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また右図のように、一般的に持久系の種目の方が女子の パフォーマンスが高い傾向があり、遠泳での女子の有利さ は推察出来るが、ブロの競技者が参加しない市民スポーツ 大会で男女の成績が同等とし、う結果はほとんど例がない。
はずだ。
対男註%(協競技種目)
年代期参加者数比較〈人)
震男性 女役 120
1
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80 60 40 20 0
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*女性は遠泳に向いている?
ところで、なぜ海での遠泳、
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では女性が強いのか。持久系競技の方が、短距離系よりも女性の パフォーマンスが高い傾向にあることはすでに述べた。運動生理学上の研究はその分野の専門家に譲るとして、その他の要因を検証してみた。
1)皮下脂肪:男の あまちゃん"はいない
真水の比重1に対し、一般的には海水は1.025と さ れ 海 の 方 が 浮 き や す い 。 ま た 一 般 的 に 人聞の比重は平均的に0.963として計算され、海水で、は、 1.025‑;'‑0.963王子1. 064 で、体の6.4%が、自然体のままで海上に浮き出る計算になる。さらに日本人の平均的な体脂肪
‑123
を、文科省「理想的な体格」調査から参照すると、女性の方が平均で11 %~ 1 3 %体脂肪が多く、
その分浮きやすいことは確かであるほか、脂肪が低水温に対するガードの役割を果たしており、長 時間の遠泳では有利な点として認められる。海女がしばしばその立証の例として取り上げられる。
文科省統計の皮下脂肪の平均値は以下の通りである。
男性 18~39 才 17~21% 40~59 才 18~22%
女性 28~34% 20~35%
2)歴史的な背景:大貫映子さんから始まった
1 982年7月、大貫映子さんが9時間32分で英仏ドーパー海峡横断遠泳に成功した。これは男女 を通しての日本人初の快挙だ、った。男性陣の挑戦が2000年を過ぎてから活発になったが、 2005 年には、システムエンジニアらの女性チーム(海姫)6人が、 20時間43分の女子チーム世界記録に は及ばなかったが、往復22時間18分でリレー横断の日本記録を更新する快挙を果たしている。
また海や大河 20~80km を泳ぐ「世界マラソンスイミング・レース」には、フィンスイミングで 男女を通して日本記録を8年間保持した松崎裕子さんが日本からただ一人出場し続け、国際水連から表 彰を受けている。彼女はその後、在住の米国オーランドで36時間ノンストップ遠泳の世界記録なども 樹立した。男性にはこうした前例がない。
ちなみに海外でも1980年に日本で初めて聞かれた「女性スポーツ会議」にパネラーとして参加し た米国のダイアナ・ナイヤドさんは、 20 1 3年
に、 1978年以来5回目となるフロリダ海峡横 断に成功している。
3)心理的な特徴アンケート結果の傾向から 江戸川大学後藤ゼミが2014年湘南
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で、行ったアンケート調査(回答81人)をまとめ ると、遠泳に対する心理的な取り組みが、男女で は顕著な差異があることが判明した。
例えば、 I遠泳の面白さは、ただ速いだけでは
ただ速いだけではだめな点
80.0%
ダメな点?Jとの設問に、女性は61・9 %が同意しているが、男性は24・1%0 I自己管理力が問 一…一一一一…一一一一……一…一 一一一…一一一一一一一寸われると思うか」に対しては同42・9 %
不公平だから苗自い
‑ 124一
対27・8 %と、女性には「じっくりとマ イペースで臨むJ傾向が非常に強いことが 分かつた。また遠泳では風や波、水温の突 然の変化がスイマーを苦しめるが、その不 運・不公平な点を女性の23・8 %が「だ から面白しリと回答。男性は16・7 %で あったことも、上記の心理的な傾向を裏付 けている。
