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民間/ビジネスセクターパートナーシップの構築

Solid Waste Management in Colombo City, Sri Lanka: Current Practices, Challenges and Opportunities

6. Conclusions and Recommendations

5.3. 民間/ビジネスセクターパートナーシップの構築

1997のはじめからCMC はコロンボにおける民間/ビジネスセクターパートナーシップを行政サービスの 提供に組込む方法を試していた。CMCはCity Watch Group(アドバイザリーグループ)を設置し、民間/

ビジネスセクターメンバーで形成されており、市行政機関のサービス提供と税金について市長に提言す る。さらに、コロンボ・ビジネスセクター・パートナーシップ・プログラムが設定され、ビジネスセク ターが従来のサービス提供に関わるよう招き入れた。最初のステップとして、市の廃棄物収集運搬事業 が民間セクターに委託され、CMCは民間/ビジネスセクターに、コンポスト化と3R活動について両コミ ュニティレベルと中央レベルにおけるプロモーションを委託した。CMC民間/ビジネスセクターを「廃棄 物をエネルギーに」プロジェクトに参加させるかの可能性を考慮中でもある。廃棄物管理を含む市政サ ービス、たとえば市の美化運動や、公園、道路の看板、円形交差点とバス待合所のメンテナンス、調剤 薬局のサービス・管理は、すでに民間セクターに移行されている。

コロンボの民間/ビジネスセクターパートナーシップ開発は、開発の理念によるものではなく、どちらか と言うと、CMC が抱える予算不足と人材不足の方面からの苦肉の策のようである [28]。民間/ビジネス セクターは、(政府にとって)資金源になる可能性を持っているので、廃棄物管理プロジェクトの資金不 足をパートナーシップを組む事で部分的に解決できるかも知れないが、実際、パートナーシップが成功 するには、規制制度改正と管理システムの改革を行い、市の役員の能力も高める必要がある。

5.4. 国際協力

CMCは、Deputy Municipal Commissioner (Professional Services)の監督下にある国際プロジェクトのコ ーディネートに責任を持ちながら、国際機関とDirector Engineering (Development)とともに取り組んで いる。以下のプロジェクは、廃棄物管理関係で過去、実施されたものである。

1997年にCMCは、国家政府を通して日本政府からの援助を確保し、90台のコンパクトトラックを購入 した。これにより廃棄物の戸別収集が開始されて、道路脇に設置してあった 2 次回収地点を1,250 から 750まで削減する事ができた。

1998/1999年に、CMCは、Urban Management Programme (UMP) of UNDP/UN-Habitatとのパートナー シップを組んで開発プログラムを実施した。主な業務は、コロンのUMP イニシティブでは、行政サービ ス向上のための市民参加の容易化を進めることで CMC を一般市民が親近感をもてる組織にすることで ある。具体的な活動には、フォーラムの形成(ワークショップ、フォーカスグループ会合、セミナー、

ブレーンストーミングセッションを開催し関連各部とステークホルダーが参加して市の問題を優先化・

問題解決等を実施する)。廃棄物管理は市内における相談事項の重要トピックになった。行政サービスが 不行き届きな集落の代表者は、自分たち集落の廃棄物回収について問題提起した。参加者は、これら集 落の廃棄物回収に関する情報不足がサービス向上への弱みとなっていると指摘した。

それを受け CMC は、UMP プロジェクトの助力を得て、the British Department of for International

Development (DFID)からの資金・技術援助を求めるプロポーザルを作成し、1999年に「コミュニテ

ィエンパワーメントで都市貧困撲滅」プロジェクトを実施した。「コロンボ市のPoverty Profile 」作成は、

大きな功績であった。市のレベルで、集落にたいしてその類の調査は、いまだかつて実施した事がない からである。Poverty Profile (2002)によると、貧困集落における低質な廃棄物回収サービスが集落住民 にネガティブなインパクトを与えている。1,250 カ所の道路わき回収地点は、70%がそのような集落に集 中している。さらに、66%の集落には、市の廃棄物回収サービスへのアクセスが欠如しているため、住民 は、単に近辺の運河や公衆スペースにごみを投棄している。

