データ警告のためのレポート作成
ここでは、データ警告で利用する商品の在庫一覧レポート(商品ごとの在庫や発注点を表示するレ ポート)を作成する手順を説明します。レポートの完成画面は、次のとおりです。
作成手順
1. まずは、レポートの作成ツールである「レポート ビルダー」(SQL Server 2012 版)をダウ ンロードして、インストールします。ダウンロードは、次の URL から行うことができます。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=29072
商品ごとに在庫や発注点 が表示されることを確認
1
129
2. レポート ビルダーのインストールが完了したら、[スタート]メニューの[すべてのプログラ ム]→[Microsoft SQL Server 2012 レポート ビルダー 3.0]から[レポート ビルダー 3.0]をクリックして、レポート ビルダーを起動します。
3. 起動すると、最初に[作業の開始]ウィンドウが表示されるので、[新しいレポート]を選択 して、[空のレポート]をクリックします。
4. 次に、レポート内の任意の領域を右クリックし、[挿入]メニューの[表]をクリックします。
1
1
2
130
5. これにより、次のように[データ セットのプロパティ]ダイアログが表示されるので、[レポ ートに埋め込まれたデータセットを使用します]を選択して、[新規]ボタンをクリックしま す。
6. [データソースのプロパティ]ダイアログが表示されたら、[レポートに埋め込まれた接続を 使用する]を選択して、[ビルド]ボタンをクリックします。
2
任意の領域を 右クリック
1
1
2
131
[接続のプロパティ]ダイアログでは、[サーバー名]へ SQL Server の名前(画面は moon)、
[データベース名の選択または入力]で「NorthwindJ」データベースを選択して、[OK]
ボタンをクリックします。
7. [データセットのプロパティ]ダイアログへ戻ったら、[クエリ デザイナー]ボタンをクリッ クして、クエリ デザイナーを開きます。
クエリ デザイナーでは、「商品」テーブルを展開して、「商品コード」と「商品名」、「在庫」、
「発注点」をチェックして、[OK]ボタンをクリックします。
[データセットのプロパティ]ダイアログへ戻ったら、[OK]ボタンをクリックします。
8. レポートの作成画面では、表の一番左の列へ「商品コード」を設定します。
1
2
3
4
5 6
1
2
3
商品コード、商品名、在庫、
発注点が追加される
132
9. 続いて、2 列目には「商品名」、3 列目には「在庫」を設定します。
設定後、4 列目を追加するために、列ヘッダーを右クリックして、[列を挿入]メニューから
[右揃え]をクリックします。
10. 4 列目が追加されたら、ここへ「発注点」を設定します。
11. 次に、任意のスタイル(フォントや背景色など)へ表を変更します。
1 クリック
「商品コード」
を選択
2
右クリック
2
商品名、在庫 を設定
1
3
発注点を設定
1
任意のスタイル に変更
2
1
133
変更後、リボンの[実行]ボタンをクリックして、実行結果を確認します。次のように商品ご との在庫と発注点の一覧が表示されることを確認できます。
以上でレポートの作成が完了です。最後に、[保存]ボタンをクリックして、「ReportTest1.rdl」
というファイル名で保存しておきます。
おわりに
最後までこの自習書を試された皆さま、いかがでしたでしょうか? SQL Server 2012 には、多 くの BI 関連の新機能が提供されていることを確認していただけたのではないでしょうか。
この自習書は、「新機能ダイジェスト(BI 編)」版ということで、環境構築手順などの詳細に関し ては、説明を省略している部分がありましたが、これらについては本自習書シリーズ 新機能編 No.5「Power View&Reporting Services」で詳しく説明していますので、こちらもぜひご覧 いただければと思います。
また、オンライン ブック(SQL Server のヘルプ)にも詳細手順が記載されているので、こちら もご覧いただければと思います。
SQL Server 2012 オンライン ブック: SharePoint を使用した SQL Server の BI 機能のイン ストール(PowerPivot と Reporting Services)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh231671
商品ごとに在庫や発注点 が表示されることを確認