3. コマンドの詳細
3.4 サービス品質(QoS)
3.4.2 Traffic Control
コンピュータネットワーク上にはマルチキャストやブロードキャストなどのパケットが絶えずあふ れています。このトラフィックはネットワーク上の端末の不良や、故障したネットワークカードなど の誤動作によって増加することもあります。その結果、スイッチの処理能力問題が発生し、ネットワ ーク全体のパフォーマンスに影響を与えることがあります。本スイッチではこのパケットストーム状 況を監視し制御することが可能です。
パケットストーム制御では、スイッチに入力されたパケットのスキャンを行い、ユーザーが指定した 閾値を監視し制御します。動作モードには「drop」または「shutdown」を指定することが出来ます。
「drop」オプションでは、インターバル時間毎に監視対象のトラフィックが閾値を超えた場合、閾値 を超えた分の監視対象トラフィックを破棄します。監視の対象となるパケットストームは、ブロード キャストとマルチキャスト、宛先不明のユニキャストパケットです。
「shutdown」オプションでは、インターバル時間毎にブロードキャストとマルチキャストの監視対象 パケットが閾値を超え、「countdown」オプションで指定した時間内(0秒~1800秒)もパケットスト ームが継続すると、ポート閉塞し、警告メッセージを出力します。
閉塞したポートの復旧には、(1)10秒から300秒後の自動リカバリーを待つか、(2) 手動コマンドに より復旧させる方法があります。手動コマンドで復旧するには、[Configuration]フォルダにある [Port Configuration]ウィンドウを使って、対象ポートのステータスを無効、有効に切り替える必要 があります。
次のウィンドウを表示するには、QoS > Traffic Controlをクリックします:
下記にパラメーターの説明を記載します。
パラメーター 説明
From Port/To Port トラフィック制御を設定するポート範囲を選択します。
Action スイッチでパケットストームを検知した際の動作モードを設定します。 動作
モードには、「drop」または「shutdown」を指定することが出来ます。
Drop – スイッチのハードウェアによるトラフィック制御により、パケットス トームの発生を検知します。パケットストームが検知されると、状態が改善 するまで閾値を超えた分のパケットを廃棄します。
Shutdown – スイッチのソフトウェアによるトラフィック制御により、パケッ トストームの発生を検知します。パケットストームが検出されると、ブロー ドキャストとマルチキャストを対象にスイッチ内のカウンタをカウントダウ ン時間監視します。さらにカウントダウンタイマー経過後もパケットストー ムが続く場合には、そのポートを閉塞します。ポートは 10秒から300秒の 間でユーザーが設定した時間を経過すると自動的に回復します。手動コマン ドで復旧するには、[Configuration]フォルダにある [Port Configuration]
ウィンドウを使って、対象ポートのステータスを無効、有効に切り替える必 要があります。
Count Down (0 to 1800)
カウントダウンタイマを設定して、パケットストームが継続発生しているポ ートをシャットダウンするまでの待機時間を設定します。カウントダウン時 間が経過すると、スイッチはポートをシャットダウンします。このパラメー ターを使用できるのは、アクションフィールドでシャットダウン設定を選択 したポートのみです。ハードウェアベースのトラフィック制御では使用でき ません。このフィールドの時間は 0~1800秒の範囲で設定します。0に設定 すると、ポートはシャットダウンされません。
Time Interval (5-30)
トラフィック制御機能へ送信されるマルチキャストおよびブロードキャスト パケットの監視間隔の時間を設定します。監視したパケットカウントにより、
受信パケットが閾値を超えているかどうかを判断します。間隔は5~30秒の 範囲で設定します。デフォルト設定は5秒です。
Threshold (64- 1000000)
トラフィック制御機能を開始するための閾値を指定します。ドロップモード の単位は Kbit/秒です。シャットダウンモードの単位は packets/秒です。閾 値は64~1,000,000の範囲で設定します。デフォルト設定は64です。
Recover Time (10-300)
パケットストームによってシャットダウンしたポートの自動復旧までの時間 を設定します。このフィールドの時間は10~300秒の範囲で設定します。
デフォルト設定は300秒です。
Storm Control Type 検出するストームの種類を次から選択します: Broadcast、Multicast、
Unknown Unicast。 選択後、ストーム検出を有効または無効にします。
[Apply]をクリックして設定を適用します。
注意事項
リンクアグリゲーション(ポートトランク)用に設定されているポートでは、トラフ ィック制御は使用できません。
シャットダウン休止モードのポートは、ユーザーがこれらのポートを回復するか、
または、ユーザーが設定した 10 秒から 300 秒の時間が経過してポートが自動的に
回復するまで、すべてのウィンドウと画面でリンク切断として表示されます。
3.4.3 802.1p Default Priority
スイッチでは、デフォルトの802.1p優先度を、スイッチ上の各ポートに割り当てることができます。
次のウィンドウを表示するには、QoS > 802.1p Default Priorityをクリックします:
このウィンドウで、デフォルトの802.1p優先度を、スイッチ上の指定したポートに割り当てます。
優先度値には番号が付いています。0は最低優先度を示し、7は最高優先度を示します。[Apply]をク リックして設定を適用します。
3.4.4 802.1p User Priority
スイッチでは、ユーザー優先度を各802.1p優先度に割り当てることができます。
次のウィンドウを表示するには、QoS > 802.1p User Priorityをクリックします:
優先度をスイッチ上のポートグループに割り当てた後、このクラスを802.1p優先度の8つのレベルに 割り当てます。
下記にパラメーターの説明を記載します。
パラメーター 説明