• 検索結果がありません。

6月

日 v和平協定調印さる一一ーさる529日以来ノミンコクでラザク・マレーシア副首 相とマリク・インドネシア副首相との間で行なわれていた和平会談が1日終了 し,和平協定が調印された。この協定は両副首相聞の交換書簡を含む文書からな り両国政府に提示され承認を求めることになっており,その内容は発表されてい ない。なお両副首相は会談閉会式後次の要旨の声明を発表した。

(1)  マリク副首相とラザ、ク副首相とはマニラ協定と両国民の兄弟愛の精神に もとづき自由な意見の交換を行なった。

(2)  両相は,両国間の諸問題を慎重かっ徹底的に検討したのち,両国の友好 関係を回復する実際的措置の基本となる諸原則を両国政府に提出し承認を求め ることで合意した。

一( 64 )  ‑144‑

マ レ ー シ ア (5月〉 (3)  両相は両政府聞に直接かっ継続的接触が維持さるべきことで合意した。

) 両相はインドネシア,マレーシア聞に平和と団結を作りあげる上で大き な貢献をしたとの歴史的会談を開催する上で諸便宜をはかつてくれたタイの首 相,外相,政府および国民に感謝する。

(注〉 英文では次の通り。

His  Excellency  Mr.  Adam Malik,  the  Deputy  Prime  Minister  for  Social A旺airsand Minister for Foreign Affairs of the Republic of Indo‑ nesia,  and His Excellency Tun Abdul  Razak  bin  Dato  Hussein,  the  Deputy Prime Minister of Malaysia, met in  Bangkok from May 29  to  June 1,  1966. 

The two Ministers  had a free  and  frank  exchange  of  views  in  the  spirit  of the Manila Agreement  and of brotherliness  between two peo

ples bound together by history and culture from time immemorial. 

Having had careful and thorough deliberations  on problems  a旺ecting relations between their  two  countries,  they  have agreed  to  submit  for  approval  to  their  respective  governments  the  principles  upon  which  practical  steps  to  restore  friendly  relations  between  the  two countries  should be based. 

The two Ministers agree that direct  and  continuous  contact  between  their Governments should be maintained. 

His  Excellency  Mr.  Adam Malik  and  His  Excellency  Tun Abdul  Razak  wish  to  place  on  record  their  profound  appreciation  of,  and  gratitude  for,  the  generous  hospitality  of  His  Excellency  the  Prime  Minister, His Excellency the Minister  of  Foreign  Affairs,  the  Govern‑

ment and  people  of  Thailand  in  providing  facilities  for  the  holding  of this  historic  meeting  which  has made a signal  contribution  towards  the achievement of peace  and  unity  between  the  peoples  of  Indonesia  and Malaysia. 

vラーマン首相の声明一一アロノレ・スタル滞在中のラーマン首相はパンコクで 和平会談が成功裏に終ったことについて「この結果正常な関係が直ちに再開され るものと思われる。これでアジアの平和を破壊しかねなかった紛争の脅威が取り 除かれた」との声明を出した。

v開発計画資金調達で委員会発足一一Tan蔵相の発表によると,イギリスの開 発援助拒否から生じた6億3000万ドルの不足を調達するため,大蔵省,中央銀行,

経済計困

f r

C総理!

H

〕,商工省等の事務官からなる委員会がつくられた。

145‑ 一( 65 )一

マ レ ー シ ア (5月〉

V弾薬工場設立を決定一一マレーシア政府は1日の閣議で,同国に弾薬工場を 設立することに決定した。 Tan蔵相によると,同工場は政府が管轄する民間企業 となる模様。なお同政府をこの問題を検討するため昨年3月に使節団をオースト ラリアに派遣していた。

v沿岸漁業の保護措置一一Ghazali農業・協同組合相の発表によると,政府はこ のほどベラ州海岸におけるトローノレ漁民と沿岸漁民との聞の紛争を警戒するため Kuala Kuranにパトロール船を配置することになった。なお政府は昨年4月, 沿岸漁民の利益を守るため海岸から12マイル以内におけるトロール船の操業を禁 止した。現在トロール漁業許可証はクアラ・ケダーとベナンにあるこつの協同組 合に対して39だけ発行され,ランカウィ島沖で操業することになっているが,こ れを破る者がいるとみられる。 (65年3月11, 14日, 5月9日参照〉

2 V相互に代表部設置か一一バンコクから帰国したラザ、ク副首相は空港での記者 会見で次のように語った。

1.  対決は終った。インドネシアはマレーシアの独立と宗主権とを承認したc

2.  両国代表団は両国首都に軍人・文民からなる代表団を相互に派遣し,両 国関係正常化のための措置を実現するための直接接触の道を確保することに同 意した。

3.  両国代表団の交換文書は両国政府に提出され,承認をうけることになっ ている。これについてマレーシア側は内閣が私に全権を与えてくれている関係 上,問題はない。

4.  両国政府が交換文書中に盛られた原則を承認すれば国交が正常化するこ とになる。

5.  マレーシアの独立・宗主権が認められたわけであるから,サパ,サラワ クの問題は起きない。

6.  英軍基地問題は交換文書中にふれられていない。

「スカルノ大統領との会談は不要j一一アロル・スタルに滞在中のラーマン 首相は「スカルノ大統領と会ってさらに和平会談をょする必要はない。もしそれを

してもただ握手して友好を新たにするだけだろう」と述べた。

Vフィリピン=マレーシアと復交一一フィリピン政府は2日夜ラマレーシアと の外交関係再開を正式に発表した。これによると, 3日午後マニラの外務省で両 国代表聞に覚え書交換が行なわれ,これをもってフィリピンはマレーシアを正式 承認することになる。