このような集落の廃棄物管理問題の大きさを考慮するに当り、CMCは、廃棄物管理を市の行政サービス の一環として、Asian Development Bank (ADB)が援助しているEnhancing Municipal Services Delivery Capability プロジェクト(RETA 5764-1998-2000)と同一視した。廃棄物管理部から36人のプロスタッフ が、ベンチマーキング、継続改良について研修を受けて、そのなかの一部は名古屋で開催された「Country Focused Training for Solid Waste Management(JICA)」にも参加ができた。Bench Mark プロジェクトにて、

CMC は 50 リットルプラスティックビンを集落住民に配布して、ゴミが回収される前の保管場所を提供 した結果、道路わきのごみ投棄場が300 カ所に減少した。

コロンボ Core Area継続プロジェクト(UN-Habitat and UNDP (1999-2004)の援助)により、環境管理 情報システムが環境関連事項の決断を強化すためにGIS システムが設置された。結果として、市の役員 がデータベースの必要性を深く認識した。2003年、CMCはGISの強化を図る目的でAsia-Urbs Program of

the European Unionのプログラムの下で、パリ・マドリッドと協力して作業を進めた。CMCの技術チーム

は、研修を受け、Poverty Profile のデータベースがアップデートされた。GISを使ってCMCは、市の廃 棄物関連情報を定期的にアップデートし、効果的な管理ツールが効果的な決断を助成するように心がけ ている。

上記のような国際協力プロジェクトやプログラムは、廃棄物管理の組織的な強化や能力構築に焦点が当 てられているが、MEIPプログラム(WBとUNDPの援助を受けたプログラム)の目的は、CMCの廃棄 物処理ニーズを賄うための衛生埋立地建設に集中している。

6. 結論と提案

この報告書は、コロンボ市の廃棄物管理が深遠な環境問題だけにのみならず、問題の大きさゆえに社会 的・経済的・政治的な問題になっていることを指摘してきた。コロンボは、首都であり、また、商業の 中心都市であり、1日当り約700トンの廃棄物を発生させている。そのため、廃物処分に必要な土地を探 さなければならないという大きな課題に直面している。都市部では、回収されなかったごみが散乱し、

コロンボ市民の懸念事項となっているが、特に都市に住む貧困層は市の人口の半分を占めており、行政 サービスが不行き届きな集落に住んでいるため深刻である。

CMC は、このような問題の深刻さを 1987 年に廃棄物管理部を別途設立した際に明確に示した。棄物管 理部は、発生、保管、回収、移動、運搬、処理、最終投棄に関連する管理活動を纏めて、企画、組織化、

統治、経理、法律、儀銃的な側面を統括して部内をまたがる関係を奨励する。したがって、廃棄物管理 の効率的戦略を開発するに当り、上述の活動を経済的に実行可能な方法で一体化させることは言うまで もない。

廃棄物管理部の開始にあたり、廃棄物管理問題解決に向けて数多くの工夫がCMCにより実行された。市 内の半分の廃棄物回収が民営化されて、戸別の回収が定期的に実施された結果市内の廃棄物回収サービ スが市内のほとんどの地域で改善された。その後、パイロットプログラムのレベルで、分別済廃棄物回 収と再資源化プロモーションが導入され、最終処分場での投棄量を削減する事を目的とした。

これまでのCMC努力は、高度な環境意識と土地に余裕がある高・中所得者層では効果が上がってきたよ うである。しかし、行政サービスが不行き届きな集落地域の廃棄物管理は、回収車両がアクセスできる 適切な道路がないことと屋内の廃棄物保管スペースの欠如が理由で、解決されていない。それは、その ような集落に対してもより良い行政サービスを提供できるように、CMCの管理体制の変更がいかに重要

かを意味している。都市貧困層を問題の源と捉えずに、問題解決に協力してくれる有効的なパートナー とみなすべきであろう。教育アウトリーチ・プログラムは、廃棄物管理に対する意識・知識の改善は、

