舞一e
iiiii麟
ニックネーム・あだ名ii蕪
その他
$tl 301;ol
本文図5−75
客将標準偏差
。平均
対称詞の場薦別使用老率 の平均と標準偏差
[東京中学・女子]
キミ アナタ アンタ オマエ オメェ オタク ジブン
5.3.対称詞(2)一相乎からの呼ばれ方 75
姓+クン 姓+サン 姓呼捨て 名+クン 名+サン 名+チャン 名呼捨て その他 本文図5−76
O 2D 49 6g (%)
銭璽標準1扁差
。平均
対称詞の場颪別使用者率 の平均と標準偏差
[東京高校・女子]
キミ アナタ アンタ オマエ 三二ェ オマハン オタク ワレ ジブン名姓
その他
g 2〔} 4自 6自 (%)
OnU β9112 幹鼠工引工
。
.3
圏標準偏i差
。平均
g 2g 4g 60 (Ao )
キミ .?
アナタ .8
iぞ………i紳…
二与ン:1
籍
その他.2 i
圏標準偏差
。平均
︒
本文図5−77 対称的の場面別使用者率 の平均と標準偏差
[大阪高校・女子]
本文図5−79 対一年の場面別使用者率 の平均と標準偏差
[山形中学・女子]
5.3.対称詞(2)一相手からの呼ばれ方
対称詞は,言うまでもなく,相手に需及する表現である。そうであれば,前節のように「圓答者 が相手をどう呼んでいるか」という観点からのほかに,「回答者は相手からどう呼ばれているか」と いう観点からの調査も成り立つ。この,ほかでもない自分自身が他者からどう表現されるか,どう 待遇されるかは,「そう呼ばれて嬉しい」とか「そう呼ばれて心理的距離を感じる」などといった受
け止め方(評価)の対象にもなりやすい。本章の冒頭でも述べたように,ひとたび実現された発話 は,会話の参加者(特に直接の受け手)に大なり小なり何らかの影響を及ぼしていくのが私たちの
76 5.敬語の使用
言語生活の現実である。とりわけ聞き手に痘接向けられた発話はそういう面が強いが,今話題にし ている対称詞は,まさに相手のことにつき,相手に直接向けられた表現である。
そこで,こうした観点からの組織的な調査の試みとして,「相手からどう呼ばれているか」,また ジそれをどう評価しているか」という質問を行なった。なおこの項目は,〈東京中学〉とく鶏卵高校〉
でのみ調査した。
回答者に想定させた「自分を呼ぶ人物」は,「生徒」と「担任」の2種とした。つまり,生徒間お よび生徒と教師聞での対称詞の使用に関する評価を晃ようとしたのである。このうち「担任」は,
手答者にとって特定できる人物である。それに対し「生徒」の方は何人もいるため特定されない。
回答者に向けて使われる表現やその評価も,相手の生徒によりさまざまであることが予想される。
そこで,全体の平均的な実態を把握し,かつ詠手も特定させるべく,想定する相手を「クラスメー トで出席番号が圃答者のすぐ前の同性のともだち」と指定した(本報告書では便宜的に[同性同級]
と呼ぶ)。出席番号が接近しているとおのずと親密な関係になる場合が少なくなくf平均的」とは言 い難いかもしれないが,相手を特定する必要からこのような搭置をとった。従って「生徒」の方の 回答で得られた数値は,平均(同性問の平均)よりも親密な関係の相手に多少傾いているかもしれ ない。なお,「担任」は人物の「特定」はできるものの,対称詞の使用において璽要な要因となる年 齢層や性溺などの属性薦での「固定」はなされていない。つまり,想起させた「担任」の属性は回 答者によりさまざまであり,そうした限界が今回のデータには伴う。
「評価」についてもさまざまな観点がありうるが,この調査では,最も原初的反応でかつ回答者に も評価してもらいやすいと考えられる「好悪」の観点から調査した。
具体的な質問文と選択肢は次のとおりである。本書の末尾の「資料2」として掲げたく東京中学〉
の調査票では「II.14.」が該当する。
想定させた話し相手は,先に述べたように,飼性同綱と胆任]である。それぞれの相手から 実際「どう呼ばれているか」と,「その呼ばれ方をどう受け止めているか」という2つの事項につい て,掲げた語形全てに○か×(か△)を付けさせた。
【〈東京中学〉〈東京高校〉】
