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4 レイヤ 2 スイッチングのトラブル シュート

4.4 Ring Protocol の通信障害

この節では,Autonomous Extensible Ring Protocolの障害について説明します。

Autonomous Extensible Ring Protocolは,リングトポロジーでのレイヤ2ネットワークの冗長化プロトコル

で,以降,Ring Protocolと呼びます。

Ring Protocol運用時に通信ができない場合は,解析フローに従って,現象を把握し原因の切り分けを行っ

てください。

図 4-1 解析フロー

Ring Protocol運用時に正常に動作しない場合,またはリングネットワークの障害を検出する場合は,該当

のリングネットワークを構成するすべてのノードに対して,次の表に示す障害解析方法に従って,原因の 切り分けを行ってください。

表 4-3 Ring Protocolの障害解析方法 項

確認内容・コマンド 対応

1 show axrpコマンドを実行し,Ring

Protocolの動作状態を確認してくださ

い。

"Oper State"の内容に"enable"が表示されている場合,項番3へ。

"Oper State"の内容に"-"が表示されている場合,Ring Protocolが 動作するために必要なコンフィグレーションに設定されていな いものがあります。コンフィグレーションを確認してくださ い。

"Oper State"の内容に"disable"が表示されている場合,Ring

Protocolは無効となっています。コンフィグレーションを確認し

てください。

"Oper State"の内容に"Not Operating"が表示されている場合,Ring

Protocolが動作していません。コンフィグレーションに矛盾(本

装置の動作モード,および属性とリングポートの組み合わせが 適切でないなど)がないか,コンフィグレーションを確認して ください。コンフィグレーションに矛盾がない場合は,項番2 へ。

4 レイヤ2スイッチングのトラブルシュート

項 番

確認内容・コマンド 対応

2 show axrpコマンドを実行し,動作モー

ドと属性を確認してください。

"Mode"と"Attribute"の内容がネットワーク構成どおりの動作モー ドと属性になっている場合には,項番3へ。

上記が異なる場合には,コンフィグレーションを確認してくだ さい。

3 show axrpコマンドを実行し,各VLAN

グループのリングポート,およびその 状態を確認してください。

"Ring Port"と"Role/State"の内容がネットワーク構成どおりのポー トと状態になっている場合には,項番4へ。

上記が異なる場合には,コンフィグレーションを確認してくだ さい。

4 show axrp detailコマンドを実行し,制

御VLAN IDを確認してください。

"Control VLAN ID"の内容がネットワーク構成どおりのVLAN ID となっている場合は,項番5へ。

上記が異なる場合には,コンフィグレーションを確認してくだ さい。

例:リングを構成する各装置で制御VLAN IDが異なっている。

5 show axrp detailコマンドを実行し,

VLANグループに属しているVLAN ID を確認してください。

"VLAN ID"の内容がネットワーク構成どおりのVLAN IDとなっ ている場合は,項番6へ。

上記が異なる場合には,コンフィグレーションを確認してくだ さい。

例:リングを構成する各装置でVLANグループに属している

VLAN IDが異なっている。

6 show axrp detailコマンドを実行し,ヘ ルスチェックフレームの送信間隔のタ イマ値とヘルスチェックフレームの保 護時間のタイマ値を確認してくださ い。

ヘルスチェックフレームの保護時間のタイマ値"Health Check

Hold Time"が,ヘルスチェックフレームの送信間隔のタイマ値

"Health Check Interval"より大きい(伝送遅延も考慮されている)

場合は,項番7へ。

ヘルスチェックフレームの保護時間のタイマ値がヘルスチェッ クフレームの送信間隔のタイマ値より小さい,または等しい

(伝送遅延が考慮されていない)場合には,コンフィグレー ションを確認し,設定を見直してください。

7 show vlan detailコマンドを実行し,

Ring Protocolで使用しているVLANと そのポートの状態を確認してくださ い。

VLANおよびそのポートの状態に異常がない場合は,項番8 へ。

また,スパニングツリーまたはGSRPを併用する構成の場合に は項番9も,多重障害監視機能を適用する構成の場合には項番 10も,スタック構成の場合には項番13も確認してください。

異常がある場合は,コンフィグレーションの確認も含め,その 状態を復旧してください。

8 フィルタまたはQoSによってRing

Protocolで使用する制御フレームが廃棄

されていないか確認してください。

確認方法と対応については,「10.2 パケット廃棄の確認」を参 照してください。

9 スパニングツリー,またはGSRPを併 用する構成の場合,仮想リンクの設定 を確認してください。

仮想リンクの設定がネットワーク構成どおりの設定となってい るか,コンフィグレーションを確認してください。

・Ring Protocolとスパニングツリー,またはGSRPを併用してい る装置で,仮想リンクの設定がされているか確認してくださ い。

・リングネットワーク全体の装置で,仮想リンクに使用してい るVLANがRing ProtocolのVLANグループに設定されている か確認してください。

10 多重障害監視機能を適用している場合 は,show axrp detailコマンドを実行 し,多重障害監視の監視モードを確認 してください。

共有ノードに"monitor-enable",その他の装置に"transport-only"が 設定されている場合は,項番11へ。

上記が異なる場合には,コンフィグレーションを確認してくだ

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項 番

確認内容・コマンド 対応

さい。

11 show axrp detailコマンドを実行し,

バックアップリングIDと多重障害監視

用VLAN IDを確認してください。

"Backup Ring ID"と"Control VLAN ID"がネットワーク構成どおり のバックアップリングIDと多重障害監視用VLAN IDになって いる場合は,項番12へ。

上記が異なる場合には,コンフィグレーションを確認してくだ さい。

12 show axrp detailコマンドを実行し,多 重障害監視フレーム送信間隔のタイマ 値,および多重障害監視フレームを受 信しないで多重障害発生と判断するま での保護時間のタイマ値を確認してく ださい。

"Multi Fault Detection Hold Time"が,"Multi Fault Detection Interval"より大きい(伝送遅延も考慮されている)ことを確認し てください。

上記が異なる場合には,コンフィグレーションを確認してくだ さい。

13 スタック構成の場合は,show qos

queueingコマンドを実行し,スタック

ポートでパケットを廃棄していないか 確認してください。

パケットを廃棄している場合は,リングネットワークで使用す る帯域に対して,スタックリンクの帯域が十分に確保されてい るかを確認してください。

スタックリンクの帯域が不足している場合は,スタックリンク に使用する回線種別を変更したり,スタックリンクの本数を追 加したりして,帯域を拡張してください。

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