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1. PowerPivot for Excel(SQL Server 2012 CU2 版)のインストールが完了したら、Excel 2010 を起動します(PowerPivot for Excel は、Excel 2010 のアドインとして動作するた め)。

2. Excel 2010 を起動したら、リボンの[PowerPivot]タブをクリックして、「PowerPivot ウ ィンドウ」を起動します。

3. PowerPivot ウィンドウでは、データを取得するために、次のように[外部データの取り込み]

の[データベース]→[SQL Server から]をクリックして、「テーブルのインポート ウィ ザード」を起動します。

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PowerPivot ウィンドウ

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最初の[Microsoft SQL Server データベースの接続]ページでは、[サーバー名]で SQL Server の名前を入力し、[データベース名]で「NorthwindJ」データベースを選択して、[次 へ]ボタンをクリックします。

4. 次の[データのインポート方法の選択]ページでは、テーブル/ビューの一覧からデータを選 択するか、クエリ(SQL)を記述するかを選択しますが、ここでは[インポートするデータを テーブルとビューの一覧から選択する]を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

次の[テーブルとビューの選択]ページでは、NorthwindJ データベース内のテーブルとビ ューが表示されるので、「仕入先」と「受注」、「受注明細」、「商品」、「商品区分」、「得意先」、

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「社員」、「運送会社」テーブル(全部で 8 個のテーブル)をチェックして、[完了]ボタンを クリックします。

これにより、データのインポート(取り込み)が始まり、次のページが表示されます。

[成功]と表示されれば、データのインポートが完了です。完了後、[閉じる]ボタンをクリ ックして、ウィザードを終了します。

5. PowerPivot ウィンドウでは、次のようにインポートしたデータを確認できます。

6. 次に、「受注明細」テーブルの「単価」と「数量」列をかけ算して「受注金額」を取得する列

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を追加します。次のように、[受注明細]タブをクリックして、一番右に表示される列の 1 行 目をクリックして、式(fx)へ「=[単価]*[数量]」という式を入力して Enter キーを押下 します。

新しく追加した列の名前は、「受注金額」へ変更しておきます。

集計値の追加

1. 次に、「数量」の合計値を追加します。次のように「数量」列内の任意の行をクリックして、

[Σ オート SUM]メニューの[Σ 合計]をクリックします。

これによって、「数量列」の下部ウィンドウに数量の合計値が追加されます。

=[単価] * [数量]

と式を設定後、

Enter キーを押下する

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新しく追加された列名を

「受注金額」へ変更

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合計値が追加される

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列内の行を クリック

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2. 追加した集計値の名前は、列名などと同様、編集することもできます。ここでは、「数量の合 計」を「数量計」へ変更しておきましょう。

Note: 列名や集計値の名前は、そのまま Power View に表示される

ここで編集した列名や集計値の名前は、そのまま Power View やピボット テーブルに表示されるものになるの で、レポート作成者が利用しやすい列名や名前に変更しておくことをお勧めします。

3. 次に、数量の合計値の「書式」を「整数」へ変更します。これを行うには、次のように「数量 計」を選択して、[書式]メニューの[整数]をクリックします。

任意の名前へ変更

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数量計を選択

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4. 次に、「受注明細」テーブルの「商品コード」列に対して Distinct Count(個別のカウント)

を算出して、売上のあった商品数を取得するようにします。これを行うには、次のように、「商 品コード」列内の任意の行を選択して、リボンの[Σ オート SUM]メニューから[個別のカ ウント]をクリックします。

5. これにより、商品コードの個別カウントが追加されるので、名前の「商品コードの個別カウン ト」を「売上商品数」へ変更しておきます。

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売上商品数 へ変更

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年、月、年月の追加とデータ型の変更

次に、「受注」テーブルの「受注日」列から、年や月、年月を取得します。

1. まずは、「受注」タブをクリックして、受注テーブルのデータを表示します。一番右の列の 1 行目をクリックして、式(fx)へ「=YEAR([受注日])」と入力して、Enter キーを押下しま す。これで、「受注日」列から年のみを取得できるようになります。

2. YEAR 関数で取得したデータのデータ型は、自動的に「整数」になっているので、これをテ キスト型(文字列型)へ変更します。これを行うには、次のように、[データ型]メニューか ら「テキスト」をクリックします。

データ型を変更したら、列の名前を「年」へ変更しておきます。

なお、YEAR 関数の変わりに FORMAT 関数を利用して「=FORMAT([受注日], "YYYY")」

のように式を記述しても同じ結果を取得(年のみを取得)することができ、FORMAT 関数の 場合は戻り値のデータ型が「テキスト」になるので、上記の作業が不要になります。

