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ドキュメント内 学校の中の敬語 1 アンケート調査編 (ページ 114-151)

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2.8

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      □標準偏差       。平均

別れの挨拶の場面別 使用者率の平均と標準偏差

[大阪高校・女子]

e 2g 4D 6D (%)

サヨウナラ  「ダ7良44.

サヨナラ

ジat アネ

バイバイ シバ シバノー マズヨー

マズノ・・一

ンダバ ンダバノー一

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5. 6

一  一 一一二b39富3

1.?

4.9,

2.2 ,

4. 8

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 姐4.9 失礼シマス.7 その他    崩尋.3 本文図5−115

□標準偏差

◇平均

SI]れの挨拶の場面別 使用者率の平均と標準偏差 晒形中学・女子]

 ここでは,[同性友人]に対する場合の「その他」の具体的な語形による回答をもう少し細かいレ ベルで整理し,選択肢として掲げた表現のほかにどのような表現が学校生活の中で使用されている か,すなわち別れの挨拶表現の広がりを見ることにする。なお「その他」は,すでに報告した自称 詞・対称詞・一定表現でも選択されてはいるが,別れの挨拶ではそれら以上に選択者率が高かった ため,こうした分析を加えることとした。「その他」の選択者率は,掲げた選択肢がどれだけ網羅的 であったかということとも連動する現象であるので,今後同種の調査を行なう際に,選択肢として さらにどのような表現が必要かを考える上でも参考になろう。

108  5.敬語の使用

(1)東京の場合

 東京(〈東京中学〉〈東京高校〉)では,[同性友人]に対する場合,「その他」の選択者率は,〈東 京中学〉の男子で3割,女子で2翻,〈東京高校〉は男女とも1割半であった。自由記述のうちおも な表現を分類して掲げると次のとおりである。なかぼふざけての使用と思われるものまで含め,異 なり数で50以上の表現が記入されていた。[同性友人]といった親しい相手に対する場合,じつに 多様な表現が,溺れの挨拶として使用されていることがわかる。

  サヨナラ系:サヨナラーッス,サーナラ,サイナラッキョ

  ジャー・ソレジャー系:ジャーナ,ジャーネ,ソンジャー(ネ),ンジャー(ネ)

  バイバイ系:バーイ,バイビー,バイチャ,バイナラ,バイバイキーン   失礼シマス系:(オ先二)失礼サセテイタダキマス,オ先二失礼イタシマス   ァバヨ系:アバヨ,サラバ

  帰ル系:帰りマス,帰ルネ,帰ルゼ

  グッバイ系:グッラック,good by for now   マタ系:マタネ,マタアシタネ

  ゴキゲンヨー:ゴキゲンヨー一

  気オツケテ系:上気オツケテ,気山ツケテネ,気オツケロヨ

  日野レサマ・ゴ苦労サマ系:オ疲レサマデシタ,オ疲レ,ゴ苦労サマデシタ

  その他:チュース,長生キシロヨ,生キテUヨ,ガンバッテネ,ライライケン,アリガトウゴ       ザイマシタ,など

 「その他」の語形の記入数を〈東京中学〉とく東京高校〉で比較すると,中埋門に多く高校生で少 なくなっている。高校生の方が選択肢であげたような定型性の高い表現を挨拶ことばとして使用す る傾向がより強いのかもしれない。

(2)大阪の場合

 〈大阪高校〉では,特性友人]に対する「その他」の選択者率は男女とも1割強であった。おも な自由記述は次のとおりである。

  ジャー系:ンジャー,ジャーーナ,ソレジャー,ホンジャーナ,ホンジャーネ   ホンナラ系:ホンナラ(ナ),ホンダラ(ナ)

  マタ系:マタネ,マタナ,マタコンド,マタアシタ

  バイバイ系:バーイ,バイビー,バイチャ,サラバイ,バイナラ,バハハイなど

  その他:ゴキゲンヨー,甲骨レサマデシタ,オ先二失礼シマス,ツァイツェン,アディオス,

      トゥーース,See you,など

(3)四丁の場合

 〈山形中学〉では,シバ(ノー)やマズ(ノー/ヨー),ンダバ(ノー)など方言形を含め多数の 選択肢を掲げたのであったが,[同性友人]に対する場合,「その他」は男女とも3割と多かった。

おもな自由記述は次のとおりである。

  ジャー系:ソレジャー,ンジャー,ジャーノー,ジャーヨー,ンジャーナー   セバ系:セバヨー

  シタバ系:シタバノー,シタバヨー

5.6.r失礼シマス」の使絹場颪  /09

バイバイ系:バーイ,バイビー

その他:グッバイ,マダアシタノー,アシタネ,など

なお,このほかに,〈山形中学〉の「ンジャノー,バイバイ」のように複数の表現を組み調わせた り,〈大阪高校〉では選択肢「ホナ」に終助詞「ナ」「ノ」を書き加えた表現もあった。

5.5.8。挨拶をしないという言語行動

 これまで報告したように,特に1異性同級]に対する場合,中学生を中心に,「その他」の自由記 述に「挨拶をしない」(何も言わない,無視する,シカトする)という記述が多く,特徴的であっ た。「挨拶をしない」を積極的に選択肢としなかったためどの程度の生徒が現実にそうであるのかは 不明であるが,恐らく少なからぬ中学生は,[異性同級〕に対してはそもそも思料をしないのかもし れない。異性を意識し始めて距離を置こうとする年齢であることと関連した現象と思われる。