4)実測すると:心拍数の変化が少ない
上記の心理的な背景をなんとかデータ化しようと、遠藤大哉氏(江戸川大学非常勤講師)らと、遠泳 中の男女の心拍数の変化を計測する実験を試みた。海での心拍数を完全に計測できる機器が現在は開発 されていなし、。これは海水によってG P S信号と競合したり、胸につけるセンサーベルトからの信号が 乱されたりするためで、 FRWDというフィンランド製の計測機器などを用いて2014年から 15年 にかけて10数回の試行錯誤の結果、かろうじて1回だけ (201 5年10月)計測に成功した。あく まで参考として報告する。ほぽ同等のパフォーマンスの20代の男女の6km遠泳を計測した。下図が その心拍数の変化を試験的にグラフ化したもので、タイムはほぼ同じであるが、男性の方が心拍数の波 形変化が大きく、 I
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皮や風の変化に対抗しようとする」傾向が強いことが分かる。女性は淡々と自分自 身のベースを基準としていわば「出力一定」を心がけており これは事後の聞き取査でも確認された。男性泳者 59分06秒 心拍数 92~198
女性泳者 1時間12分36秒 心 拍 数 161~168
*男女の差異が差別に利用される恐れ
以上のように、遠泳に於いては女性のパフォーマンスが他のスポーツに比べて男性に対して大きく接 近し、逆転する場合もあることが確認され、またその要因に皮下脂肪等の物理的要因だけでなく、心理 的な背景要素があることも、調査によって確認された。
留意しておきたいのは、こうした「女性の特質」傾向が逆手にとられて、「仕事には男性向き、女性 向きがあるJといった社会的な差別化の論拠とされ易い点だ。それでは時代逆行となり、男女の差異を、
男性側の都合のよういように利用することになりかねない。
男性や子らの健全な社会構築のために、女性の市民スポーツ参加への環境をさらに整備すべきである。
<主な参考資料>
女性比率三http:llwww2.ttcn.ne.;p/honkawa/2710.htm1(女性進出比率) 女子水泳選手の肉体的特徴=http:11careenmrden. inl swimmer/kinnikuI (
日本人のスポーツ活動(文科省)=
http://www.mext.go.ip/a menu/sports/iisshil icsFiles/afieldfile/2015/10101/129461OIlli!i
‑ 125一
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アウトドアの成長効果の検討
一アウトドア・ブpログラムとサッカースクールの比較から一 江戸川大学非常勤講師遠藤大哉
<キーワード:アウトドア、アンダーマイニング、内発的動機づけ〉
1目的
日本は豊かな自然に恵まれる自然大国でありながら、アウトドアスポーツが全国民に解放されるア ウトドア大国にはなっていないのが現状である。その原因として安全の問題、環境破壊の問題、指導 者やプログラム開発の不足といった問題等が横たわっている。東京オリンピックよりサーフィンとロ ッククライミングが正式採用された今だからこそ 日本のアウトドアレクリエーションに目を向け、
身近にあり、またその周辺に広がる自然環境を最大限に活用し、自然との共生を実現す街づくりを推 し進めていくことがレガシーのひとつになるのではないだろうか。そのためには、アウトドアの安全 性やレクリエーションの場としての価値、あるいは子どもの成長効果などを国民にもっと理解しても
らうことが課題である。
そこで、本研究は、アウトドアの教育効果について、一般スポーツ教育であるサッカー教室を比較 対象として検討し、その特徴を明らかにすることを目的とする。
2方法
アウトドアの効果を検討するためには、単発的あるいはイベント的に行う事業で成果が見られにく い。そこで、継続的かっ教育的意図を持って行うアウトドア・プログラムの特徴と効果を明らかにす るためにNPO法人バディ冒険団主催のパデ、イキッズ・アドベンチャー・チャレンジ・プログラム(以 下バディキッズ)の参加者および保護者を対象として、江戸川大学後藤ゼミの共同研究としてアンケ ート調査およびインタビュー調査を実施した。また比較対象としてNPOサッカースクール「小菅サ
