Daiwa House Group Annual Report 2011 93 Management Report
Global Vision
グローバル事業の拡大
中国ビジネスの現況
China
グレース・レジデンス(蘇州)
94
着実な成長を続ける中国ビジネス
大和ハウスグループの中国ビジネスは
1983
年より中国へ 住宅の輸出と建築を開始し、1985
年より北京、上海、大連、天津などの発展著しい大都市で外国人駐在員(主に日本人)
向けの賃貸住宅の建築と運営を開始しました。そして現在 では、大連、蘇州、無錫、常州の
4
都市(5
ヵ所)において、分 譲マンションや商業店舗の開発に取り組んでいます。2009
年には、中国における不動産開発の効率化を目的として、蘇 州市に当社
100%
出資の投資法人となる大和房屋(中国)投 資を設立しました。これにより、現地での新規開発事業と既 存不動産プロジェクトの資本と資金を集中し、資金の効率 的な運用、信用力の拡大を図ります。これからも安定した経 済成長が見込める都市で最適な立地条件に積極的な投資を 行い、中国において今後10
年間で3,000
億円規模の不動産 開発を目指していきます。販売好調が続く分譲マンション
2009
年6
月に竣工した「イワ・シャンゼリゼ(頤和香榭)」は、当社
50%
出資による合弁会社で推進したプロジェクト で、日系企業が大連市において開発した初の分譲マンショ ンです。2010
年5
月時点においてマンションは完売、入居者 さまの増加に伴い商業施設の販売も好調に推移しています。また、
2010
年5
月に販売開始した蘇州市の分譲マンショ ン「グレース・レジデンス(和風雅致)」は中国において日系 企業初の独資による開発プロジェクトで、2011
年3
月末時 点の契約率は、95.6%
に達しています。さらに、
2010
年10
月に販売開始した大連市の「イワ・セ イカイ(頤和星海)」は、2,145
戸の分譲マンションと商業施 設、ホテルを持つプロジェクトで、販売スタートから好調な 契約率で推移しています。これらの開発物件が好調な理由 としては、日本基準の施工方式を導入するとともに、中国で は内装工事を行わないスケルトン方式での住宅販売が主流 の中、安全・安心で環境にも配慮した日本ブランドの住宅設 備や内装を提供することで高品質な住宅として富裕層から の高い支持を得ています。イワ・シャンゼリゼ(頤和香榭)/大連 竣工 2009年6月
開発事業体大連大和中盛房地産有限公司
※ 大和ハウス工業50%出資 用途 分譲マンション、商業施設 販売戸数 963戸
●分譲マンション852戸
●商業施設111戸
グレース・レジデンス(和風雅致)/蘇州 竣工 2011年(予定)
開発事業体大和房屋(蘇州)房地産開発有限公司
※ 大和ハウス工業100%出資 用途 分譲マンション
販売戸数 902戸
イワ・セイカイ(頤和星海)/大連 竣工 2011・2014年(予定)
開発事業体大連大和中盛房地産有限公司
※ 大和ハウス工業50%出資 用途 分譲マンション、商業施設、
ホテル
販売戸数 2,145戸(分譲マンション)
Daiwa House Group Annual Report 2011 95 Management Report
Global Vision
中国ビジネスの現況
長江デルタ地域※1で
2
プロジェクトを推進中国沿岸部の江蘇省無錫市において、戸建住宅を中心に マンションを組み合わせた総戸数約
400
戸の分譲プロジェ クト「無錫呉博園(仮称)」を開始しています。さらに、同じく 長江デルタ地域の中心部である常州市において、中国では5
番目となる不動産開発「常州市天寧区プロジェクト(仮称)」
を開始しました。当プロジェクトでは、敷地面積約
7.5
万m
2に、約
1,260
戸の分譲マンションと商業施設の複合開発を行 います。両プロジェクトともに当社100%
出資の物件とな り、当社が日本で長年培ってきた住宅、分譲マンション、商 業施設のノウハウや技術を存分に活かしていきます。上記のように、中国における不動産開発については、今後 も安定した経済成長が見込まれる華東※2・長江デルタ地域を 中心に、幅広い事業展開を行っていきます。
※1 中国の上海市と江蘇省・浙江省の長江河口の三角州を中心とした地域。人口は 約1億4,000万人、面積は約21万km2。
※2 中国東部(上海・江蘇省・浙江省)エリア。
無錫呉博園(仮称)/無錫 竣工 2013年(予定)
開発事業体 大和房屋(無錫)房地産開発有限公司
