5.1. 分散ノードの運用と保守
5.1.1. 分散ノードのヘルスチェック
分散ノードが正常に動作しているかヘルスチェックを行い、正常に動作していない分散ノ ードへの分散は行わないようにすることができます。
分散ノードのヘルスチェックは基本的に下記手順で設定を行なってください。
1 ヘルスチェック監視間隔の設定(通常はデフォルト値のままご使用ください) 2 ヘルスチェックの設定
分散ノードA 分散ノードB 分散ノードC InterSecVM/LB
異常が発生した分散ノードへの割り 当ては行わない
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5.1.1.1. ヘルスチェック監視間隔の設定
分散ノードのヘルスチェックを行う間隔や、分散ノードダウンと判定するための試行回数 などの設定について説明します。
Management Consoleにログイン後、下記の操作を行なってください。
LoadBalancer基本設定画面が表示されます。
ヘルスチェック(分散ノード)の間隔と回数を設定し、[設定]ボタンを押下します。
各項目については「InterSecVM/LBのヘルプ」を参照ください。
LoadBalancer→
LoadBalancerシステム情報画面から[設定]ボタン押下
ヘルスチェック監視間隔はシステム全体の設定となります。
負荷分散グループ毎、分散ノード毎にヘルスチェックの監視間隔を設定すること はできません。
間隔はヘルスチェックを行う間隔で1~300秒で指定します。
回数は分散ノードダウンを判定するまでのヘルスチェックの施行回数で、連続して何回ヘ ルスチェックに失敗した場合に分散ノードダウンと判定するかを、1~3で設定します。
復旧 連続して指定回数
ヘルスチェックに 失敗
該当分散ノードダ ウンと判定
InterSecVM/LB
間隔
ヘルスチェック成 功時、該当分散ノ ード復旧と判定
分散ノードA
ヘルスチェック
分散ノードB 分散ノードC
ダウン
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5.1.1.2. ヘルスチェックの設定
分散ノード毎にヘルスチェックの有無、ヘルスチェックを行うプロトコルを設定する手順 を説明します。
分散ノードのヘルスチェックの設定は「4.3.3. 分散ノードの追加/変更/削除」の分散ノード の追加時、あるいは変更で、ヘルスチェックの項目から設定できます。
各項目については「InterSecVM/LBのヘルプ」を参照ください。
ヘルスチェックとして以下のプロトコルが設定できます。
ping ICMP_ECHO_REQUEST を送り、ICMP_ECHO_REPLY が返るかを
チェックします。
TCP Port 設定したポート番号で TCP のコネクション確立が可能かをチェックし
ます。
http 設定したURLにGETリクエストを送り、そのレスポンスが正常(Status
200)かをチェックします。
こ の 場 合 の GET リ ク エ ス ト を 行 な い た い ポ ー ト 番 号 は 、
「http://xxx.xxx.xxx.xxx:xxxx/」の「:xxxx」に指定することができます。
「:xxxx」にポート番号を指定しない場合のポート番号は、80 を使用し ます。
※httpsのヘルスチェックを行うことは出来ません。
HA/JVMSaver 分散ノードにHA/JVMSaver、もしくは CLUSTERPRO X JVM監視リ
ソースが導入されている場合に、連携して分散ノードの JavaVM、
JavaAPのリソース使用状況、稼働状況をチェックします。監視対象、
および詳細な設定については HA/JVMSaver 側、CLUSTERPRO X JVM監視リソース側のドキュメント(利用の手引き)を参照ください。
※本設定は、Management Consoleから LoadBalancer→
LoadBalancerシステム情報画面から[設定]ボタン押下
LoadBalancer基本設定の「HA/JVMSaverヘルスチェック」にチェッ
クを入れている場合に表示され、機能が有効になります。
複数のプロトコルを使用してヘルスチェックを行うこともできます。
この場合、設定しているプロトコルの何れかで異常を検出した場合に分散ノード ダウンと判定します。
何れのヘルスチェックも使用しない場合は、分散ノードのダウンを確認すること ができませんので、該当分散ノードは常に正常に動作していると判断します。
分散ノードの状態については「5.1.4. 分散ノードの状態の確認」で確認すること ができます。
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