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L7 負荷分散での固定化方式

ドキュメント内 基本設定ガイド (ページ 38-47)

3.4. 負荷分散先の固定化

3.4.2. L7 負荷分散での固定化方式

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3.4.2.1. URL

クライアント(要求元IPにより判定)と、アクセスを行うURLのパターン(URL、ディレク トリ、拡張子)の組み合わせで分散ノードの固定化を行います。

同じURLへのアクセスでも、要求元IPが異なれば別の固定化が行われます。

例えば、上図においてクライアント A から http://host/abc/のアクセスが、分散ノード A に固定化されている状態で、別のクライアント(要求元IPが異なる)からhttp://host/abcの アクセスがあれば、新規のアクセスとして「3.2. 負荷分散先サーバの決定方式」に従っ て、負荷分散ノードが決定されます。

URLでの固定化を行う場合、各分散ノードに、要求を受け付けるURLのパターンを指定 します。

各分散ノードに登録されていないURLパターンのアクセスがあった場合、URLパターン 登録なしの分散ノードに固定化します。URLパターンの登録がない分散ノードが存在しな い場合は、InterSecVM/LBがエラーページを返送します。

InterSecVM/LB

分散ノードA 分散ノードB 分散ノードC クライアントA

http://host/abc/ http://host/xyz/

http://host/xyz/へ の ア ク セ ス は分散ノードCに割り当てる

http://host/abc/ http://host/xyz/

仮想IPアドレス インターネット

各分散ノードが処理を受け持つ、

URLのパターンを登録 http://host/abc/へ の ア ク セ

スは、分散ノードAB 負荷分散先サーバの決定方 式に従って固定化を行う

- 40 - 固定化の判定は下記のように行います。

固定化済みの分散 ノードにアクセス

URL が登録されて いる分散ノードか ら、分散先を決定し 固定化

start

end

登録あり?

yes

no URLが、各分散ノードの 登録パターンと一致する か検索

yes

no 要求元IPURLで固定化済み?

URL登録なしノードあり?

URL 登録なし分散 ノードから、分散先 を決定(固定化な し)

yes

no

エラーページを返

URL固定化は、クライアント(要求元IP)とURLの組み合わせで行われますが、

固定化時間は要求元IP毎に管理しています。このため、あるクライアント(要

求元 IP)に対して、URL-A、URL-B で固定化している場合、どちらか一方の

URL(URL-A)にアクセスがあれば、他方(URL-B)に関しても固定化時間が延長 されます。

プロキシサーバ等、送信元IPアドレスを集約するような装置をご利用の場合、

送信元IPアドレスが装置のIPアドレスに集約され、分散先の固定が偏る可能 性があります。

3.4.2.2. i-mode HTML

i モード端末からのリクエストを、最初のリクエストで分散したノードに固定化する機能 です。固定化は InterSecVM/LB がレスポンスにタグ情報を付加し、付加したタグ情報を 元に行います。

InterSecVM/LB

インターネット

分散ノードA 分散ノードB 分散ノードC i-mode端末A

仮想IPアドレス i-mode端末B

InterSecVM/LBが追加する タグ情報を元に固定化

InterSecVM/LB

i-mode端末 分散ノード

最初のリクエスト

(タグ情報なし) いずれかの分散ノード

に割り当て レスポンスにタグ情報を付加

2回目以降のリクエスト (タグ情報あり)

タグ情報を元に固定化

- 42 - 固定化の判定は下記のように行います。

タグ情報あり?

固定化済みの分散ノードにアクセス

新たに分散先ノードを決定し固定化 (レスポンスにタグ情報を付加) start

end yes

no

i-mode HTMLで固定化を行う場合、固定化時間は無効となります。

リクエスト間が、固定化時間以上あいた場合でもタグ情報を元に固定化を行い ます。

3.4.2.3. クライアントタイプ

HTTPリクエストに含まれる「User-Agent:」から端末種別(i-mode端末 or PC端末)を判 定し、端末種別ごとに割り当てる分散ノードを限定します。

i-mode端末の固定化は「3.4.2.2. i-mode HTML」に従って行います。

PC端末の固定化は、要求元IPアドレスに従って行います。

InterSecVM/LB

分散ノードA 分散ノードB 分散ノードC PC端末A

PC端末からのアクセスは要 求元IPアドレスで固定化

i-mode端末 PC端末

仮想IPアドレス インターネット

各分散ノードが処理を受け持つ、

クライアントタイプを設定

i-mode端末からのアクセス

は「3.4.2.2. i-mode HTML」

に従って固定化

i-mode端末A

「User-Agent:」を参照し、i-mode 端末とPC端末を判定

- 44 - 固定化の判定は下記のように行います。

i-mode 端末用分散ノードから

「3.4.2.2. i-mode HTML」に従 って固定化

start

end i-mode端末

User-Agent指定?

PC端末

要求元IPで固定化済み?

yes

no

固定化済みの分散ノード にアクセス

PC端末用分散ノードか ら分散先を決定し固定化

プロキシサーバ等、送信元IPアドレスを集約するような装置をご利用の場合、

送信元IPアドレスが装置のIPアドレスに集約され、分散先の固定が偏る可能 性があります。

3.4.2.4. Cookie(オプション)

InterSecVM/LBがレスポンスに追加するCookie情報を元に固定化を行います。

InterSecVM/LB

インターネット

分散ノードA 分散ノードB 分散ノードC 仮想IPアドレス

InterSecVM/LBが追加する cookie情報を元に固定化 クライアントA クライアントB

InterSecVM/LB

分散ノード

最初のリクエスト (固定化用Cookieなし)

いずれかの分散ノードに割り当て

分散ノードの応答にてCookieが返さ れる

レ ス ポ ン ス に 固 定 化 用 Cookieを追加

2回目以降のリクエスト

(固定化用Cookieあり) 固定化用Cookieを元に固定化

PC端末A

分散ノードが Cookie を返した場合に、InterSecVM/LB が固定化用のCookie を追加します。

分散ノードがCookieを返さない場合は、要求元IPアドレスで固定化を行いま す。

- 46 - 固定化の判定は下記のように行います。

固定化用Cookieあり?

Cookie 固定化済みの分

散ノードにアクセス start

end yes

no

yes

no 要求元IP固定化済み?

要求元 IP で固定化済み の分散ノードにアクセス

新たに分散先ノードを決 定し、要求元IPで固定化

yes

no レスポンスにCookieあり?

Cookieで固定化

Cookie固定化時間

Cookieでの固定化を利用する場合、固定化時間に加えてCookie固定化時間の

設定を行うことができます。

固定化時間は、分散ノードがCookieを返さない場合に、要求元IPによって固 定化を行う時間となります。

Cookie固定化時間は、分散ノードがCookieを返した場合に、Cookieによって

固定化を行う時間となります。

最初のリクエストは、固定化用Cookieがないため要求元IPによって固定化が 行われます。このため、プロキシサーバ等、送信元 IP アドレスを集約するよ うな装置をご利用の場合、送信元IPアドレスが装置のIPアドレスに集約され、

分散先の固定が偏る可能性があります。分散ノードが Cookie を返さない場合 は固定化が丌要であれば、固定化時間を0と設定することで、分散先の偏りを なくすことができます。

Cookie固定化時の固定化時間は、Cookie固定化時間に設定します。

ドキュメント内 基本設定ガイド (ページ 38-47)

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