ッカークラブJの参加者及び保護者を対象にアンケート調査を実施し、比較対象のデータを取得した。
3.結果と考察
(1)参加者がうれしいとき
バディキッズ参加者と小菅サッカークラ ブの参加者に「どんな時がうれしいですかJ と尋ねたところ、「個人」、「努力J、「団結J
r
配 慮jの項目でアウトドアとサッカーで差が認 められた。「個人の栄光jの項を選択したもの はサッカーが31.8%に対しアウトドアは0%であった。「努力」を選択した者がアウトドア では 20.7%に対しサッカーは 9.1%であった。
「弱し、子や下手な子への配慮jの項を選択し
54.5
31.8
。
猶竹ッカー
たものはアウトドアが 11.1%であるのに対しサッカーは0%であった。(右図)このことから
見て、アウトドアの方が個人で何かを獲得した、という時よりも、全体で努力をし、皆で何かを達成 した時に、より「喜びを感じる」傾向が伺えた。また、サッカーが外面的な勝利やゴールといった要 素に惹かれがちなのに対し、~~し、子への配慮などアウトドアでは内面的な要素を指向している傾向が
126 ‑
伺 え た 。 ア ウ ト ド ア の 体 験 は 、 ゴ ー ル や 勝 利 等 外 発 的 な 報 酬 に と ら わ れ ず 、 体 験 そ の も の を 内 面 的 に 楽 し む こ と が 考 え ら れ た 。 つ ま り 、 ア ウ ト ド ア で は 、 外 発 的 な 報 酬 に 依 存 す る こ と に よ っ て 、 内 発 的 動機づけが低くなってしまうアンダーマイニング現象とは逆の非アンダーマイニング効果が得られる ことが考えられた。
バ デ ィ キ ッズの 保 護 者 と小菅 サ ッ カー ク ラブ の 保 護 者 に 対 し て 参 加 理 由 と参 加しての結 果につ いて 尋 ね た 結 果 、 サ ッ カ ー は 技 術 ( 目 的37.7%、 結 果50%)、や体力(目的45.5%、 結 果45%)、 及 び 友 人作り(目的45%、結果81.8%)がテーマとなっており、アウトドアでは精神的タフさ(目的66.7、 結 果66.7%)、楽しさ(目的66.7%、 結 果55.6%)、 友 人 作 り ( 目 的38.9%、 結 果55.6)が保護者の 大きなテーマとなっていることが示唆された。(上図)
③ 保 護 者 の 視 点 か ら 見 た ア ウ ト ド ア と サ ッ カ ー の 特 徴 の 違 い バ デ ィ キ ッ ズ の 保 護 者 の イ ン
タビュー結果より、アウトドア の特徴をサッカー教室や野球、
ラグピークラブ等他のスポーツ 教室との対比を左図にまとめた。
保 護 者 の 視 点 か ら 、 指 導 者 の 存 在 の 重 要 性 と プ ロ グ ラ ム の 中 に 自由度をもたせることが重要で
アウトドア・プログラム │ サッカー教室など (危機管理をしながら
黙って見守る、お膳立て接指示。上からの指示に従って指導) 精神的な成長と心の教育 f支術向上
体と心のバランスよく人間形成できる lサッカー職人
自由を満喫できる │集団スポーツのいいと二ろを経験できる 自分で判断する領域が大きいかっ重要 H主判断より指導に忠実
自分が主人公の1人である iエースが誰かが自然に決まる 主体的(自分で考え、自分から動く)
恐怖体験、恐怖を乗り越える楽しさ あることが示された。危険の伴 │楽しいだけじゃない
う自然の中で安全管理と自由度
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仲間からの刺激、感動の共有 の バ ラ ン ス に よ っ て 子 ど も の 主 │親の教育観と合致 体性が育まれること考えられた。4.結論
アウトドアでは、外発的報酬への依存度が少なく、外的報酬よりも達成したときの喜びゃ楽しさが 大きな報酬となって内発的な部分での自然的発生な成長を促す効果がある可能性が示唆された。
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