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資源価格が依然として軟調にあるにもかかわらず、フリーキャッシュフローを創出し、手 持ち案件に一段と磨きをかけるために当社は事業全般にわたり措置を講じた。その結果、

将来の基盤作りに必要となる財務状況の大幅な強化に成功した。

キャッシュフローを持続的に改善し、バランスシートを強化するために、当社は2016年 に、操業、コスト、資本および手持ち案件に関して将来を見据えて幅広い措置を講じた。

その結果、純負債を目標の100億US$を大幅に下回る85億US$(前年比34%減)に減らす ことができた。

2016年下半期には多くの当社商品の価格が回復し、特に原料炭価格は第 4 四半期に高騰 した。一方、通期の当社商品の年間平均価格は前年を若干下回る状態が続き、2015年の 終わりと同程度の価格下落を連想させる。

このような環境下で、営業費用の削減と生産性の向上に引き続き注力した結果、帰属フ リーキャッシュフローは35億US$増加した。また、基礎的EBITDAは前年比25%増の61 億US$となり、基礎的EBITDAマージンは同 5 %上昇の26%となった。株主に帰属する 利益は2015年には56億US$の損失であったが、16億US$に増加した。2012年から2015年 の間に銅換算の生産性が20%改善したのに続き、2016年もさらに生産性が18%改善した。

ニオブとリン酸塩事業を15億US$で売却したことがバランスシート改善目標の達成に一段 と寄与し、複数の石炭とプラチナ資産を売却したのと合わせ、2016年の売却総額は18億 US$となった。

社員の職場での安全を維持することが、常に当社の絶対的な優先事項である。2016年に 記録可能傷害率を24%減少させたが、死亡事故は増加した。残念ながら同年に11名の社 員が命を失い、ほとんどが安全を最優先すべきリスク分野での過ちによるものである。当 社は重大な傷害を 1 つたりとも見過ごさず、これら重要なリスク分野に集中的に取り組 む。損害をゼロにするという目標を達成可能であるという意を強くし、その達成のために 全社員と取り組んでいる。

環境面に関しては、作業計画の改善およびリスク評価の強化により、事故件数がさらに減

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況が悪化するあるいは変動が激しくなると、職務規律のニーズが高まることを力説した。

それは、資産の長期的な価値を保全しつつ、最適なキャッシュフローの実現に向けて操業 するためである。

手持ち案件の質を高め、操業モデルの実践を通じて資産レベルで事業実績を向上するため に措置を講じたことで、業績は大幅に改善した。

2016年の合計生産量は、2012年に比べ資産が 3 分の 1 減少したにもかかわらず 8 %増加 し、銅換算のコスト単価は31%低下した。この 4 年間で生産性は41%向上する結果と なった。このことは、当社が事業運営方法を抜本的に改善したこと、および手持ち案件の 質を高めたことを最も明確に示している。Los Broncesでの降雪とストライキ、プラチナ 製錬所の停止などの逆風にもかかわらず、15億US$のコスト削減と生産量の増加を実現し た。

2017年にはさらに10億US$のコスト削減と生産量の増加を目標としており、内75%は既 に見込みが立っている。

手持ち案件の再編

手持ち案件の再編は順調に進捗しており、保有資産数は2013年の68から2016年末には42 に減少した。

2016年の資産売却額は18億US$であった。その大部分が、2016年 9 月に完了したブラジ ルのニオブとリン酸塩事業のChina Molybdenum Co. Ltd.への売却(15億US$)による ものである。

今年は豪州のCallide炭鉱とFoxleigh炭鉱、南アフリカのExxaroの権益9.7%の売却も完 了した。また11月には規制当局の承認を得た後に、南アフリカのRustenburgプラチナ事 業のSibanye社への売却を完了させた。

株主に対する更なるリターンを創出するには資本を効果的に投じる必要があるため、手持 ち案件の強化に引き続き取り組む所存である。

新たなAnglo American

市場を主導する立場を築くため、当社は手持ち案件の質の高さおよび一部の商品分野にお いてはそれらの資産の組み合わせに基づいて事業戦略を策定している。これらの資産の価 値は、グループが提供するマーケティング、技術およびその他の付加価値を生む中核とな るプロセスを通じて一段と高められる。

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界有数の資産の業績も貢献する。各資産と商品群のリターンを高めるために、当社は事業 機会を追求し続ける。

2016年から2017年にかけて、多くの資産売却の完了または発表を通じて、手持ち案件全 体の質を高め続けてきた。これらの資産には、南アフリカのRustenburgとUnionのプラ チナ事業、豪州の比較的小規模な石炭資産が含まれている。