両方向の情報シェアリングであるべきだ。例えば、集落の住民が意見を述べたり、CMC も同じく意見を 述べたりできるように実地調査や廃棄物教育プログラムをデザインし、サービスの向上を図る事を可能 にする必要がある。このようなシステムの下では、コミュニティ自身が重要な決断を下す事ができ、自 身で独自の状況に合った廃棄物管理プログラムを決定する機会をもたらすようになる。さらに、リーダ ーシップを持った CDCs があるコミュニティは、地域内の廃棄物回収・選別の契約をパートナーとして 委託される可能性もある。定期的なモニターリングとコミュニティからのフィードバックを受ける事は CMC にとって重要なことであるので、成功するにはイニシティブの見直しと細部調整が必須となってく る。

廃棄物再資源化と資源回収の推進化は、発生抑制と再利用をかなりの量で進めた結果、最終処分がかな り楽になった。従来からの再資源化ビジネスが存在しており、紙類、プラスティック、金属、ガラスの 資材が受入れられている。コロンボでは、再資源化と資源回収は主にインフォーマル・セクターが各レ ベルで関わっている。従ってインフォーマル再資源化セクターの役割は、再資源化と資源回収プログラ ムの設定には考慮すべきである。

廃棄物構成を分析した結果、約83% の廃棄物が生物分解性のもので、コンポスト化に向いている事が判 明した。また、スリランカの高水分含有量の廃棄物にとって、廃棄物焼却は非経済的であることも判明 した。CMCは、各家庭・コミュニティ・中央レベルレベルでのコンポスト化を試みたが、結果は一定で はなかった。有機性廃棄物のコンポスト化はオプションでしかないだろうが、重視していくべきである。

中央レベルコンポスト化工場は、民間セクターの参入を見込めれば、CMC内部の資金不足・人材不足の 解決策としても経済的には実行可能である。しかし、発生源分別を市民参加・協力で工場での汚染源除 去の労働コストと設備コストの削減、回収料金・ティッピング料金・加工料金の導入、リサイクル資材 とコンポストの販売、協力的な政策と組織環境なしには、このタイプの業務は経済的に維持不可能であ る。

CMCは、家庭でのコンポスト化を地域のNGOsのサポートを受けて推進した。この試みは、パイロット プロジェクトのひとつで、SevanathaがKirulapone エリアで実施した。大規模の意識向上・研修プログラ ムは地域のほとんどの世帯をカバーしたが、コミュニティから100%の協力は得られなかった。人々はコ ンポストビンが正しく働かないと使用を停止した。これには、コンポストビン配布後のモニターリング、

フォローアップの適切なシステムが必要となる。重要な点は、これらのコミュニティベースプログラム は、何らかの経済的な利点が必要であり、さらに世帯や近隣が環境改善につながる長期的なコミュニテ ィ参加が必要である。

コロンボの廃棄物は主に有機物であるが、有機物全部がコンポスト化可能なわけではない。可燃性の物 質のエネルギー回収において、埋立地ガス、またはバイオガステクノロジーが経済的に実行可能であれ ば、それらがベターなオプションとなるだろう。R&Dが、新しい廃棄物処理と処分テクニックを探求し、

その実施が成功するような役割を果たさなければならない。

現状のコロンボ廃棄物処分場は、低地の湿地に位置しているため、地上水、地下水を汚染する傾向があ る。そのために衛生埋立地の候補を探す必要がある。CMCは市内での空き地の不足により適切なサイト の確保はかなり困難だろう。国と州政府はこれをサポートするべきである。近隣住民の意見を取り入れ、

法的要請事項であるInitial Environmental Examination (IEE) on Environmental Impact Assessment (EIA)

調査をクリアした上で、埋立予定地を選ぶ必要がある。

現在CMCのリソースは、効率的な廃棄物管理戦略を実施するには不充分である。CMCは、ローカルコ ミュニティ、NGOs、プライベートセクターとパートナーシップを構築して問題解決を図るべきである。

各種のセクターの参加は、しばしば、プロジェクトに対する協力的態度と長期的なコミットメントを引 き出す。このようなパートナーシップが構築されると同時に、規制制度と管理システムの改革、市の役