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    これによれば、99年11月現在で民間で設立されたNPO支援団体が32団体、自 治体の設立によるものが 15 団体、社会福祉協議会が名称変更して設立されたものが 3団体で、全国で合計50団体が活動している。民間で設立されたNPO支援組織では、

全国規模で活動している団体から、広域レベルで活動している団体、県レベル・地域 レベルで活動している団体と、活動規模が多岐にわたっている。自治体で設立された ものでは、県レベルと市レベルの規模である。

3.4.

3.4. 3.4.

3.4.     まとめ   まとめ まとめ まとめ

具体的な統計を検討する事で、現状の民間非営利活動団体の姿がある程度明らか

になった。簡単に NPOと NPO支援組織の全体像をまとめる。「10 万人未満の市」

と「町村」といった地域において活動し、財政規模が100万円未満の民間非営利活動 団体が過半数を占めている。それらは、会員の個人宅や公民館等の公共施設を事務所 としている。活動分野は、社会福祉系、地域社会系、教育・文化・スポーツ系で70%

に達する。設立年は、1990年代に入ってからがピークで、15年程度を経過している 団体が過半数を占めている。この調査を基として結論付けることはできないが、阪神 淡路大震災でのボランティア活動は、ボランティア活動や活動組織に対する認識を深 めさせ、その重要性をアピールできた点で非常に評価されるが、民間非営利活動団体 の設立自体にはつながっていないのではないだろうか。久住(1997)も同様な指摘を している(山岡、1997:pp.144-145)。

民間非営利活動団体の収入は、会費が3分の1、行政等の補助金が3分の1で、

全体の3分の2を占める。また、支出は、その80%が事業費・活動費に利用されて おり、人件費は4%でしかない。事務局スタッフがいない民間非営利活動団体は全体

の 20%程度で、それ以外はスタッフを抱えているが、そのスタッフの内で有給のも

のは20%程度に止まっている。

明確なのは、財政規模が小さく一つの市町村の中で活動している地域密着型の民

間非営利活動団体がその趨勢を占めている事である。しかも、ほとんどが行政の資金 的・物的支援を必要としているが、法人格自体はそれほど必要としていないようであ る。市民の側の市民活動に対する意識は、積極的に評価するものが過半数を超えてい るが、「どの程度役立っているか疑問」とする意見も4分の1程度存在する。消極的、

否定的意見の根底には、民間非営利活動団体側の広報活動・情報公開活動の不足が指 摘される。しかし、財政規模が小さく予算のほとんどが事業費に利用され、しかも事 務局スタッフも十分でない状況では、満足な広報活動・情報公開活動はできない。

NPO 支援組織は、全国で1999年11 月現在50 団体あるとされている。設立主 体は、行政、民間の他に、社会福祉協議会が名称を変更してNPO支援組織となった ものも含まれている。

今のところ、NPO支援組織についての体形だった調査研究は実施されていない。

活動の状況を図る指標として、組織の予算を見て見ると、設立主体が行政か民間かで 予算規模が大きく異なっている。特に、行政が主体者となって設立した団体はすべて 財団法人格を取得している。民間の設立においても、社会福祉法人格や協同組合法人 格、財団法人格を持つ団体はあるが、有限会社の法人格であったり任意団体での活動 であることの方が多いといえる。

当事者が必要に迫られて設立した団体よりは、はじめから支援を目的として団体

が設立されているが、主な活動分野が限定されておりその特定分野における支援活動 がメインとなっている。調査資料の中で、支援目的に設立され、セクター全体に関わ る支援を提供しているのは、大阪ボランティアセンターのみである。特定分野の支援 といいながら、その団体の他の事業と区別されていないとか、財源や人材といった、

活動を維持するための資源管理については、ほとんど対応されていない。また、NPO 支援組織そのものの経営管理についても、充分検討されていない。

NPO支援組織の充実を図るべき3つの支援の方向性と7つの課題と方策が提起

されているが、現状、どのようにそれらが対応され解決に近づいているのか調査する 必要がある。NPO 支援組織の立上げのピークが一段落したということであり、全国 的なNPO支援組織に関する実態調査を実施するべきであろう。

第4章 第4章 第4章