負荷分散方式や変換方式の選択については、下記を基準として判断してください。
・負荷分散方式(L4 or L7)
URLやCookie等、HTTPレベルでの負荷分散が必要な場合、およびSSLアクセラレータ を利用する場合はL7、それ以外はL4を選択してください。(分散ノード側でSSLの復号化 を行う場合はL4を選択してください)
・L4時の変換方式(MAT or NAT)
LBの仮想IPと分散ノードを同一セグメント上に設置する場合はMATを、
LBの仮想IPと分散ノードが別セグメント上の場合はNAT(オプション)を選択してくださ い。
性能面を考慮し、LBと分散ノードを同一セグメント上に設置しMATを使用することを推 奨します。
・要件による選択基準
下記表中「○」が対応、「-」が非対応となります。必要な要件について、対応している 固定化方式を選択してください。複数の固定化で対応できる場合は、負荷分散性能が高 い(最大同時接続数の多い)、あるいは「○」の要件数が多い固定化方式を選択して下さ い。
【L4負荷分散の場合】
変換方式および 固定化方式 要 件
L4
備考
MAT NAT(オプション)
しない
する
しない
する クライ
アント 個別
クライ アント IP
クライ アント 個別
クライ アント IP
最大同時接続数 約650万
複数の分散グループ合計で約650万。
MATの場合、下りがLBを経由しない ため高性能が期待できる。
LBの仮想IPと分散ノード
を別セグメントに設置 - - - ○ ○ ○ クライアントIPアドレス
による固定化を行う - ○ ○ - ○ ○ クライアントIPアドレス
による静的固定化を行う - - ○ - - ○
【L7負荷分散の場合】
固定化方式 要 件
L7
URL i-mode 備考 HTML
クライア ントタイ
プ
cookie(オ プション)
SSLアクセ ラレータ (オプショ
ン)
最大同時接続数 28,000 ※1 4,096 ※2
※1 分散グループ1つあたり8,000ま で。複数の分散グループ合計で 28,000まで。
※2 SSLアクセラレータ経由全体で 4,096まで。
クライアントIPアドレス
による固定化を行う ○ ※3 - ○ ○ ←L7設定 による
※3 URL固定化方式の固定化条件に一 致しない場合、固定化は行われませ ん。
HTTPリクエストのURL
情報による固定化を行う ○ - - - ←L7設定 による iモードに固有の情報を付
加する固定化を行う - ○ - - ←L7設定 による iモード端末とそれ以外を
区別する固定化を行う - - ○ - ←L7設定 による
cookieを使用した固定化 ←L7設定
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4 章 システムのセットアップ
初期セットアップが完了した後に、負荷分散機能を使用するための設定を行う必要があり ます。基本的に下記の順番で設定を行なってください。
ライセンスの登録 二重化構成の設定 負荷分散の設定