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11. Pune 市

保につなが 6) 同モデル 保でき、環境

ている。

Pune市自治体作成のStrategic Environment Report (2010)にも、廃棄物発生量の数値が載っている。同 報告書によれば、市内の1人あたりの都市廃棄物発生量は、インド国内の都市のうちでは最高の400 g/

人/日だという。現在、1日あたりの発生量は約1,100メトリックトン。ここで興味深いのは、単位面積 あたりの廃棄物発生量を見ると、郊外より旧市街地の方が多いということだ。これは住宅地から発生す る廃棄物があるのと、商業地域が市中心部に集中している為である。

5.5 廃棄物の収集運搬:廃棄物の収集運搬の管理は、作業員チームと、車両及びダンパープレーサーの 一隊とを通じて行われている。また、健康局から任命された、廃棄物管理担当の衛生検査官がいる。Pune 市自治体では、廃棄物収集のために2,000人以上の清掃作業員を雇っている。彼らと並んでウェイスト・

ピッカーも、市自治体から委託を受けて廃棄物収集にあたっている(廃棄物を分別してスクラップ市場 で売り、収入を得るため)。市自治体が分別要員として任命したウェイスト・ピッカーは4,000人以上い て、三輪車に乗って廃棄物を収集運搬する。彼らは市自治体の管轄地域で戸別収集を行っている。ほと んどの世帯は、サービスに応じて彼らに月 10ルピー払っている。収集した廃棄物は最終的に、18カ所 の保管場所に保管される。

現在、市自治体には、廃棄物の保管・収集・分別に向けたそのような組織構造はない(Rode Sanjay, 2011)。市自治体では、廃棄物の分別・処分を発生源で行うという分散化パターンをとっている。Sanjay

Rode (2011)によれば、同市内では廃棄物の1次収集と2次収集が重複しているという。1次収集地点と2

次収集地点のあいだに明確な区別はなく、1 次収集地点は、例えば、道路脇に設置したごみ箱である。

世帯その他の廃棄物発生者は、街角や地元の空き地など、どこでも置けるところに廃棄物を置く。ウェ イスト・ピッカーが個々の世帯から戸別収集している地域は5カ所だけである。そして、市自治体がダ ンパープレーサーその他の車両84台を提供しており1台あたり1.0~1.5トンを積載できる。これらの車 両は、収集地点から処分地点までの廃棄物運搬に使われている。オープンタイプの2次収集地点で廃棄 物を積みこむためのJCBローダーが2台ある。Pune市内全域に2,690個のごみ箱が設置されている。

5.6 中間処理:日々発生する廃棄物のうち、およそ 950MTが、Pune 市から約 20 ㎞のところにある Urali-Devachi 埋立地に運ばれる。Pune市自治体作成のEnvironmental Status Reportによれば、廃棄物の うち分別されているのはわずか45%で、80~90%は市内で収集されているという。250~300MT近くの 乾燥廃棄物が、ウェイスト・ピッカーを通じて再資源化・再利用されている。

推計によれば、埋立地で機械式コンポスト化プロセスを経る廃棄物は500MTにのぼる。廃棄物埋立 地から排出されるメタンは、年間6,580,000トンに達すると推定されている(@1,100MT)。Pune市自治 体作成のEnvironmental Status Report (2008)によれば、市内1,500カ所にバーミンコンポスト化ユニット がある。これらが、1日あたり100MTの廃棄物を、価値あるコンポストに変換している。さらにバイオ コンポスト・ユニットが 300カ所にあり、やはり廃棄物を分解している。これらのユニットは NGOや ソサエティの所有である。

5.7 最終処分:市自治体は1999年、ごみ投棄地をKothrudから、市から20㎞離れたUrali-Devachi へ移 転した。このUrali-Devachi投棄地は面積43ヘクタール余りある。もうひとつ、面積17.5エーカーの埋

立地が Yeolewadi にある。投棄地の一部はかつては採石場だったため、深い採石坑がある。この非科学

的な処分は、2000年以来行われている(Dhere et al., 2008)。その結果、処分場から最高2キロメートル

下流へ下った井戸でも、地下水の感染がみられる(Purandare , 2003; Dhere et al., 2008; Karanje, 2009)。2000 年都市廃棄物規則が実施されなかった結果、地元住民がムンバイ高等裁判所でPune市自治体を相手取っ て公共の利益訴訟(PIL)を提起した。

2003年以来、市自治体はECO Designs India Pvt. Ltd.と埋立請負契約を締結している。この埋立予定 地に関しては、既存の廃棄物処分場の閉鎖やキャッピング、埋立ガスの排出口、新たな埋立地浸出水の 抑止、埋立地閉鎖後はそこに緑地帯やホッケー競技場を開発したいという希望などが詳しく語られてい る(Purandare , 2003)。この埋立予定地と並んで、コンポスト化プラットフォームも建設される予定だ。プ ラットフォームはコンクリート製で、下に厚さ0.5mmのHDPEライナー層を設ける。ECO Designs社の 報告書によれば、この建設計画は2000年都市廃棄物規則に定める諸基準を完全に充たしているという。

