第 3 章 PEB 足跡コミュニケーション場
3.4 PEB 足跡コミュニケーション場システムの機能構成
3.4.4 PEB 情報更新機能
時間経過で行動が変化する
掃除の時間 テレビの時間
図 3.11: 時間経過による行動の変化
更新ボタン PEBを更新する
図 3.12: PEB情報更新機能の画面例
要求仕様(ii)「実行できる可能性のあるPEBを推薦できること」を実現するために、
携帯情報端末上のPEB情報を更新する。図3.11のように、ユーザが長時間同じ場所に いた時に、その場で行う可能性のあるPEBが変化する。そのため、携帯情報端末上に 表示されたPEB情報を更新する必要がある。そこで、図3.12のように更新ボタンを押 すことで、新しいPEB情報を表示する。
Bluetoothステーション
図 3.13: 音と振動で注意を喚起する機能の模式図
3.4.5 音と振動で注意を喚起する機能
要求仕様(iii)「PEBを実行する機会のある場面で注意を喚起できること」を実現す
るために、PEBを実行する機会のある場面で音と振動により注意を喚起する。これは 文字による注意喚起のみでは、PEBを推薦されたことをユーザは見逃してしまう可能 性があるためである。図3.13のようにユーザがBluetoothステーションの通信距離内 に入った時に、音を鳴らし、携帯情報端末を振動させる。音は耳障りでは無く、音が 鳴った時に気付きやすいと考えられる鶯の鳴き声を選んだ。
3.4.6 サーバへのワンタッチの足跡送信機能
データベース
インターネット サーバにPEBを行ったことを送信
携帯情報端末
サーバ
図 3.14: サーバへの足跡送信
要求仕様(iv)「他者からの反応を気にしないコミュニケーションであること」を実現
するために、個人宛ではなく、また、送信するまでの負担が少ないコミュニケーショ ン手法にする。メールのように個人宛に送信するものは、相手からの反応を気にして
図 3.15: サーバへのワンタッチでの足跡送信機能の画面例
しまい、相手に送る内容を考えなければならない可能性があるので個人宛ではないコ ミュニケーション手法にする。また、送信するまでに手間が掛ったものや自分で文章を 考えたものは、相手からの反応を気にしてしまう可能性があるので、送信するまでの 負担が少ないコミュニケーション手法が望ましい。そこで、図3.14と図3.15のように 携帯情報端末の画面をワンタッチすることで、画面上に推薦されたPEBを行ったこと を、定型文でサーバ上に送信できるようにする。例えば、「夏の冷房時の室温は28度 を目安にしてみませんか」と推薦された時に、携帯情報端末の画面をワンタッチする ことで、「冷房時の室温を28度に設定しました」とサーバ上に送信される。
3.4.7 制限された字数内でコメントを送信する機能
図 3.16: コメントを入力する時の画面例
要求仕様(iv)「他者からの反応を気にしないコミュニケーションであること」を実現
するために、足跡を残す時に、今のユーザの状況や思ったことを足跡と一緒に制限字数
図 3.17: コメント入力時に制限字数を超えた時の画面例
内で送信できるようにする。近年利用者が急増している、マイクロブログ「Twitter[33]」 の特徴を津田[32] は「ゆるい空気感」と表現している。そして、Twitterに漂う「ゆる さ」は文字制限に拠るところあると述べている。また、140字の文字制限があることか ら、深い話や真剣なつぶやきをする人が少数になるとも述べている。このように、文 字数を制限することにより、足跡と一緒に今のユーザの状況や思ったこと送信する時 に相手のことを気にして送る内容を考えなければならないストレスを感じさせないと 考えられる。そこで、図3.16のように、今のユーザの状況や思ったことを入力できる ようにし、140字の字数制限を超えると、図3.19のように送信できないようにする。以 下、図3.20のように足跡と一緒に送信された今のユーザの状況や思ったことを「コメ ント」と呼ぶ。
3.4.8 制限された字数内でつぶやきを送信する機能
図 3.18: つぶやきを入力する時の画面例
図 3.19: つぶやき入力時に制限字数を超えた時の画面例
要求仕様(iv)「他者からの反応を気にしないコミュニケーションであること」を実現
するために、今のユーザの状況や思ったことを足跡と一緒に制限字数内で送信できる ようにする。先程述べた、制限された字数内でコメントを送信する機能では、今の自 分の状況や思ったことを送信する時には、「実行しました」ボタンを押す必要がある。
しかし、それでは、PEBを実行しなければ、今の自分の状況や思ったことを送信しづ らい。そのため、「実行しました」ボタンを押さなくとも、今のユーザの状況や思った ことを送信できるようにする。そこで、図3.18に示すように、「つぶやく」ボタンを押 し、自分で入力することにより、PEBを実行していない場合でも今のユーザの状況や 思ったことを送信できるようにする。以下、つぶやくボタンを押して送信した内容を 図3.20のように「つぶやき」と呼び、足跡と一緒に送信される「コメント」と区別す る。また、図3.19に示すように、140字の字数制限を超えるつぶやきは、送信できな いようにする。
足跡
つぶやき コメント付き足跡
図 3.20: 足跡、コメント付き足跡、つぶやきの例