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シンポジウム6  大動脈解離の最近の動向

併施手術としてCABG 5 例、 F-Fバイパス 3 例、 TAP 2 例施行。末梢にオープンステント使用 を 9 例に行った。

D- dimer 測定の正しい解釈とタイミング、降圧剤の選択、呼吸不全の管理などについて概説 する。

1. Let’s EEG! ICUで脳波を測定しよう

久保田 有一

朝霞台中央総合病院 脳卒中・てんかんセンター

 近年神経集中治療の分野において、脳波測定の意義が高まってきている。その理由として

脳波のデジタル化である。デジタル化になったことで、長時間の測定、ビデオと同時記録、脳

波の定量化など、従来のペーパー時代にできなかったことが可能になり飛躍的に情報量が増

えた。今回の教育講演では、その脳波の原理、集中治療への応用について紹介する。

共催セミナー 2

2. 集中治療における脳波の意義

江川 悟史

朝霞台中央総合病院 脳卒中・てんかんセンター 神経集中治療部

 近年世界的に神経集中治療の発展がめざましいが、本邦でもその需要と認知度は高まって きている。

 また神経集中治療を行う上で、脳機能モニタリングは必須であると考える。実は低侵襲で 脳全体をモニタリングできるモダリティは少ない。脳波モニタリングはその一端を担う。“非 痙攣性てんかん重積発作の検出”、 “ 脳機能の予後予測” 、 “くも膜下出血における脳虚血の早 期発見” など様々な役割を持っている。

 本公演では、どの様な場合に脳波モニタリングが推奨され、緊急で治療介入の必要性があ るか、緊急性は無くとも注意してモニタリングを継続し、経過を診ていかなくてはならない のはどの様な時か、つまり神経集中治療医が日々 ICUでどの様なことを考えながら、診療を しているのかについて解説する。また当院のNeurocritical Care Unitにおける実際の脳波モ ニタリングの運用も解説する。

共催セミナー

共催セミナー 3

集中治療領域における静注用不整脈治療薬の使い方

池田 隆徳

東邦大学大学院 医学研究科 循環器内科学

 心室頻拍などの危険な不整脈に使用される静注用抗不整脈薬といえば、これまではリドカ インなどのⅠ群薬が主流であった。しかし、近年になってアミオダロンやニフェカラントな どのⅢ群薬の有効性が多くの臨床研究で示され、一方でⅠ群薬の効果が否定されるようにな ると、心室不整脈の治療にはⅢ群薬が使用されることが多くなった。このような変化に伴っ て、「心室不整脈の治療に関するガイドライン」において、致死性心室不整脈の治療には静注 用Ⅲ群薬を用いることを促す勧告がなされた。これら静注用Ⅲ群薬を用いて心室不整脈が抑 制されない場合は、静注用β遮断薬(ランジオロールなど)の使用も考慮すべきであることが 述べられている。

 「心房細動の管理に関するガイドライン」がいくつか発刊され、心房細動に対する薬物治療 の指針が示されている。心房細動の治療の中心は、いうまでもなく抗血栓凝固療法である。

そのうえでリズムコントロール療法もしくはレートコントロール療法のいずれかを選択す る。最近では利便性が高いことを背景に、後者が選択されることが多い。救急外来あるいは 院内発症の頻脈性心房細動の管理でレートコントロール療法を行う場合、ジギタリス製剤や

(非ジヒドロピリジン系)Ca拮抗薬の使用頻度が減り、β遮断薬、そのなかでも心臓選択性の 高い薬物(β 1 遮断薬)の使用が増えている。特に急性期においては、静注用β 1 遮断薬であ るランジオロールが選択されることが多くなっている。

 本セミナーでは、上記の 2 つのトピックスについてβ遮断薬に焦点を当てながら、明解に概

説する予定である。

共催セミナー 4

感染症医から診た敗血症の診断と治療

前﨑 繁文

埼玉医科大学 感染症科・感染制御科

 敗血症は、重症感染症としてその診断および治療を誤ると患者の予後に大きくかかわる。

敗血症の確定診断には、血液培養検査にて原因となる微生物を検出し、その同定および薬剤 感受性検査の結果から適切な抗菌薬を投与することが理想的な診断であるが、血液培養検査 の結果が判明するにはある程度の時間が必要となり、その間に抗菌薬治療が行われなければ、

患者の生命予後は極めて悪くなる。さらに、血液培養検査にはコンタミネーションの問題が あり、検出された原因微生物がコンタミネーションの場合は治療を誤ることになる、そのた め、診断には様々な補助診断法が開発されてきた。その一つがバイオマーカーとしてのプロ カルシトニンやプレセプシンであり、また抗原成分であるβ-グルとカンなどが広く臨床的に 使用されている。治療としては、原因微生物が判明するまでに、可能性のある原因微生物を広 くカバーできる抗菌薬を選択し、治療が開始される。その中にはMRSAのどの薬剤耐性菌や、

カンジダなどの真菌もカバーするための薬剤が抗菌薬とともに併用されることも多い。その 後、原因微生物が判明すれば、不要な抗菌薬を中止し、さらに薬剤感受性試験の結果から的確 な抗菌薬を選択するデエスカレーションが行われる。この講演では、感染症専門医の目線か ら敗血症の診断と治療について考えることとする。

共催セミナー

第1回 日本集中治療医学会関東甲信越支部学術集会