→ 48 NNS わ た し は ー 、 え い ご 、 え い ご 、 え ー く ら 、 ク ラ シ ッ ク え い ご ー を ↑ 、 き い た け 49 NS 〔 0.5〕 あ
→ 50 NNS あ ー 、 き き ー は 、 し て な い #
51 NS は い 、 こ ん ど き き 、 今 度 演 奏 会 が そ れ で あ る ん で す よ
NS は 43 行 目 で既 に NNS が何 を言 いたかったのか分 からなかったため、44 行 目 で「え↑、
すいませんもっかいお願 いします」ともう一 度 発 話 するよう頼 ん でいる。そ れにより生 じた〈情 報 提 供 〉であるが、これもまた NS はよく分 からなかった。そのため 51 行 目 で強 引 に「はい、こんど、
きき、今 度 演 奏 会 があるんですよ」と話 を戻 そ うとしている。NNS は勧 誘 談 話 の初 めの頃 に登 場 した「クラシック音 楽 」を「ききます」から、「聞 くだけで演 奏 はしない」「演 奏 するのは 上 手 じゃ ない」等 を NS に伝 達 したかったようで、勧 誘 談 話 の導 入 部 分 から抜 け出 ていなかった。その 表 出 される発 話 も発 音 や活 用 に問 題 があり、NS には発 話 意 図 が伝 わっていない。
20-4 「#夜 、〔2〕あー一 人 でいったことはありません」
35 NS と ー 時 間 は ー 、 え ー と 6 時 、 6 時 半 ぐ ら い か ら 36 NNS よ 、[ 夜 で す
37 NS [ 夜 、 は い =
38 NNS = あ ー そ ー 夜 で す ね ー 大 変 な ー # 39 NS #
→ 40 NNS # 夜 〔 2〕 あ ー 1 人 で 、 い っ た こ と は あ り ま せ ん [ #
41 NS [ あ ー そ ー な ん で す か ↑
これは 時 間 帯 を否 定 している こと になるた め、そ し て〔nシグ ナル 〕にな りう ると 思 わ れるが 、 NS がフォローアップ ・インタ ビューでは「びっくりしましたね」とだけ言 っているように、驚 きの方 が強 かったようだ。NS は「あーそーなんですか↑」と応 答 しているが、意 味 がすぐには伝 わらな かった可 能 性 がある。「1人 でいったことはない」は 、NS が参 加 している母 語 場 面 (学 生 )では 考 えられない状 況 であると思 われる。
20-5 「実 はー、わたしは もー結 婚 しています、からー」
48 NNS 国 際 交 流 会 館 { # } 49 NS ん ー { う な ず き }
→ 50 NNS 実 は ー 、 わ た し は も ー 結 婚 し て い ま す 、[ か ら ー
51 NS [ え ー ! 、 え ー !
52 NNS あ ー 、夫 は ー 、わ た し に ー 、夜 、行 く こ と は だ め と 言 っ て い ま し た{ # }
20-5 の場 合 は、発 話 に文 法 的 な間 違 いがあったり、発 音 の問 題 があったりしたためによる 逸 脱 ではなく、その命 題 内 容 が逸 脱 と留 意 されていた。No.20 の NNS は学 生 結 婚 していたが、
断 る理 由 の前 提 として 20-5 が現 れていた。日 本 ではまだ珍 しいため、NS は驚 きを示 していた。
(第 1回 目 の会 話 の時 から結 婚 しているのか もしれないと思 っていたが聞 けなかったと NS が フォローアップ・インタビューで報 告 していた。)
4.5.1.2. その他 の逸 脱 (58 件 )
4.5.1.1.では、NNS の日 本 語 能 力 や接 触 場 面 であるために生 じた聞 き取 りの問 題 により逸 脱 と留 意 されたと考 えられる逸 脱 の例 を見 た。それ以 外 の情 報 の伝 達 ・応 答 【B】に属 す逸 脱 は 58 件 あったが、それらは接 触 場 面 とは関 係 ない逸 脱 であると考 えられる。
① 〈 確 認 要 求 〉 18 件
〈確 認 要 求 〉は 46 件 、逸 脱 として留 意 され、43 件 はシグナル化 していなかった。そのうち、
18 件 は接 触 場 面 の影 響 ではないと考 えられた。
05-10 「え、オペラもある↑」
127 NNS ん ー
128 NS そ の オ ペ ラ ー
→ 129 NNS え 、 オ ペ ラ も あ る ↑
130 NS え 、 オ ペ ラ じ ゃ な く て 、 オ ペ ラ で 使 わ れ て る 曲 を ー