逆に,ともだちや先生からはあなたは何と呼ばれていますか。
(1)クラスメートで出席番号があなたのすぐ前の同性のともだちを思い浮かべてください。そのともだちか らはあなたは何と呼ばれていますか。呼ばれているものには○,呼ばれていないものにはxを,全部に つけてください。
なおあなたの出席番号が一番先頭の場合には,出席番号がすぐ後ろの隔心のともだちのことを考えてく ださい。
L キミ 2. アナタ 3.アンタ 4.オマエ 5.オメェ 6.オタク 7.ジブン 8.姓十クン 9.姓十サン 10.姓を呼びすて 11.名+クン 12.名÷サン 13.名÷チャン 14.名を呼びすて 15. ニックネーム・あだ名 16. その他( )
② ではあなたとしては,そのともだちから何と呼ばれるのが好きですか。好きな呼ばれ方には○,きらい な呼ばれ方には×,どちらでもない呼ばれ方には△を,全部につけてください。実際に呼ばれていない
言い方についても,もしそのともだちから呼ばれるとしたらということで考えてください。
(選択肢は同上)
(3)それでは担任の先生からは何と呼ばれていますか。呼ばれているものには○,呼ばれていないものには
5.3.対称詞(2)一相手からの呼ばれ方 77 Xを,全部につけてください。
(選択肢は同上)
(4)あなたとしては,旧任の先生からは何と呼ばれるのが好きですか。好きな呼ばれ方には○,
ぼれ方にはX,どちらでもない呼ばれ方には△を,全部につけてください。実際に呼ばれていない言い 方についても,もし呼ばれるとしたらということで考えてください。
(選択肢は同上)
結果は資料表5−3−1−aおよび資料図5−3司一a以下のとおりであった。
5.3A.全体的概観
「呼ばれ方」という観点から対称詞を見た場合も,学校生活の中で東京の中学生・高校生が[同性 同級]や[担任]からよく呼ばれる表現となると種類は限定される。
男子が実際によく呼ばれる表現(資料表・資料図では「呼ばれ方の実際」の方の図表を参照)は
「オマエ」「姓÷クン」「姓呼捨てj「名呼捨て」「ニックネーム・あだ名」であり,呼ばれて「好き」
または「中立」(好きでも嫌いでもない)と感じる衰現(資料表・資料図では「呼ばれ方の好悪」の 方の図表を参照)も,代名詞「オマエ」を除けばほぼこれと同じである。全体としては,おおむね,
呼ばれて嫌いでない野晒で実際に呼ばれていると言えそうだ。
一方女子の場合,実際によく呼ばれる表現は「姓十サン」「姓呼捨て」「名十チャン」「ニックネー ム・あだ名」であり,呼ばれて「好き」または「中立」と感じる表現もこれとほぼ同じで,[同性同 級]でさらに「名呼捨て」が加わる。女子についても,全体として,おおむね,呼ばれて嫌いでな い表現で実際に呼ばれていると誉えそうだ。
以下では調査結果をさらに詳しく見ていく。
5.3。2.中高別・男女別による概観
(1)〈東京中学〉の男子
[同性同級]からの呼ばれ方の実際は資料図5−3−1−aのとおりである。
数値が最も高いのは「ニックネーム・あだ名」の6割,次いで「姓呼捨て」の4割,さらに「オ マエ」「名呼捨て」の2割と続く。前節の「相手の呼び方」でこの場面に最も近いのは,資料図5−2
−1一 bの[同性友人1であるが,その「使う」の数値と比べると,「呼ばれる」の数値は,全体的に それを縮小したような状況になっている。「彬手の呼び方」の設問では想定する「友人」は複数あり えたのに対し(つまり友人Aをfオマエ」と呼ばなくても友人Bをそう呼べば園答は「使う」とな る),「相手からの呼ばれ方」は特定の一人に限定したため,こうした現象が起きる。ただし,数値 自体はこのように異なるものの,語形間の張り合い関係は両者おおむね平行的であり,その点にお いて,「呼ばれ方」の設問からも,全体の縮図のある側面がとらえられたと雷える。
資料図5−3−1一・bは,こ同性友人]から各表現で呼ばれることの好悪についての結果である。選択肢 は「好き」「中立」「嫌い」の3つである。実際呼ばれていない表現があった場合は,もし呼ばれる
としたらどうか,ということで回答を求めた。
