第 5 章 1024 チャネル CdTe アレイガンマ線検出 器の全体設計器の全体設計
5.7 Interface Card
Interface Card(IFC)は、ロジック電圧のレベル変換とFECのアドレスを選択するなどの簡単 なトリガロジックを担当する。
42 第5章 1024チャネルCdTeアレイガンマ線検出器の全体設計
0 200 400 600 800 1000 1200
2 x10
241Am
59.5 keV
Energy [keV]
13.9 keV
17.6 keV
21.0 keV
26.3 keV
0 10 20 30 40 50 60 70
100 120 140 160
0 500 1000 1500 2000 2500
57Co
122.1 keV
Energy [keV]
136.5 keV
0 20 40 60 80
図 5.10: VA32TAを用いて取得したSi-Stripによるスペクトル。上は241Am,下は57Co。0◦Cで 測定した。
5.7. Interface Card 43
図5.11: FEC1枚の写真
1kΩ AVDD(1.5V)
mbias 5kVRΩ AVDD(1.5V)
AVSS(-2V) ref_bi2 25kΩ
5kΩ 200kΩVR
AVDD (1.5V)
5kVRΩ
AVSS (-2V)
AVDD (1.5V)
5kVRΩ
AVSS (-2V)
Vthr Vfp
ref_bi2 Vthr mbias Vfp
0.1µF 0.1µF
図5.12: 外部から与えるバイアス生成回路
ROCは0-3.3VのLVTTLで動作するが、FECに必要な電圧は+1.5 Vと-2 Vであるので、
この電圧値のレベル変換を行う。高速の読み出しに耐えるように、レベルコンバータは50 MHz まで使用可能な低消費電力のフォトカプラを使用した。
IFCのトリガロジックは以下のようになる。
i. 各FECのトリガをORしてROCに出力
ii. トリガから一定時間後にトリガをdisableし、ヒットパターンを作成 iii. ROCからhold信号を受け、FECに出力
iv. ROCからrequestを受けるたびに、iiで作成されたヒットパターンを元に、ready/not-ready 信号を返す。
v. ROCがFEC読み出し用にshift in bとclock bを送ってきたら、shift in bをアドレス選択 してFECへ送る。
vi. 読み出しが終了しdresetがROCから来たら、FECに送るとともにdresetを少し延ばして IFCのロジックをリセットする。
44 第5章 1024チャネルCdTeアレイガンマ線検出器の全体設計 iiでは、1イベントで複数のFECからトリガが生じた場合に到達時間にばらつきのある各FEC のトリガを全て集めるために、少し待つようにしている。
viでは、チップにdresetを送ったときにノイズでトリガが立つことがあるため、dresetを少し 延ばしたeresetでIFC自体はリセットする。ロジックはFPGAデバイス(EPM3064ATC100-4) を用い、スペースを節約し、ロジック可変にした。
FECからのアナログ差動出力はAVSSとGNDに1 kΩで終端して500Ωのインピーダンス で受け、差動入力アンプでシングルエンドに変えて、オフセットを調整する。 これをゲイン・
リミットアンプに入力し、10倍まで可変の増幅を加え、±1.2 Vの出力リミットを行っている。そ して、ROCから与えられるコモンモード電圧を中心とした±1 Vの差動電圧として出力する。
FECからのトリガ出力ta, tbに関しては、taをコンパレータに導入し、tbはバイアス基板にお いて抵抗でグラウンドに終端し、それ以降では利用しなかった。これは、VA32TAのtb出力は、
イベントがない場合、1.5 mA/chipをドローし続けるので、2チップの場合、3 mAをドローし、
両方のLSIがトリガをだす同時イベントで無いと、0レベルにならず、taと対でコンパレータに 入力しても片方のLSIのみのイベントを検出できなくなるからである。