[ オ ー ケ ス ト ラ で ー や る っ て い う 131 NNS [ あ ー あ ー
NNS は、コンサートの曲 目 について説 明 をうけていたが、曲 目 の中 にオペラの曲 も含 まれて いたため、オペラも演 じられるのか (歌 もあるのか )についての確 認 を行 っている。クラシック曲 を演 奏 するコンサートにあまり行 ったことのない人 にとっては普 通 に生 じる、母 語 場 面 でも生 じ ると考 えられる逸 脱 であろう。
06-6 「ん↑」
60 NS 1 つ は ト リ ス タ ン と イ ゾ ル デ っ て い う
→ 61 NNS ん ↑
62 NS ト リ ス タ ン と 、 イ ゾ ル デ っ て い う
曲 目 についての〈確 認 要 求 〉で 、接 触 場 面 でもよ く生 じるタ イプ の聞 き返 しだとは 思 わ れる が、聞 き返 している内 容 が曲 の題 名 で、クラシック音 楽 にあまり興 味 のない人 には なじみのな い単 語 であり、母 語 場 面 であっても同 じよ うな逸 脱 が生 じると思 われる。このあとにもう一 度 「ト リスタ ン↑」(06-7)という〈確 認 要 求 〉も発 生 している。同 じよ うに地 名 についての確 認 要 求 が 本 調 査 においても生 じていた(19-1)が、日 本 語 母 語 話 者 同 士 の母 語 場 面 においても、その 土 地 に不 案 内 な場 合 には一 度 では聞 き取 れずに聞 き返 すことはあるだろう。
09-2 「みなみの方 、ですね」
25 NNS は い 市 川
26 NS JR の 総 武 線 で 本 八 幡 ま で 行 く ん で す け ど ー =
→ 27 NNS = み な み の 方 、 で す ね 28 NS [ え ↑
29 NNS [ 市 川 っ て 、 あ 、 み な み じ ゃ な い で す
コンサート会 場 の説 明 時 に発 生 した逸 脱 であった。NNS は NS の説 明 から「みなみの方 で すね」と確 認 を求 めるが、駅 名 を勘 違 いしていたためと思 われる。29 行 目 でも NNS が「市 川 っ て、あ、みなみじゃないです」と気 づいているが、40 行 目 あたりでもう一 度 「本 八 幡 駅 って分 か ります↑」と NS に尋 ねられ、NNS 自 身 で「あの市 川 の↑、あーあーあー」と発 話 している。09-2 は 単 純 な勘 違 いと思 われ(「市 原 」という南 に位 置 する地 名 もあるためそ れとの混 同 と思 われ る)、接 触 場 面 性 による影 響 はないと思 われる。同 じよ うに曜 日 を勘 違 いしたケースがあり、逸 脱 と留 意 されていた(17-21、17-23)。
10-1 「13 日 ↑」
1 NS あ ー 〔 1〕 え ー と た し か 、 い つ だ っ け # 、 12 月 の 13 日 に ー 2 NNS は い
3 NS ぼ く の サ ー ク ル の 演 奏 会 が あ る ん で す け ど ー 4 NNS え ー
5 NS え ー 、興 味 は( ? ? )ど ー で し ょ ー か{ # }{ 声 小 }(NNS は T の 予 定 表 を 覗 く )
→ 6 NNS 13 日 ↑
7 NS き ょ 、 興 味 が あ れ ば
NS がコンサートがあることとその日 付 を伝 え、勧 誘 談 話 を開 始 しているが、その日 付 に対 し て NS が「13 日 ↑」と〈確 認 要 求 〉を行 っている。NS は次 の 7 行 目 で少 しつまり気 味 に「きょ、
興 味 があれば」と発 話 していて、なんらかの心 理 的 な負 担 があったと思 われるが、フォローアッ プ・インタビューでは報 告 されていない。(日 付 の確 認 はこれだけで終 わらず、10-2 でももう一 度 〈確 認 要 求 〉が発 生 しているが報 告 はない。)NS はずっと机 の上 のマフラーを畳 んだりして いたため、NNS の表 情 (10-2 では眉 間 にしわを寄 せて「13 日 ↑」と発 話 していた)は見 ておら ず、シグナル化 しなかったと思 われる。日 時 を聞 いて、都 合 が悪 いことを思 い出 した時 や都 合 が悪 いか どうか 考 え る時 に、もう一 度 勧 誘 者 に確 認 することは 、接 触 場 面 に限 らず生 じること
だと思 われ、接 触 場 面 性 による逸 脱 ではないと考 える。ほかに、06-9、14-3 で見 られた。
13-3 「はー、これは、700 円 ですか↑」