「好き」の数値に注目しながら結果を見ると,数値が最も高いのは「ニックネーム・あだ名」の6 割,次いで「姓呼捨て」の3割,さらに「姓+クン」「名+クンj「名呼捨て」の2割と続く。「中立」
という回答を加えた場合もこの序列は変わらない。基本的に,全体として桐性友人]から呼ばれ
78 5.敬語の使胴
ている表現ほど「好き」という関係がうかがえる。ただし,実際には2割の回答者が呼ばれている
「オマエ」について,これを「好き」と積極的に評価する者は少ない。財マエ」が実際に使われる のは,親密さを表わす場颪よりもむしろ対立的な場面であるため,ということであろうか(ta 1>。逆に
「名+クン」は,実際の使用は1割にとどまるが,これを「好き」と積極的に評価する回答者は2割 おり,「中立」まで含めると4割に達する。これと似た傾向は「姓÷クン」にも認められる。つまり クンづけは,評価されるほどには実際に呼ばれていない表現ということになる。どのようなケース でもクンづけで呼ぶことが望ましいということではないが,呼ばれる本人が評価する表現で呼ばれ ることが相互関係を良好なものとするひとつの手段であるとすれば,状況によっては相互にもっと 使われてよい表現かもしれない。
一方,[撫任]からの呼ばれ方の実際は資料図5−3−1−cのとおりである。
数値が最も高いのは「姓呼捨て」の7割,次いで「姓十クン」の3〜4割,さらに「オマエ」「名 呼捨て」「ニックネーム・あだ名」の2割と続く(注2>。すなわち,[同性同級]からは「ニックネーム・
あだ名」が主体,[担任]からは「姓呼捨て」が主体という大きな傾向的な違いが見られる。「姓+
クン」も,[同性同級]からよりも[損任]からに大きく傾く。立場や心理的距離の違い,あるいは 各表現が使われやすい場面の違い([担任]からは教室場薦,[同性同級]からは教室場面以外が多 いか)が,こうした違いを生む要因として大きいものと思われる。
資料図5−3−1−dは,[掲任3から各表現で呼ばれることの好悪についての結果である。
「好き」の数値に注目しながら結果を下ると,数値が最も高いのは「姓呼捨て」の4翻,次いで「姓十 クン」の3割,さらに「名+クン」「名呼捨て」「ニックネーム・あだ名」の2割と続く。「中立」を 加えた場合もこの序列は変わらない。[担任]からの場合も,基本的に,全体としてそう呼ばれてい る表現ほど「好き」という関係がうかがえる。ただし,先の[同性同級]からの場合と同様,実際 には2割の男子生徒が呼ばれている「オマエ」をf好き」と積極的に評価する者は少ない。実際の 呼ばれ方と「好き」の問の比較的大きな格差は,[担任]からの場合はヂ姓呼捨て」にも認められ
る。生徒からにせよ教師からにせよ「オマエ」という表現は評価されず,さらに教師からの「姓呼 捨て」も,実際呼ばれているほどには評価されていない傾向が見られる。
(2)〈東京中学〉の女子
[同性同級]からの呼ばれ方の実際は資料図5−3−2−aのとおりである。
数値が最も高いのは「ニックネーム・あだ名」の5割,次いで「野山サン」「名+チャン」の3〜
4割,さらにヂ姓呼捨て」「名呼捨て」の2割と続く。前節の「相手の呼び方」でこの場面に最も近 いのは,資料pa 5−2−2一 bの[厨1生友人]であるが,その「使う」の数値と比べると,「呼ばれる」の 数値は,やはりそれを全体的に縮小したような状況になっている。ただしr姓+サン」の数値はそ れほど変わりなく,相対的に他の表現より多くなっている。単に出席番号が隣り同士の[同性同級1 は,[同性友人]と比べ,平均して心理的距離が少し開くためと考えられる。
資料図5−3−2一 bは,[同性同級〕から各表現で呼ばれることの好悪についての結果である。
「好き」の数値に注霞しながら結果を見ると,最も数値が高いのは「ニックネーム・あだ名」の7 割,次いで「名+チャン」「名呼捨て」の4割,さらに「姓÷サン」「姓呼捨て」の3翻と続く。「中 立」を加えた場合も,この序列はほぼ変わらない。女子の場合も,全体として洞性友人]から呼 ばれている表現ほど「好き」という関係がうかがえる。ただし,男子と異なり,親しさを衷わすさ まざまな表現において,「好き」の数値がド呼ばれる」の数値より大きくなっている点は注目され