• 検索結果がありません。

O2O ビジネスモデルとオムニチャネルの比較

ドキュメント内 早稲田大学大学院商学研究科 (ページ 64-67)

63

消費者の購買ニーズに最大限応えることで売上を最大化させる戦略のことである。オ ンラインチャネルの到来と新しいデジタルチャネル、モバイルチャネルやソーシャル メディアなどが小売ビジネスモデル、小売ミックス、消費者行動を変化させた。マル チチャネルの流行してきたのに対し、オムニチャネルへ発展してきた。

64

モデルの概念拡張によって、オムニチャネルと

O 2 O

ビジネスモデルの意味する内容が 同じようになってきている。実務的にいうと、O

2 O

ビジネスモデルは中国や韓国など のアジア圏でよく使われている。一方、オムニチャネルの概念はヨーロッパやアメリ カにおいて、マルチチャネルと一緒に使われている。

図 5 オムニチャネルと O2O ビジネスモデルの関係

出所)筆者作成

さらに単純化してオンラインとオフラインを対象とする場合、図

6

のようにパスの 方向で表示することができる。O

2 O

ビジネスモデルは、オンラインからオフラインま での一方向の流れである。一方オムニチャネルでは、オンラインからオフラインでも 成立し、オンラインからオフラインでも可能な双方向の流れである。

図 6 オンラインとオフラインのビジネスモデル

出所)筆者作成

65

第 2 項 オムニチャネルからみる O2O ビジネスモデルの限界

O 2 O

ビジネスモデルの本質は、オンラインとオフラインの融合によってオフライン を取引のプラットフォームとすることである。すなわち、ネット上で顧客を探し、タ ーゲット顧客を実店舗での消費者とする考え方である。ネット上のクーポンやアプリ ユーザーが来店客となるため、実店舗での来店顧客管理をしやすくなり、顧客像がよ り具体化してきている。決済方式はより安全になり、顧客の信頼感を上昇し、顧客の 店舗来店率も期待させる。

しかしながら、今までの

O 2 O

ビジネスモデルにおいて、顧客を実店舗へ送客とする 手段は、クーポン、キャンペーン、ポイントなど価格要素に関するものがほとんどで ある。一方、オムニチャネルでは、消費者それぞれの異なる欲求に対応し、様々なチ ャネルの中から自分に最も適切なチャネルあるいはチャネルの組み合わせを選択して もらうことで、顧客中心的な買い物を提供することができる。O

2 O

ビジネスモデルに はこのような限界が存在しているため、今後さらなるチャネルの参入および融合が求 められている。

66

第 5 章

ドキュメント内 早稲田大学大学院商学研究科 (ページ 64-67)