Operating Systems
8 Oracle Database のチューニング
8.6 システム・グローバル領域
8.6.4 IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)での共有メモリー
注意: この項の内容は、IBM AIX on POWER Systems (64-bit)にのみ適用されます。
共有メモリーでは、プロセス間で共通の仮想メモリー・リソースが使用されます。プロセスは、
パフォーマンスを向上させるために、表やキャッシュ済エントリなどの仮想メモリー変換リソー ス・セットを介して仮想メモリー・セグメントを共有します。
共有メモリーを固定して、ページングを防ぎ、入出力のオーバーヘッドを減らすことができま す。そのためには、LOCK_SGAパラメータをtrueに設定します。IBM AIX on POWER Systems
(64-bit) 5Lの場合、基礎となるハードウェアでラージ・ページ機能がサポートされていれば、同じパラ
メータによりこの機能がアクティブになります。
次のコマンドを実行し、固定されたメモリーをOracle Databaseで使用できるようにします。
$ /usr/sbin/vmo -r -o v_pinshm=1
設定する実メモリーの最大の割合がpercent_of_real_memoryの場合、次のようなコマンドを 実行し、固定されたメモリーで使用可能な実メモリーの最大量を設定します。
$ /usr/sbin/vmo -r -o maxpin percent=percent_of_real_memory
maxpin percentオプションを使用する場合、固定できる空きメモリーをカーネルで使用可能に するためには、固定されたメモリーの量がOracle SGAのサイズを、システム上の実メモリー の3%以上は超えている必要があります。たとえば、2GBの物理メモリー
で、400MB(RAMの20%)のSGAを固定する場合、次のコマンドを実行します。
$ /usr/sbin/vmo -r -o maxpin percent=23
注意: デフォルトのmaxpin percent値は80 percentに設定され、ほとんどのインスト
ールで機能します。
svmonコマンドを実行し、システムの操作時に固定されたメモリーの使用量を監視しま
す。LOCK_SGAパラメータがtrueに設定されている場合にのみ、Oracle Databaseはメモリーの固定 を実行します。SGAサイズが、固定に使用できるメモリーのサイズを超える場合、これらのサイ ズを超えるSGAの部分が、通常の共有メモリーに割り当てられます。
IBM AIX on POWER Systems (64-Bit) POWER4およびPOWER5ベース・システムでのラージ・ペ ージ機能
POWER4またはPOWER5システム上で10件の16MBのラージ・ページをオンにし、予約するには、
次のコマンドを実行します。
$ /usr/sbin/vmo -r -o lgpg_regions=10 -o lgpg_size=16777216
このコマンドを実行すると、bosbootの実行を促すメッセージが表示されます。また、変更を有 効にするには再起動が必要という警告が表示されます。
SGA全体を格納できる十分な大きさのラージ・ページを指定することをお薦めしま
す。LOCK_SGAパラメータがtrueに設定されている場合、Oracle Databaseインスタンスはラージ・
ページの割当てを実行します。
16MBのページが常に固定され、これは標準メモリーには使用できません。16MBサイズのページ のプールが構成されている場合、このメモリーは、他のアプリケーションがラージ・ページを現 在使用していなくても標準メモリーの割当てに使用できません。
POWER5ベース・システムでは64Kページがサポートされます。Oracleでは、使用可能な場合は、
これらのページをSGAに使用します。これらの64Kページには、追加構成が必要ありません。ま た、LOCK_SGAパラメータ設定に依存しません。
ラージ・ページの使用を監視するには、次のコマンドを使用します。
$ vmstat -P all
IBM AIX on POWER Systems (64-bit)オペレーティング・システムで16MBページまたは固定された メモリー(共有メモリーの割当て時)を使用する場合、OracleユーザーIDに
は、CAP_BYPASS_RAC_VMMおよびCAP_PROPAGATE機能が必要です。データベース・インスタン スの起動に使用するユーザーIDにも、同じ機能が必要です。特に、Oracle Real Application
Cluster(Oracle RAC)データベースでラージ・ページを使用する場合は、Oracle RACデータベース・
インスタンスの起動および停止にsrvctlコマンドを使用するため、CAP_BYPASS_RAC_VMMおよ びCAP_PROPAGATE機能をrootユーザーにも設定する必要があります。
関連項目:
固定されたメモリーおよびラージ・ページの有効化とチューニングの詳細は、IBM AIX on POWER Systems (64-bit)のドキュメントを参照してください。
これらの機能は、次のコマンドを使用して設定および確認できます。
次のコマンドを実行して、現在の機能を確認します。
$ lsuser –a capabilities oracle
CAP_BYPASS_RAC_VMMおよびCAP_PROPAGATE機能をこのユーザーIDに追加します。
$ chuser capabilities=CAP_BYPASS_RAC_VMM,CAP_PROPAGATE oracle
注意: 機能の属性を表示および設定できるのは、rootユーザーのみです。