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実務的含意 実務的含意 実務的含意 実務的含意

第4章 ケーススタディ ケーススタディ ケーススタディ ケーススタディ

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5.3. 実務的含意 実務的含意 実務的含意 実務的含意

組織形成モデルの第3段階では、設立準備組織が運営管理組織に移行し、組織運 営にあたるとしていた。しかし、設立準備組織がそのまま運営管理組織に移行したケ ースはなかった。組織運営に対して助言的な役割を果たす機関は存在するが、それら は新しく組織されメンバーも新しく任命されていた。行政の設立であっても、運用が 硬直化していることはなかった。多様化する事業内容に対処するために、組織を構造 化して積極的に対応する姿勢が見られた。キーになるエージェントが抜けると組織が 不安定になるということは、キーマンが抜けるとネットワークが消滅するということ と同一であると考えられる。

5.3.

5.3. 5.3.

単一の組織がこれらの全ての機能を持つことも考えられる。また、これらの組織 のもつ機能のすべてを一つの組織が持たず、自立的、自己組織的に活動を展開する中 でそれぞれの得意分野において能力を発揮するとともに、組織間連携によって不足す る機能を補っていくことも可能であろう。どれか一つが唯一のあり方ではなく、様々 な対応を市民が選択できる、多様な組織形態が必要であろう。NPO、NPO支援組織 ともに、個々の組織レベルにおいては非常に自己組織的な活動でありながら、NPO

(サード)セクター全体から見れば、市民のニーズにマッチしたサービスを迅速にか つ各分野で均質的に提供するシステムが理想的である。

NPO 支援組織の活動は、全国レベル、広域レベル、コミュニティレベルに分類

することができる。NPO が組織として十分な成熟度を得ず、また地方自治体への権 限委譲が進行中である現状では、各レベル毎にNPOを支援する組織が必要になる。

それらの組織は、支援組織を縦に「全国レベル→広域レベル→コミュニティレベル」

のように結びつけるとともに、各レベル内の横のネットワークを充実・強化し、NPO がその能力を最大限に発揮できる環境を整えていく役割を担う。コーディネーター は、基盤として持つ概念を共有化するとともに、その地域の多様性を生かす方向性を 見出す役割を担う。

NPO・NPO支援組織と行政の協働活動は、山岡のいう共催型が理想である。鎌

倉市のケースは、これにあたると考えられる。鎌倉市における行政と市民のパートナ

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民活動が活発であったこと、②「顔が見える」(誰がキーマンかわかっている)規模 の地域であること、③キーマンを結ぶコーディネーターが存在していること、④行政 が裏方に徹して市民の能力を生かしていること、⑤プロセスを含めて全てを公開して いることである。自立した市民が行政と対等なパートナーシップを形成できているか らこそ、成功していると考えられる。行政が設立主体であるNPO支援組織の両方で 挙げられた点は、「性善説に則って、相手を信頼する」ということであった。NPO支 援組織が行政と協働していくための原則は、次のように示すことができる。

①非同一性の原則

目的や組織のあり方が違うのは当然で、その違いを認識すること。

②対等性の原則

意思決定等の場面で、互いの力や本質を認め合い、どちらがより多くの知恵や情 報等を持っているかで、役割分担を柔軟に取り合うこと。

③有限性の原則

成果を双方で評価し合い、協働の期限を定めること。

④開放性の原則

両者の関係を市民に対して公にし、いつでも市民からの批判・評価に応えること。

⑤自己確立の原則

行政なり市民団体なりが、まず自立し、自己の本質をしっかりと確認すること。

⑥目的共有の原則

パートナーシップは、第三者の利益を目的とすることを市民団体と行政の双方が 共通して理解し、確認しておくこと。

⑦自己変革受容の原則

相手と接触することで相手に学び、相手の視点で自己を見ることによって自分自 身の変革を受け入れること。

⑧多様性の原則

異なる使命や価値観を持つ支援組織が複数存在すること。

⑨情報公開の原則

組織の使命、活動のプロセス、活動の効果と評価について、すべて公開し各セク ターの評価と批判に供すること。

5.4.

5.4. 5.4.