のバージョンとリンクしていな ければならない。 

5)登録要素の最終バージョンを除外して，それぞれのバージョンは，以後のバージョンとリンクしていな ければならない。 

6)貯蔵された登録要素は各バージョンの状態ライフサイクルのヒストリーを包含しなければならない。 

（2）  管理機関情報  

1)貯蔵された登録要素は次のようなアトリビュートを包含する管理機関情報を包含しなければならない。 

‑登録者  1..1  :  リポジトリで登録要素の生成に関して，責任を負う人の名前。 

‑登録機関  1..1  :  登録要素の登録に関して責任を負う機関。 

‑提出機関  1..1  :  登録要素の提出および登録要請をした機関。 

（3）  関係情報  

‑終了日  1..1  :  関係がもうこれ以上有効ではなくなる日付（有効期限の終了日） 

‑コメント  0..*  :  関係に対する情報(なぜ作成されたか等)   

（4）  変更履歴  

1)貯蔵された登録要素は次のようなアトリビュートを包含する各バージョンに関連したすべての修正に対 するヒストリーを包含しなければならない。 

‑変更類型  1..1  :  変更目的，新しいエレメント，新しいバージョン，エレメント修正，状態修正，エ レメント代替など 

‑変更日付  1..1  :  修正が行われた日付 

‑変更説明  1..1  :  登録要素がなぜ，いかにして変更されたのかに対する説明 

‑要請者  1..1  :  登録要素の修正を要請した機関名 

‑要請日付  1..1  :  修正が要請された日付 

‑コメント  0..*  :  登録要素の修正に対するコメント 

‑参考  0..*  :  修正に対して関連した情報を包含している外部文書   

（5）  説明情報  

1)貯蔵された登録要素は次のようなアトリビュートを包含する追加的な説明情報をオプションとして包含 する。 

‑コメント  0..*  :  コメントは登録要素に対する追加情報として，定義の一部分ではなくさらに明確に するためのものである。 

‑参照文書  0..*  :  参照文書は登録要素に対して関連した追加情報を包含している外部文書に対する参 照である。 

‑頭文字  0..*  :  頭文字は共通的に知られたセマンティック情報コンポーネントに付けられた，略称や コードである。 

‑キイワード  0..*  :  キイワードはセマンティック情報コンポーネントの検索のために使用される一つ 以上の重要な単語である。 

（6）  代替情報  

1)一つのリポジトリにある登録要素が異なるものと代替されるならば，貯蔵された情報は次のようなアト