同計画は市自治体の手でムンバイ高等裁判所にも提出される。PIL を解決するためだ。この埋立地の処

理能力は79,000平方メートルで、費用は4クローレルピーである。

Purandare (2003) の論文によれば、キャッピング後の同埋立地にはホッケー競技場、いくつかのバス

ケットボールコートとバレーボールコート、さらに庭園とジョギングトラックも楽々収容できるという。

しかしそれは空想にすぎない。埋立地と集積場の現状はといえば、Maharashtra州全域、とくに Pune 地 域の中でも「汚染ホットスポット」といわれているのだ。毎年夏になると、同処分場では絶えず火災が 起き、火災と煙が1週間も続く。これまでのところ、埋立地からの浸出水の混入により、地下水は著し く汚染されている。

5.5 都市廃棄物管理の特徴及び問題点

廃棄物の管理、とくに処分に関しては、下記のようなさまざまな問題がある。

4) 市内のごみ箱設置地点の選定が不適切。

5) 廃棄物の分別が最低限にしか実施されていない。市民の意識が低いこと、市自治体の政策が少ない ことが理由。

6) 廃棄物の処分による汚染

(a) Dhere et al. (2008)による大気・地下水汚染調査の結果、深刻な地下水汚染が確認された。

Uruli-Devachi 集積場からの浸出水が、周辺に浸透しているせいである。処分場の年間平均SPM

排出量は 1,708.3μg/m3。埋立地の年間平均 SO2排出量は285.33 µg /m3、NOx 排出量は234.07 μg/m3である。SPM、SO2、NOxの濃度は、インドの標準上限を上回っている。埋立地浸出水の サンプルは酸性で、もともと腐食性だ。検査した井戸水サンプルⅢとⅣのCODとBODはそれ ぞれ834mg/litと703mg/lit、716mg/litと412.16mg/litである。井戸水サンプルⅢとⅣのソジウム 濃度は、それぞれ2437mg/litと2612mg/litだった。井戸水のCOD、BOD、ソジウム濃度はいず れも、IS2291の上限を上回っている。ウェイスト・ピッカー、作業員、車両運転手、そして近 隣住民は、たえず高濃度の大気汚染にさらされていることになる。埋立地浸出水の発生源は、

埋立地の汚染された地下水であることがわかっている。Urali-Devachi 村の井戸水は飲み水とし ても屋外での行水用としても、野生動物の繁殖用としても、産業用冷却水用としても安全では なく、灌漑にすら適してはいない。もし同埋立地の稼働が続けば、将来的には有害な爆弾とな る可能性がある。

2009年にKaranje stales が行った別の調査により、廃棄物処分活動による地下水汚染が確認

された。同調査の結論によれば、Urali-Devachi村の地下水汚染は都市廃棄物の投棄によって生 じたものであり、継続的投棄から生じた埋立地浸出水が地下水を汚染しているという。

(b) 土壌・農業汚染:Dhere et al. (2010) の著書によれば、都市廃棄物処分場から発生するプラ スチック汚染と煙が、Urali-Devachi 村の農業生態系に害を及ぼしているという。同村では、村 民の大半が農業で生計を立てている。処分場周辺にまき散らされるプラスチックは、村民の農 場や作物にとって脅威となる。農地1平方メートルあたり130.1gのプラスチックが見つかって いる。このプラスチックが、土壌特性に対する深刻な制約となっている。土壌の塩分濃度は正 常値より高い。農民の聞き取り調査の結果、都市廃棄物の処分が多大な問題を引き起こしてい ることが明らかになった。

12. 国際協力と無償資金

市自治体は、Yeolewadi付近において有機廃棄物を処理し肥料にするため、廃棄物管理プロジェクト を提案している。同プロジェクトでは、1 日あたり500メトリックトンの廃棄物を処理できることにな る。建設・運営・移管(BOT)方式での実施を提案している。市幹部によれば市自治体は、Urali-Devachi 集積場への廃棄物投棄プロセスを分散化する計画の一環として最近、Yeolewadi に面積20エーカーの土 地を取得したという。同プロジェクトにより、有機廃棄物の環境に優しい方法での処理が推進され、無 機廃棄物は再資源化されるはずだ。市自治体はすでに、Urali-Devachi集積場において2件のプロジェク トに着手している。500 メトリックトンの廃棄物を機械式コンポスト化によって処分するプロジェクト と、さらに100メトリックトンをバーミンコンポスト化によって処分するプロジェクトだ。両プロジェ クトは6月までには完了する見込みである。市役所は両プロジェクト向けに、中央政府から24クローレ ルピーの助成金をすでに受領している。同市は10カ所ある空港都市のひとつとされているためだ。