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当事者型では、共同作業所全国連絡会は活動の必要から支援活動を開始したケー スで、生活クラブ協同組合・千葉は、目的の関連から派生的に支援活動を開始したケ ースである。行政設立型の世田谷まちづくりセンターや神奈川県国際交流協会は、行 政の立場から一歩離れて支援する目的で設立された。横浜市女性協会は、女性問題の 質の変化に合わせ支援活動をシフトさせてきた。民間設立型の大阪ボランティア協 会、まちづくり情報センターかながわ、関西国際交流団体協議会は、ボランタリー活 動を強化・育成する目的で作られた民間団体である。埼玉県生態系保護協会は、環境 保護という実践的な活動を行う過程でノウハウが蓄積され支援活動に結びついてい る、典型的な組織である。
3.3.4. 事務局スタッフと財務状況
行政設立型では、行政(自治体)からの出向者が多い管理職と専従(プロパー)
職員との間の意識のずれが指摘されている。また、専従職員に優秀な人材を確保する 必要性がある。民間設立型の大阪ボランティア協会、関西国際交流団体協議会、まち づくり情報センターかながわ、共同作業所全国連絡会の4団体では、3〜14人の有給 スタッフが従事しているが、若年層が多く身分保証の他、人材教育や人材交流の必要 性が説かれている。
財務状況は前出の表3.7の通りだが、行政設立型では、設立主体の行政からの委
託金収入が 90%を超えている。民間設立の場合、大阪ボランティア協会、関西国際 交流団体協議会、まちづくり情報センターかながわ、共同作業所全国連絡会の4団体 では事業収入の割合が高く、最低で 31.4%、最高で 88.0%に達している。通常のボ ランタリー組織の収入源が会費収入に偏っているのに対して、収入源を事業収入に移 行しつつあることがわかる。
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3.3.5. 支援活動の位置付けに関する特徴
支援の位置付けに関して、次の2つが特徴として挙げられる。第1の特徴として、
支援活動の内容が、他の事業活動と明確に区別されていなかったり、支援活動にどれ だけの財源や人材が必要か把握されていないことがあげられる。第 2 の特徴として、
支援活動自体が、一部の有償支援を除いて収益事業として位置付けられておらず、支 援される側も負担能力が低い場合が多いため、採算ベースに乗るかどうかの検討が行 われていないことである。
3.3.6. 支援活動の方法論の特徴
各支援団体が成功したケースとしてあげている支援事例では、支援「する側」と
「される側」、双方の意思疎通の緊密さ、つまり支援過程における人的交流、面倒見の 良さ、継続性、担当者の熱意が共通の条件としてあげられている。しかし、これは反 面、支援にかかる機能充実のためのノウハウ蓄積が個人ベースに止まり、団体として の蓄積が不充分となったり、支援活動の効率低下につながるといったことも指摘され ている。
これらを通して、各支援団体が自己評価を実施している。この自己評価は、民間
設立型と行政設立型に分け分けられている。
1)民間設立型
①民間であることによって、支援活動を対象団体との「協働の企て」とすること ができる
②財源やスタッフの身分保証の確保により、組織基盤を確立することが課題とな っている
③支援活動を実施することがさらに情報の精度を高め、ひいては支援活動自体の 質を高めるという意味で、情報収集・提供が重要
④自ら組織的に自立するためにも、研究活動、シンクタンク機能を充実させるこ とが重要
2)行政設立型
①財源が確保されているという意味で安定した活動ができる
②徐々に民間支援組織に機能委譲していく
③行政情報の提供・相談、行政とボランタリー活動団体との仲介など行政設立型 としての機能が提供できる
④調査研究や図書館的機能(情報センター機能)に、将来は重点が置かれる
⑤出向体制の限界を越えるために、意欲ある人材(専従職員)の確保が課題
支援団体として、今後充実するべき支援活動として、次の3つを支援の方向性と して指摘している。①個々のボランタリー活動団体の支援、②社会的環境の整備にか かる支援、③ボランタリー・セクターの強化にかかる支援である(付録3.1)。さらに 3つの支援の形態を加え、マトリクスによって示している。
また、支援活動充実のための課題と方策について、次の7つのポイントにまとめ て述べられている。①財源の確保、②質の高い人材の確保、③個人的な支援から組織