第 5 章 コミュニケーション評価実験
5.5 ゆるいつながりの PEB 促進・持続への関係の評価
5.5.2 ゆるいつながりの PEB 促進・持続への寄与
挙げた実験協力者が20代グループと50代グループ共に1名ずついた。また、「他のコ ミュニティメンバのPEBを行ったことやつぶやきに対して反応しなくても良い」を理 由に挙げた実験協力者が20代グループと50代グループ共に2名ずついた。しかし、表 5.16から上記の理由を一番に挙げた実験協力者は一人もいなかった。
このことから、強制感・ストレスの無いコミュニケーションは、システムの継続利用 に大きく寄与するものでは無いが、システムの継続利用にある程度有効であると考え られる。そして、システムを継続的に利用することにより、PEBが推薦され続け、他 者からの影響を受け続けることにより、PEB促進・持続につながると考えられる。し かし、他者とのコミュニケーションに対して強制感やストレスを感じないことを心地 よいと感じるかどうかは実験協力者によって個人差があると考えられる。さらに、表 5.15からシステムを使い続けられた要因として強制感・ストレスの無いコミュニケー ションを挙げていない実験協力者がいたことから、他者との密なコミュニケーション を求めている実験協力者には、強制感・ストレスの無いコミュニケーションがシステ ムの継続利用に有効ではない可能性がある。
表 5.15: システムを使い続けられる要因を問うアンケートの結果
回答人数
システムを使い続けられる要因の項目 20 代 グ
ループ
50 代 グ
ループ
推薦されるPEBに興味がある 1 2
時間になると新しいPEBが表示されるのが面白い 3 2
他のコミュニティメンバも使い続けている 1 2
他のコミュニティメンバとのコミュニケーションが面白い 0 3
つぶやく時に他のコミュニティメンバのことを気にしなくても良い 1 1
他のコミュニティメンバのPEBを行ったことやつぶやきに対して反
応しなくても良い
2 2
他のコミュニティメンバの足跡やつぶやきが気になる 0 1
システムが使いやすいから 1 1
システムを使うよう依頼されたから 3 2
その他 0 1
表 5.16: システムを使い続けられる一番の要因を問うアンケートの結果 回答人数
システムを使い続けられる一番の要因の項目 20 代 グ
ループ
50 代 グ
ループ
推薦されるPEBに興味がある 1 2
時間になると新しいPEBが表示されるのが面白い 1 2
他のコミュニティメンバも使い続けている 1 0
他のコミュニティメンバとのコミュニケーションが面白い 0 0
つぶやく時に他のコミュニティメンバのことを気にしなくても良い 0 0
他のコミュニティメンバのPEBを行ったことやつぶやきに対して反
応しなくても良い
0 0
他のコミュニティメンバの足跡やつぶやきが気になる 0 0
システムが使いやすいから 1 0
システムを使うよう依頼されたから 1 1
その他 0 1
5.5.3 ゆるいつながりの PEB 促進・持続への寄与のまとめ
本システムによりPEBが促進・持続された実験協力者は9名中5名だった。
また、前項により、ゆるいつながりの構成要素の「場所・行動共有感覚を感じられ ること」がPEB促進・持続に有効であることが分かった。
また、ゆるいつながりの構成要素の「強制感・ストレスが無いコミュニケーション をとれること」は、システムの継続利用にある程度有効であり、システムの継続利用 を通じて、PEBを促進・持続させることができると考えられる。