3. 続いて、同様に操作して「受注日」列から、月のみを取得します。

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式(fx)には、「=RIGHT("00" & MONTH([受注日]),2)」と入力して、0 付きの月(1 月な ら 01 月)として取得します。なお、MONTH 関数の変わりに FORMAT 関数を利用して

「=FORMAT([受注日], "MM")」のように式を記述しても同じ結果を取得(月のみを取得)

することができます。

4. 次に、「年月」列を取得します。

式(fx)には、「=[年] & "/" & [月]」と入力して、年と月をスラッシュ(/)で文字列連結し た結果(2005 年 1 月なら 2005/01)を取得するようにします。

ピボット テーブルでの確認

ここまで作成した PowerPivot データをピボットテーブルで確認してみましょう。

1. ピボット テーブルを作成するために、[ピボット テーブル]メニューから[ピボットテーブ ル]をクリックします。

[ピボットテーブルの作成]ダイアログでは、[新しいワークシート]を選択して、[OK]ボ

「月」という 名前の列を追加

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「年月」という 名前の列を追加

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2. 次に、画面右側に表示される[PowerPivot フィールドの一覧]から、「受注明細」テーブル の「受注金額」をチェックします。

これにより、受注金額の合計(2982 万 1530 円)が表示されることを確認できます。

3. 続いて、[行ラベル]へ「商品」テーブルの「商品名」、[列ラベル]へ「受注」テーブルの「月」、

[垂直スライサー]へ「商品区分」の[区分名]、[水平スライサー]へ「受注」テーブルの「年」

と「出荷先都道府県」を配置します。

画面のようなピボット テーブルが作成できることを確認できます。

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各フィールドを 配置

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列とテーブルの非表示設定

SQL Server 2012 の Power Pivot では、レポート作成時に使用しない列やテーブルを非表示に 設定することができるようになりました。これも試してみましょう。

1. ここでは、「受注明細」テーブルの「割引」列を非表示にしてみます。次のように、「受注明細」

テーブルを表示して、「割引」列上で右クリックし、[クライアントツールに非表示]をクリッ クします。

これによって、「割引」列がグレー表示に変わります。

これで、割引列は、Excel や Power View 側のフィールド一覧からは表示されないようにな ります。

2. 次に、「受注」テーブルの「出荷先住所 1」から「運送料」までの列をマウスをドラッグして 選択し、右クリックをして[クライアント ツールに非表示]をクリックします。

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すべての列がグレーに変わって、まとめて非表示に設定することができたことを確認できます。

3. 次に、テーブルを非表示に設定してみましょう。次のように[運送会社]テーブルのタブを右 クリックして[クライアント ツールに非表示]をクリックします。

「運送会社」タブがグレーに変わっていることを確認できます。これで、Excel や Power View からは運送会社テーブルが表示されないようになります。

4. 次に、非表示に設定した列やテーブルが実際に表示されないことを、ピボット テーブル側か 1

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グレー表示

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ら確認してみましょう。Excel を開くと、次のように[PowerPivot フィールドの一覧]に

「PowerPivot データが変更されました」と表示されていることを確認できるので、[最新の 情報に更新]ボタンをクリックして、フィールドの一覧情報を最新のものに更新します。

前の手順で非表示に設定した列やテーブルが表示されなくなったことを確認できます。

画像の利用と詳細設定モードへの切り替え

Power View では、テーブルに画像を指定した URL を格納することで、画像を表示することがで きます。このための設定は次のとおりです。

1. まずは、画像を任意の Web サイトへ配置します。レポート サーバー(SharePoint Server)

の[共有ドキュメント]へ配置する場合は、次の手順で行います。

[共有ドキュメント]をクリックして、リボンの[ドキュメント]タブにある[新しいフォル ダー]をクリックします。

[新しいフォルダー]画面が表示されたら、[名前]へ任意のフォルダー名(ここでは、Images)

を入力して、[保存]ボタンをクリックします。

2. 作成したフォルダーへ、画像を配置するには、リボンの[ドキュメント]タブにある[ドキュ メントのアップロード]メニューの[複数のドキュメントのアップロード]をクリックします。

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[複数ドキュメントのアップロード]ページが表示されたら、[代わりにファイルを参照して ください]をクリックして、任意の画像(ここでは、サンプル スクリプト内の Images フ ォルダーにある画像をすべて)を選択して、[開く]ボタンをクリックします。

3. [複数ドキュメントのアップロード]ページへ戻ったら、[OK]ボタンをクリックし、すべて の画像ファイルの状態が「完了」になったら、[完了]ボタンをクリックします。

これで、[共有ドキュメント]の[Images]フォルダーに画像ファイルが配置されます。

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