 なお,広く雷えばやはり「挨拶をしない」ということになるが,しかし全く何の反応もしないの ではなく,「会釈」や「黙礼」や「(無言で)手をあげる」といった非雷語行動での反応を示す記述 も少数ながらあった。実際の場面では十分ありうる行動であろう。今回の調査ではf言葉で挨拶を する」という前提で質問をしたのであったが,実際の挨拶行動は書語表現のみで実現されるわけで は必ずしもないことを,これらの自由記述は示している。

 また,ヂその相手と話したことがない」や「部活をしていない」([同性国選に対する場面)な ど,潮提条件の不成立とも書うべき記述も見られた。〈東京中学〉では[異【生同綴[校剣に対し て,〈東京高校〉では[校長1に対して,そうした記述が多かった。これもまた,書語行動や対人行 動以前の現実の一端を示すものであろう。

 今後中学生・高校生を対象とした同種の調査を行なう際には,そもそもその相手と現実に接する 生徒はどの程度いるのか,またもし接触するとしたら自分から言葉をかける生徒はどの程度いるの か,ということも十分把握しておくことが,「挨拶」という行動を包括的に調べる上では必要であろ

う。

5.6。「失礼シマス」の使用場面

 前節で報告した鋼れの挨拶のうち「失礼シマス」という表現は,「サヨウナラjほど一般的ではな いものの,目上に対する挨拶表現として,中学生から高校生になるに従い使用者率が大きく増える 表現であった。「失礼シマス」は成人の間である程度改まった表現として用いられているので,この 使用者率の増加は,言語行動の上での成人化の現われと見るべき面が大きいと考えられる。敬語の 習得過程にある中学生・高校生にとって,この表現は,年齢や立場の違い,会話場面の違いによる 言葉の使い分けを意識するきっかけとなる重要な表現のひとつともなっていよう。

 この「失礼シマス」という表現は,別れの挨拶としてだけでなく,部屋に入室・退室する際の改 まった表現としても使われる。学校生活の中でも,たとえば職員室や部室へ出入りする際に,改ま った表現として使われ始めていることが推測される。

 そこで,〈射れの挨拶〉および〈入退室の挨拶〉の表現としての「失礼シマス」を,中学生・高校 生がどの程度使っているかをさらに詳しく尋ねることとした。〈別れの挨拶〉の表現としては,前節 の設問では状況を特定しなかったが,ここではヂ下椥劃と特定した。想定する相手は,前節で使 用者率の高かった「先生」および「上級生や先輩」とした。一方,〈入退室の挨拶〉としては,場所

刀0  5.敬語の使用

を「職員室」とした上で,「入室」の場面と「退室」の場蔑とに分けて尋ねた。すなわち,全部で4 つの場面を想定し,回答者自身が使う場面を選んでもらったのである。なお,これらに加え,それ 以外にどのような場面で「失礼シマス」を使うかについて自由記入により回答を求め,使用場面の 広がりも探った。ただし圓答内容が「IJ〜「4」に相当する場合は,該当する選択肢に○が付けら れたものとみなす処理をした。

 この調査項圏は,4つのグループに対し岡じ質問文と選択肢で調査した。質問文と選択肢を示すと 次のとおりである。

 「失礼します」ということばを考えてください。このことばは,どんな場合に使いますか? 次のうちで使う 場面に,いくつでもいいですから○をつけてください。

 1.職員室へ用事で入るとき。

 2. 職員室を出るとき。

 3.下校時に,先生と別れのあいさつをするとき。

 4.下校時に,上級生や先輩と別れのあいさつをするとき。

 5. そのほか→どんなときですか1      ] 結果は資料表5−6−1〜3および資料図5−6−1〜3のとおりであった。

(1>金体的傾向

 掲げた4つの場面のうち使用者率が最も高かったのは「職員室への入室」であり,どのグループ でもほぼ9割以上の生徒が「使う」と回答した。学校の中でヂ失礼シマス」が使われる代表的な場 面と幸える。次いで「職員室からの退室」が4割程度である。同じ職員室であっても,退室時より も入室時によく用いられる。本報告書の「資料3」によれば,「入室疇」は,先生による生徒への指 導が行なわれる場合もあるようだ。両場面で差が生じる重要な要因となっていると考えられる。

 なお,「職員室への入室」「職員室からの退室」の回答には,「職員室」の部分を「校長室」「準備 室」f音楽室」「保健室」「会議室」などに生徒自身が書き換えた回答:も含む。現実の使用場面の広が

りの一端をうかがうことができる。

 「職員室からの退室」については,調査票の余白に「失礼シマシタ」との書き込みがあるものもあ る。「職員室への入室」はヂ失礼シマス」だが,「職員室からの退室」は「失礼シマシタ」である,

という使い分けの意識がうかがえる。職員室で用事をしている先生方をわずらわせたことに対する 謝りの意味を込めた使用なのかもしれない。

 これら「職員室への入室」「職員室からの退室」に比べると,「下校時に先生へ」や「下校時に先 輩へ」の数値は低く,多くても1〜2割程度にとどまる。ただし,中学生よりも高校生の数値が高

く,この間に使用が増加することが推測される。なお,高校生について両場面を比べると,「下校蒔 に先生へ」よりも「下校蒔に先輩へ」の方が数値が高い。「先生」よりもむしろ「先輩」に対する表 現として用いられる傾向が晃られる。この傾向は,前節で報告した設問でも認められた。

(2)男女差

 男女男ijに見ると,次の傾向が認められる。

 「職員室への入室」は男女ともに数値が高いが,女子の数値は極めて高く,全員に近い生徒が「失 礼シマス」を使用している。一方,「下校疇に先生へ」や「下校時に先輩へ」は,中学生・高校生と もむしろ男子の方が数値が高い。この傾向は前節の設問でも認められる。こうした相手に対しては,

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