55 NS こ 、 こ れ る よ ー で チ ケ ッ ト が ー 欲 し い 場 合 は { 自 分 の チ ケ ッ ト 見 る } 56 NNS は ー
57 NS わ た し が も っ て お り ま す の で ー
→ 58 NNS は ー 、 こ れ は 、 700 円 で す か ↑ 59 NS は い 、 あ で も 、 い い で す よ 、 た だ で
NNS は既 にチケットを手 にしており、それに値 段 が書 いてあったため、13-3 のように〈確 認 要 求 〉を行 ったようだ。チケットは 有 料 か 無 料 かについては他 の談 話 でも話 題 に上 っているが、
本 調 査 の談 話 に限 らず、このような勧 誘 の場 合 には生 じるやりとりであると思 われる。実 際 、勧 誘 者 となった調 査 協 力 者 の NS は、普 段 は どのようにしているか (販 売 しているか、無 料 で配 布 し て い る か ) を み な 説 明 で き て い る 。 同 じ よ う に チ ケ ッ ト の 値 段 に つ い て の 〈 確 認 要 求 〉 が 05-11、21-5 でも発 生 していた。値 段 を聞 くのは支 払 いのためだが、値 段 が書 いてあっても無 料 で配 布 する場 合 もあるため、念 のため尋 ねることはあると思 われる。場 所 や日 時 の確 認 とは 異 なるだろう。
14-1 「え↑」
1 NS あ 、 き の う あ た し 、 管 弦 楽 団 に 入 っ て る っ て
→ 2 NNS え ↑
3 NS 管 弦 楽 団 、 オ ー ケ ス ト ラ に
これも NS が勧 誘 の導 入 として提 出 した「昨 日 の話 」であったが、NNS が「え↑」と聞 き返 して いるのが逸 脱 と留 意 されている。聞 こえなかったのだろうと NS は 繰 り返 しているが、その後 、も う一 度 「 オーケストラ↑」とまた 〈確 認 要 求 〉が発 生 しており、昨 日 話 したこ とは 通 じていなか っ たのだと否 定 的 に評 価 されていた。
その他 、13-4、17-6、17-7、17-10 でも〈確 認 要 求 〉にあたる逸 脱 が確 認 された。
② 〈 確 認 〉 9 件
〈確 認 〉は 10 件 逸 脱 として留 意 され、シグナル化 したのは 1 件 のみだった。残 り 9 件 のうち、
接 触 場 面 の影 響 による逸 脱 であると思 われる発 話 はなかった。
05-6 「一 回 だけ#」
33 NNS 千 葉 県 、 じ ゃ 大 丈 夫 で す よ ー 、[ じ ゃ ー も し 、 友 達 に 聞 い て ー
34 NS [ あ 、 だ い じ ょ ー ぶ で す か ↑ 、 じ ゃ ー 35 NNS NS さ ん [ も ま だ ー 、 分 か ら な い で し ょ ー 、 こ の ー =
36 NS [ は い
37 NS = う ん 、 一 回 、 行 っ た ん だ け ど ー 、 で も ー [( ? ? ) #
→ 38 NNS [ 一 回 だ け # あ ま ー り # 39 NS #
40 NNS あ ー い ー で す ね ー
NNS は場 所 の説 明 を NS に求 めたが、NS はあまり詳 しく説 明 できなかった。そのため、33、
35 行 目 のように NS に気 遣 いを見 せている。その後 の 37 行 目 NS 発 話 に対 して NNS は「一 回 だけ#あまーり#」と笑 いながら NS 発 話 の一 部 を繰 り返 している。37 行 目 の NS 発 話 と重 なっているため、NS はすべて聞 こえていたかどうか分 からないが、39 行 目 で笑 っているため逸 脱 と認 定 している。
06-10 「土 曜 日 」
82 NS 1 2 月 じ ゅ う よ っ か な ん で [ す
83 NNS [ あ ー で き る か な ー { さ さ や き 声 }、
1 4 日 の 、 日 曜 日 ↑ 84 NS 土 曜 [ 日
→ 85 NNS [ 土 曜 日 { う な ず く } 86 NS チ ケ ッ ト あ げ ま す よ [ # 87 NNS [ あ ー #
06-10 発 話 自 体 への NS の意 識 は残 っていなかったが、この次 の NS の発 話 は「チケットあ げますよ #」について、「私 は (チケットは 日 頃 )配 るので。あげたら、来 てくれるか なと思 って。
お金 出 して もらうのは 悪 いと 思 って#。だか らあ げ ますよ って」と 報 告 している 。この 曜 日 を確