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MBR パーティションタイプ

第 3 章 パーティションの使用

3.2.5. MBR パーティションタイプ

次の表は、一般的に使用される MBR パーティションタイプとそれらを表すために使用される 16 進数の リストです。

表3.2 MBR パーティションタイプパーティションタイプ MBR パーティションタパーティションタ

イプ イプ

値 MBR パーティションタパーティションタ イプ

イプ

値 値

Empty 00 Novell Netware 386 65

DOS 12 ビット FAT 01 PIC/IX 75

XENIX root O2 旧 MINIX 80

XENIX usr O3 Linux/MINUX 81

DOS 16 ビット (32M 以 下)

04 Linux swap 82

Extended 05 Linux ネイティブ 83

DOS 16 ビット (32 以上) 06 Linux 拡張 85

OS/2 HPFS 07 Amoeba 93

AIX 08 Amoeba BBT 94

AIX ブート可能 09 BSD/386 a5

OS/2 Boot Manager 0a OpenBSD a6

Win95 FAT32 0b NEXTSTEP a7

Win95 FAT32 (LBA) 0c BSDI fs b7

Win95 FAT16 (LBA) 0e BSDI swap b8

Win95 Extended (LBA) 0f Syrinx c7

Venix 80286 40 CP/M db

Novell 51 DOS アクセス e1

PRep Boot 41 DOS R/O e3

GNU HURD 63 DOS セカンダリー f2

Novell Netware 286 64 BBT ff

3.2.6. GUID パーティションテーブル

GUID パーティションテーブル (GPT) は、Globally Unique Identifier (GUID) を使用したパーティション 設定スキームです。GPT は、特にディスクのアドレス可能な最大ストレージ容量に制限されている MBR パーティションテーブルの制限に対応するために開発されました。MBR とは異なり、2 TiB (約

2.2 TB に相当) を超えるストレージに対応できません。GPT はこれよりも大きなハードディスクで使用

されます。アドレス可能な最大ディスクサイズは 2.2 ZiB です。また、デフォルトでは GPT は、最大 128 のプライマリーパーティションの作成に対応します。この数は、パーティションテーブルにより多 くの領域を割り当てることで拡張できます。

注記 注記

GPT には GUID に基づくパーティションタイプがあります。特定のパーティションには

特定の GUID が必要なことに注意してください。たとえば、EFI ブートローダーのシステ

ムパーティションには GUID C12A7328-F81F-11D2-BA4B-00A0C93EC93B が必要で す。

GPT ディスクは論理ブロックアドレス設定 (LBA) を使用し、パーティションレイアウトは以下のよう になります。

MBR ディスクとの後方互換性を維持するために、GPT の最初のセクター (LBA 0) は MBR デー タ用に予約され、「保護 MBR」と呼ばれます。

プライマリー GPT ヘッダーは、デバイスの 2 番目の論理ブロック (LBA 1) から開始します。

ヘッダーには、ディスク GUID、プライマリーパーティションテーブルの場所、セカンダリ GPT ヘッダーの場所、および CRC32 チェックサム、およびプライマリーパーティションテー ブルが含まれます。また、テーブルにあるパーティションエントリーの数も指定します。

プライマリー GPT には、デフォルトの 128 パーティションエントリーがあり、それぞれエント リーサイズは 128 バイトで、パーティションタイプ GUID と一意のパーティション GUID が含 まれます。

セカンダリー GPT はプライマリー GPT と同じです。これは、プライマリーパーティション テーブルが破損した場合に、リカバリーのバックアップテーブルとして主に使用されます。

セカンダリー GPT ヘッダーは、ディスクの最後の論理セクターにあり、プライマリーヘッダー が破損した場合に GPT 情報を復元するために使用できます。これには、ディスク GUID、セカ ンダリーパーティションテーブルとプライマリー GPT ヘッダーの場所、それ自体とセカンダ リーパーティションテーブルの CRC32 チェックサム、および可能なパーティションエント リーの数が含まれています。

図3.4 GUID パーティションテーブルを含むディスクパーティションテーブルを含むディスク

図3.4 GUID パーティションテーブルを含むディスクパーティションテーブルを含むディスク

Disk (GPT table)

GPT partition (GUID: basic data)

File system (FAT32)

GPT partition (GUID: root)

重要 重要

GPT (GUIDパーティションテーブル) を含むディスクにブートローダーを正常にインス

トールするには、BIOS ブートパーティションが必要です。これには、Anaconda によっ て初期化されるディスクが含まれます。ディスクに BIOS ブートパーティションがすで に含まれている場合は、再使用できます。

3.2.7. parted でディスクにパーティションテーブルを作成

この手順では、parted ユーティリティーを使用するパーティションテーブルでブロックデバイスを フォーマットする方法を説明します。

手順 手順

1. インタラクティブな parted シェルを起動します。

# parted block-device

block-device を、パーティションテーブルを作成するデバイスへのパス (例: /dev/sda) に 置き換えます。

2. デバイスにパーティションテーブルがあるかどうかを確認します。

(parted) print

デバイスにパーティションが含まれている場合は、次の手順でパーティションを削除します。

3. 新しいパーティションテーブルを作成します。

(parted) mklabel table-type

table-type を、使用するパーティションテーブルの種類に置き換えます。

msdo (MBR の場合) gpt (GPT の場合) 例

例3.2 GPT テーブルの作成テーブルの作成

たとえば、ディスクに GPT テーブルを作成するには、次のコマンドを使用します。

(parted) mklabel gpt

このコマンドを実行するとすぐに変更が行われるため、実行する前によく確認してください。

4. パーティションテーブルを表示して、パーティションテーブルが存在することを確認します。

(parted) print

5. parted シェルを終了します。

(parted) quit

関連情報 関連情報

man ページの parted(8)

次のステップ 次のステップ

デバイスにパーティションを作成します。詳細は「パーティションの作成」を参照してくださ い。