第 9 章 永続的な命名属性の概要
15.2. XFS ディスククォータの管理
xfs_quota ツールを使用して XFS でクォータを管理し、プロジェクトで制御されるディレクトリーに
制限を設定できます。
汎用クォータ設定ツール (quota、repquota、edquota など) を使用して XFS クォータを操作すること もできます。ただし、このツールは XFS プロジェクトクォータでは使用できません。
重要 重要
Red Hat は、他の利用可能なすべてのツールで xfs_quota を使用することを推奨しま
す。
15.2.1. XFS でのファイルシステムクォータ管理
XFS クォータサブシステムは、ディスク領域 (ブロック) およびファイル (inode) の使用量の制限を管理 します。XFS クォータは、ユーザー、グループ、ディレクトリーレベル、またはプロジェクトレベルで これらの項目の使用を制御または報告します。グループおよびプロジェクトのクォータは、古いデフォ ルト以外の XFS ディスクフォーマットでのみ相互に排他的です。
ディレクトリーまたはプロジェクトごとに管理する場合、XFS は特定のプロジェクトに関連付けられた ディレクトリー階層のディスク使用量を管理します。
15.2.2. XFS のディスククォータの有効化
この手順では、XFS ファイルシステムのユーザー、グループ、およびプロジェクトのディスククォータ を有効にします。クォータを有効にすると、xfs_quota ツールを使用して制限を設定し、ディスク使用 量を報告できます。
手順 手順
1. ユーザーのクォータを有効にします。
# mount -o uquota /dev/xvdb1 /xfs
uquota を uqnoenforce に置き換えて、制限を強制適用せずに使用状況の報告を可能にしま す。
2. グループのクォータを有効にします。
# mount -o gquota /dev/xvdb1 /xfs
gquota を gqnoenforce に置き換えて、制限を強制適用せずに使用状況の報告を可能にしま す。
3. プロジェクトのクォータを有効にします。
# mount -o pquota /dev/xvdb1 /xfs
pquota を pqnoenforce に置き換え、制限を強制適用せずに使用状況の報告を可能にします。
4. または、/etc/fstab ファイルにクォータマウントオプションを追加します。以下の例は、XFS ファイルシステムでユーザー、グループ、およびプロジェクトのクォータを有効にする
/etc/fstab ファイルのエントリーを示しています。以下の例では、読み取り/書き込みパーミッ
ションでファイルシステムもマウントします。
# vim /etc/fstab
/dev/xvdb1 /xfs xfs rw,quota 0 0 /dev/xvdb1 /xfs xfs rw,gquota 0 0 /dev/xvdb1 /xfs xfs rw,prjquota 0 0
関連情報 関連情報
man ページの mount(8) xfs_quota(8) man ページ
15.2.3. XFS 使用量の報告
xfs_quota ツールを使用して制限を設定し、ディスク使用量を報告できます。xfs_quota は、デフォル トでは対話形式で基本モードで実行されます。基本モードのサブコマンドは使用量を報告するだけで、
すべてのユーザーが使用できます。
前提条件 前提条件
XFS ファイルシステムに対してクォータが有効になっている。「XFS のディスククォータの有 効化」を参照してください。
手順 手順
1. xfs_quota シェルを起動します。
# xfs_quota
2. 指定したユーザーの使用状況および制限を表示します。
# xfs_quota> quota username
3. ブロックおよび inode の空きおよび使用済みの数を表示します。
# xfs_quota> df
4. help コマンドを実行して、xfs_quota で利用可能な基本的なコマンドを表示します。
# xfs_quota> help
5. q を指定して xfs_quota を終了します。
# xfs_quota> q 関連情報
関連情報
xfs_quota(8) man ページ
15.2.4. XFS クォータ制限の変更
-x オプションを指定して xfs_quota ツールを起動し、エキスパートモードを有効にして、クォータシ ステムを変更できる管理者コマンドを実行します。このモードのサブコマンドは、制限を実際に設定す ることができるため、昇格した特権を持つユーザーのみが利用できます。
前提条件 前提条件
XFS ファイルシステムに対してクォータが有効になっている。「XFS のディスククォータの有 効化」を参照してください。
手順 手順
1. エキスパートモードを有効にするには、-x オプションを指定して xfs_quota シェルを起動しま す。
# xfs_quota -x
2. 特定のファイルシステムのクォータ情報を表示します。
# xfs_quota> report /path
たとえば、(/dev/blockdevice の) /home のクォータレポートのサンプルを表示するに
は、report -h /home コマンドを使用します。これにより、以下のような出力が表示されます。
User quota on /home (/dev/blockdevice) Blocks
User ID Used Soft Hard Warn/Grace ---
---root 0 0 0 00 [---]
testuser 103.4G 0 0 00 [---]
3. クォータの制限を変更します。
# xfs_quota> limit isoft=500m ihard=700m user /path
たとえば、ホームディレクトリーが /home/john のユーザー johnに対して、inode 数のソフト 制限およびハード制限をそれぞれ 500 と 700 に設定するには、次のコマンドを使用します。
# xfs_quota -x -c 'limit isoft=500 ihard=700 john' /home/
この場合は、マウントされた xfs ファイルシステムである mount_point を渡します。
4. help コマンドを実行して、xfs_quota -x で利用可能なエキスパートコマンドを表示します。
# xfs_quota> help 関連情報
関連情報
xfs_quota(8) man ページ
15.2.5. XFS のプロジェクト制限の設定
以下の手順では、プロジェクトが制御するディレクトリーに制限を設定します。
手順 手順
1. プロジェクトが制御するディレクトリーを /etc/projects に追加します。たとえば、以下は一意 の ID が 11 の /var/log パスを /etc/projects に追加します。プロジェクト ID には、プロジェクト にマッピングされる任意の数値を指定できます。
# echo 11:/var/log >> /etc/projects
2. /etc/projid にプロジェクト名を追加して、プロジェクト ID をプロジェクト名にマップします。
たとえば、以下は、前のステップで定義されたように Logs というプロジェクトをプロジェク ト ID 11 に関連付けます。
# echo Logs:11 >> /etc/projid
3. プロジェクトのディレクトリーを初期化します。たとえば、以下はプロジェクトディレクト
リー /var を初期化します。
# xfs_quota -x -c 'project -s logfiles' /var
4. 初期化したディレクトリーでプロジェクトのクォータを設定します。
# xfs_quota -x -c 'limit -p bhard=lg logfiles' /var 関連情報
関連情報
xfs_quota(8) man ページ projid(5) man ページ projects(5) man ページ