※ 大和ハウス工業100%出資 用途 タウンハウス、分譲マンション 販売戸数 約400戸
●タウンハウス約150戸
●分譲マンション約250戸
常州市天寧区プロジェクト(仮称)/常州 竣工 2014年(予定)
開発事業体大和房屋(常州)房地産開発有限公司
※ 大和ハウス工業100%出資 用途 分譲マンション、商業施設 販売戸数 約1,260戸
関連会社北京東苑公寓有限公司
(賃貸住宅の経営)
子会社 大和事務処理中心(大連)有限公司
(アウトソーシング)
関連会社大連大和中盛房地産有限公司
(不動産開発および販売) 他3社 子会社 天津九河国際村有限公司
(賃貸住宅の経営)
関連会社天物大和房屋(天津)置業有限公司
(不動産コンサルティング)
子会社 大和房屋(無鍚)房地産開発有限公司
(不動産開発および販売)
親会社 大和ハウス工業 上海駐在員事務所
子会社 大誼和国際貨運代理(上海)有限公司
(輸出・輸入貨物の国際運輸代理業務)
関連会社上海国際房産有限公司
(賃貸住宅の経営)
子会社 大和房屋(蘇州)房地産開発有限公司
(不動産開発および販売)
子会社 大和房屋(中国)投資有限公司
(不動産投資)
子会社 大和房屋(常州)房地産開発有限公司
(不動産開発および販売)
Japan
ChinaIndia
Vietnam
Osaka Tokyo
Hanoi
Dalian Tianjin
Beijing
Suzhou Changzhou
Wuxi Shanghai
中国拠点
2011年7月1日現在
中国の今後の事業展開
96
California Delaware
Daiwa House Guam Co., Ltd.
Daiwa House California Daiwa House USA Inc.
Daiwa House Australia Pty Ltd Brisbane
Guam
環太平洋地域への進出
大和物流の海外事業展開
当社
100%
子会社の大和物流は、2011
年1
月上海に子会 社となる大誼和国際貨運代理(上海)を設立し、本格的に海 外進出していきます。当面の事業展開は当社海外拠点を中 心に荷主としての物流課題やテナントニーズをリサーチす ることで、将来においてはアジア各地へ進出している世界 で活躍するグローバル企業の戦略的物流パートナーを目指 して事業展開していきます。ベトナムなどの市場調査・研究を継続
当社は、国境を越えた地域経済構築が期待されるベトナ ムに、
2006
年ハノイ事務所を設置し情報収集を開始してい ます。また、インドやインドネシアをはじめとするアジア太 平洋地域においても、不動産開発展開を視野に本格的な市 場調査・研究を重ね、さらなる海外事業の拡大に向けた取り 組みを強化しています。アメリカ、オーストラリアへの再進出
先進国でありながら人口増加や経済規模の拡大が期待さ れるアメリカ、オーストラリアに現地法人を設立し、本格的 な市場調査を始めました。
当社のアメリカビジネスは、
1976
年から1984
年までの9
年間、カリフォルニア州とテキサス州で現地法人を設立 し、約1
万戸の戸建住宅を建築してきた実績があります。その後、当時のアメリカの不動産不況に伴い撤退していま
したが、
2011
年デラウェア州にDaiwa House USA
と、カリ フォルニア州サンノゼ市にDaiwa House California
を設立 しました。今後は、現地不動産市場のリサーチを開始し再び 不動産開発に着手していきます。また、当社による分譲マン ション開発実績のあるオーストラリアにおいても、2011
年5
月ブリスベン市に現地法人Daiwa House Australia
を設立 しました。「リトル東京デザインウィーク
2011
」への出展世界に先駆けて開発した工業化住宅の耐震性や環境先進性などの技術力と、東日本大震災の被災地復興に向けて建設している仮設 住宅への取り組みを知ってもらうため、ロサンゼルス市内のリトル東京において開催された「リトル東京デザインウィーク
2011
」 に出展しました。イベントでは、1
ヵ月間、物資の供給無しで生活できる大和リースの世界初の緊急災害ユニット「EDV- 01
」の実物 展示や、東日本大震災の被災地でも活躍しているセラピー用アザラシ型ロボット「パロ®
」の展示とともに、カリフォルニアでこれ から行う事業のPR
などを行いました。Daiwa House Group Annual Report 2011 97 Management Report
Global Vision
中国の今後の事業展開 環太平洋地域への進出