一( 66 )一 ‑146‑

シ ン ガ ポ ー ル (5月〉 フィリピンは今年早々からマレーシア承認の行動を起していたが,インドネシ アの横槍でのびのびになっていた。しかし今回ノミンコク会談が成功裏に終りそう になった5月31日,フィリピン外務省は6月3日をもってマレーシアを承認する

と正式発表していた。

シンガポール日誌(

5

月 )

5Vブルガリアと通商条約締結ーーさる422日より行なわれていたブルガリア との通商交渉がまとまり,協定が成立した。ブ、lレガリアはこれにより,商品貿易 を増加させるだけでなく,シンガポールの工業開発計画にも参加することになっ fO

7日 Rajaratnam外相, Lee首相と合流のため出発一−Rajaratnam外相とOthman Wok文化相とはLee首相と合流して東欧諸国を訪問するため出発した。

8 日 l PAP社会主義インターに正式加盟 第10回社会主義インターが,ストック ホノレムで、5日から8日までの4日間聞かれ,マラヤ労働党が除名されると共に,

シンガポールの人民行動党PAPが正式に加盟した。なおシンガポールからはLee PAP書記長(首相)が出席し,先進国と後進国の差別をなくす旨の演説を行な って非常な感銘を与えたといわれる。

9 日 , Lee首相,マレーシア再加盟で語る一一Lee首相はストックホノレムからワノレ シャワに向うに先立ち次のように語った。

シンガポーノレは将来再び、マレーシアに加盟するものと確信するが,その前に まずクアラルンプーノレの指導者たちが「マレーシア人のためのマレーシア」と いう考えの必要であることを理解しなければならない。イギリス軍のシンガポ ール基地は東南アジアの政治状勢が根本的に変化しないかぎり必要である。

Vマレーシアと高級事務官会議(マレーシアの項参照)

23Vマ政府, Chiα氏の入国を禁止一一23日付けマレーシア政府官報によると,パ リサン・ソシアリスのChiaThye Poh国会議員は治安上の理由でマレーシアへ の入国を永遠に禁止された。

24日 NTUC幹部役員変る一一シンガポール国民労働組合会議NTUCは24日緊急 中央委員会を聞きNayagam書記長の辞表受理を決定し, かっ新委員長に R.A. 

White氏(前広報局長〉, 新書記長にHoSee Beng氏(前委員長〉を任命した。

25日 vソ連のジャーナリスト,シンガポールを訪問一一ソ連イズベスチャー紙の副

‑147‑ 一( 67)ー

シ ン ガ ポ ー ル (5月〉

編集者T.Oscheverov氏とモスクワ大学東洋語学院のVaclimDanilov教授がシ ンガポールに到着した。両氏は26日K.C. Lee国務大臣を訪れ, また27日には Toh副首相と会談した。

26日 , Lim Chin  Siong氏に関するTheStrαits  Times紙の報道はいつわり(65年11月17 日,12月7日の項参照〉一一

TheStraits  Times紙65年11月22日は政治犯として 獄中にあるLimChin Siong氏について,同氏が獄中で他の政治犯と暴力ざたに および負傷した,との報道を行なったが,当のLim氏はこの報道がいつわりで あるとして同紙を名誉段損でうったえ, 26日この件が最高裁でとりあげられたc

被告側のTheStraits Times紙は, 「この報道の元は外部から得たものでヲ当 時は事実と思われたが,その後誤りであることが判明した」と非を認めた。

(注〉 The Straits Timesは昨年11〜12月ごろ, LimChin Siong氏に関する 報道を何日かにわたって行なった。このクロノロジーは同紙を主たる資料に して作られているが,これによると26日の最高裁では同紙の65年11月22日の 報道のみが誤りであったように伝えられている。

なお星州日報も5月11日の最高裁で, 同じく獄中にあるDr.Lim Hook  Siew氏(LimChin Siong氏とあらそった人,といわれていた。)からの名誉 段損の訴えが認められ,罰金を支払わされた。

27日 Vポーランドとの通商交渉はじまる一一一ポーランドとシンガポールとの通商関 係を緊密化するため,同国間の交渉がシンガポールで、開始された。ポーランド側 代表はMazuz外国貿易省副局長とPaszynsky同条約局事務官で 6月2日からは Moclrzewski副外国貿易相もこれに加わる予定。

30日 V自動車の輸入制限一一シンガポール政府は国内の自動車産業(現在Fordと 2¥Aercedes‑Benzの組立工場がある,政府はあと3社の設立を認めている)の開発

を促進するため次の輸入制限措置を発表した。

(1)  今後14ヵ月以内に行なわれる輸入に対し次の関税を課す:一一全完成車に 30%,乗用の半成車に15%,商用の半成車に20%。

(2)  今後6ヵ月間に次の数量制限を課す:一一1964年と1965年の平均輸入量を 基に乗用車は100%,商用車は80%とする。

(3)  英連邦諸国からの輸入車に対し登録税を次のように増税する:一一イギリ ス車は5 %あげて15%,その他英連邦諸国車は15%あげて25%とする。なお英連 邦諸国以外からの輸入車は25%で従来のまま。

) Lim蔵相にると,今後シンガポール外で登録され,シンガポーノレで定期的 に使用される車に対しても25%Cイギリス車は15%)の登録を課すための法律が

一( 68)一 ‑148‑

ドキュメント内 アジアの動向 マレーシア シンガポール 1966 (ページ 81-86)

関連したドキュメント