また、2015年後半の資源価格の急落を踏まえ、財務状況を強化する必要性より、ブラジ ルのニオブとリン酸塩事業の売却を決定した。多くの売却先を検討し、条件を競合させた 結果、China Molybdenumに売却することで合意し、合意金額は市場予想を大きく上 回った。

財務状況を一段と強化するために、2016年を通じて売却過程にあった多数の主要な資産 に対し強い関心表明を受けたが、厳格な価値基準を忠実に守り、取引しないことを選択し た。現在は債務削減を目的とした資産の売却は必要なく、当然ながら手持ち案件の価値向 上に取り組み続けていく。よって、豪州のMoranbahとGrosvenorの世界有数の原料炭資 産およびブラジルの大幅に質が改善されたニッケル資産を保有している。これにより、

キャッシュとリターンを創出するために最適な操業が行われると同時に、価値の保全・向 上の両方のために資本が配分される。

南アフリカでは輸出用一般炭および鉄鉱石の権益のあらゆる選択肢の検討を継続してい る。これらの事業の質の高さと業績の好調さを認識しており、すべての株主のため価値の 最適化に徹底的に取り組んでいる。最近の改善状況および継続的に改善が行われているこ とを踏まえて、これらの資産の保有に発展余地があることに変わりない。

我々は大きく進展しているが、近年の教訓を活かすことが重要である。当社商品の長期見 通しに自信があるものの、バランスシートは短中期的に予想される価格変動に持ちこたえ られなければならない。2017年の優先事項は、生産性を一段と高めるとともに、2017年 末に復配し、投資適格の格付けを取り戻すために、資本とコストの規律を守ることであ る。

2017年には資本支出を25億US$で維持し、事業継続資金を12億US$に増やす。資本は優先 順位に基づいて配分し、資産の長期的な価値が維持されるよう考慮する。銅事業を中心に 魅力的な資産を既に多数保有している。資本構成全般および足元のマクロ経済環境を踏ま えて、これらの資産を適切に発展させ、評価し続ける。

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将来のパートナー

地元の地域社会との良好な関係を構築・維持することが優先事項であることに変わりな い。地域社会の課題に関する当社の厳格な経営基準であるSocial Wayの改訂版の発表に 向けて順調に進捗している。2016年に初めて重大な遵守違反を完全になくすことに成功 し、重大でない遵守違反はほぼ半減した。全社の遵守率は84%(2015年は66%)に達し た。

2016年に革新的かつ低コストのSMSによる地域社会調査が試験的に実施され、結果は良 好であった。同調査により、利害関係者との質の高い関わり、地域社会と取引する際の公 正感、特に苦情の対処、ネガティブな影響の管理、当社の操業によるメリットの普及が、

事業を展開する地域社会に対して重要であることが浮き彫りになった。また、同調査によ り、地域社会のセンチメントや懸念に関するフィードバックをほぼリアルタイムで提供で きるようになり、現場が現地の優先事項に対応するのに大きく役立っている。また、利害 関係者との関わりの新たなチャネルを構築するのに、同調査の結果は現地のソーシャルメ ディア活動とともに貢献している。2017年にも優先順位の高い現場でSMS調査を継続的 に実施する予定である。

多くの操業において革新的な経済発展モデルを継続的に実践した。同モデルはバリュー・

チェーンとスキルを活用し、現地調達、企業の発展、スキルに基づいた社員のボランティ ア活動に注目するものである。当社の取り組みが米州開発銀行の支援を受けているのは大 変光栄なことである。南米全域で供給業者と企業の発展プログラムを強化するために、同 行は200万US$を共同出資している。また、南アフリカのLimpopoで革新的な空間開発計 画手法を試験的に実施した。これにより、短期的な経済発展の機会が幅広く明らかとな り、現在、政府やその他の利害関係者と協議中である。

地域社会レベルの当社の取り組みは、国や国際レベルの幅広い利害関係者により継続的に 伝えられている。持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)、収益の透明 性、 鉱 業 界 の 道 徳 的 な バ リ ュ ー・ チ ェ ー ン な ど の テ ー マ に 関 し て、 政 府、 宗 教 団 体、

NGOとの対話を進展させ続けている。

2016 年 に、 鉱 業 界 と 宗 教 団 体 の リ ー ダ ー 間 の 関 わ り が 発 展 し、Mining and Faith Reflections Initiativeとして正式なものとなった。この取り組みを支援するために、独立 した事務局が設立され、ザンビアとペルーで新たな対話がなされた。協議が最も進んでい る南アフリカでは、2016年には宗教団体と鉱業界との協力によりいかに採掘区域に有意 義な利益をもたらすことができるかが健康と経済発展を中心に模索された。これらの取り 組みによる最初の成果が2017年に現れるのを非常に期待している。

見通し

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