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5.「燃えるごみの減量」事業について

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まず、生ごみの減量を促進するため、生ごみ堆肥化 促進事業の取組を紹介します。

この生ごみ堆肥化等促進事業は、生ごみの堆肥化等 に実績のある団体等が市内各地区で、そのノウハウを 活かした堆肥化に関する体験型講座を実施し、きめ細 かな堆肥化等の指導、情報提供を行いながら、市民に 各家庭にあった堆肥化等生ごみの減量方法を選択し、

実践することにより生ごみを減量化することを目的と しています。平成22年度、公募型プロポーザルにより 堆肥化等の方法の異なる2団体を選定し、契約の日から 平成23年3月31日まで、環境保全に取り組むNPO法人循

環型環境・農業の会とNPO法人さが環境推進センター に委託しています。この2団体の体験型講座の取組につ いて紹介します。ひとつが、NPO法人循環型環境・農 業の会による米ぬかぼかしづくりの取組です。このぼ かし肥を利用して、畑やプランターで生ごみを堆肥に する方法を推進しています。(写真2)もうひとつが、

NPO法人さが環境推進センターによる「くうたくん」

の実演の取組です。畑等がない方でも、室内でも取り 組むことができる生ごみ分解型処理容器「くうたくん」

を利用して、生ごみを分解してごみ減量を推進してい ます。(写真3)なお、この2団体による体験型講座につ

いては、平成22年度上半期までに、計267回実施し、

3,640人の参加がありました。参加された方の中には、

この講座を通して、生ごみを減量するために取り組ん でいたことが、ごみに対する意識が変わり、いかにご みを出さないかということを考えるようになり、買い 物から片付けまで無駄なものを買わなくなったという 意見がありました。

次に、燃えるごみに含まれる紙の資源化を推進する 表1 1人1日当たりのごみ排出量

写真2

写真3

ため紙袋回収による雑紙の資源化の経緯について紹介 します。燃えるごみに含まれる紙のうち、まだまだ資 源化できる紙が5割以上を占めているため、それらの紙 の分別を徹底していただけるよう、小さい紙や不定形 の紙などを紙袋で出せるようにするなど市民の利便性 を高めるとともに、啓発に努めることとしました。

(写真4,5)

実施に当たっては、2つのモデル地区を定め、実証実 験を行いました。

ひとつは、雑紙の紙袋回収の排出状況、収集状況等 を検証する目的で、平成21年11月から12月までの計4回 佐賀市高木瀬地区の一部と佐賀市鍋島地区の一部の約 500世帯を対象としたもので、実際に紙袋を用いて雑紙 を回収することのモデル事業を実施しました。翌年、2 月まで、紙袋が破れていないか、紙が散らからないか 等ステーションの状態、回収した紙袋に異物混入等が ないか、収集体制に負担がないか、選別作業に支障が ないか等検証し、問題なく実施できるとの確信を得る ことができました。

もうひとつは、出前講座によるごみ減量の効果を検 証する目的で、佐賀市蓮池地区の7自治会をモデル地区 として、生ごみの水切り、紙のリサイクルを推進する

紙袋の回収について出前講座を行い、出前講座の実施 前後の「燃えるごみの重量」を比較しました。モデル 事業は、平成22年1月に出前講座を実施し、2月、3月に ごみの減量効果の検証を行いました。結果としては、2 月の燃えるごみ量は前年同月と比較して240kg増加しま したが、再度自治会に呼びかけを行ったこともあり、3 月の燃えるごみ量は前年同月と比較して440kg減量でき ました。このモデル事業を実施したことにより、生ご みの水切り、紙袋回収の出前講座が燃えるごみの減量 につながるという結果が得られました。

この2つの実験結果により、雑紙の回収については、

紙袋に入れて出すこともできることとし、紙袋と雑誌 の混合収集とすることとし、また、一部事務組合で処 理している地域についても組合及び構成市町の協力を 得ることができたため、佐賀市全域にて実施すること ができました。

また、紙の資源化を促進するため、事業所から排出 されるシュレッダー紙(難古紙)の資源化に取り組ん でいます。

平成20年1月に、製紙メーカーの技術的な進歩により、

市内の製紙メーカーが今までリサイクルできなかった 紙の資源化が可能になる新施設の導入を検討している ことを受け、資源循環を重視する王子板紙株式会社佐 賀工場とごみの削減を重視する佐賀市がごみの中に含 まれるリサイクルできない紙類に着目し、佐賀市の関 係事業者(古紙業者、製紙メーカー)と循環型社会形 成に向けて、連携し、度重なる打合せ等を行い、今ま で焼却していた難古紙の資源化に取り組むこととしま した。

また、中でもミリカット、クロスカットといったシ ュレッダー紙は、排出事業者から燃えるごみとして多 く排出されているものであり、この分を資源化できな いか検討した結果、佐賀市清掃工場を通さず、王子板 紙株式会社佐賀工場が指定する佐賀市内古紙業者を介 して直接難古紙の回収を進めることになりました。

そこで、平成22年8月、佐賀市清掃工場では、事業者 から排出されたシュレッダー紙の取り扱いについて、

今後、焼却は行わないこととし、平成23年4月からは完 全実施していく予定です。

そのために、排出元である多量排出事業者研修会を 開催しシュレッダー紙の取り扱いについて周知し、併 せて、佐賀市一般廃棄物許可業者説明会を開催し、排 出事業者に対し、分別の徹底と資源化の周知、許可業 者には、可燃ごみに混ぜて持ち込まないように徹底し て周知しました。また、佐賀商工会議所の会報に掲載 を依頼し、会員に周知しています。 始めのうちは、

事業者の戸惑いも多く、個人情報・機密書類であるた め、焼却目的で持ち込まれていたシュレッダーが、搬 入の際の佐賀市清掃工場の職員による燃えるごみの減 量に取り組んでいることの説明等により、今では焼却 写真4

写真5

せずに資源化することへ徐々にシフトしてきています。

また、収集運搬業者についても、収集運搬コストの懸 念があるにもかかわらず、できる限り排出事業者への 分別の徹底と周知を行っており、工夫してシュレッダ ー紙を可燃ごみに混ぜないように協力してくれていま す。

6.おわりに

本市においても、人口減少、少子高齢化の到来に伴 う社会的問題、市民ニーズの多様化・高度化など新た な課題への対応を迫られています。このような時代背 景を踏まえ、本市総合計画で、平成26年度に実現を目 指す将来像を 人と自然が織りなす「やさしさと活力 にあふれるまち さが」 と定めています。これは、経 済的、物質的な豊かさのみを追求するのではなく、自 然環境の保護や省資源など社会の持続的な発展への貢 献が重要視され、生活のゆとりや精神的な豊かさを大 切にするものです。

今日のごみ問題は、環境保全のための基本的な問題 であり、これまでのような大量生産、大量消費、大量 廃棄型の社会から環境への負荷を低減させる循環型社 会へと変えていく必要があります。そのためには、社 会を構成する市民や企業などの全ての主体が、公平な 役割分担のもとに、さまざまな施策や自主的な取組を 行うことにより、持続可能な循環型社会の実現に努め ていく必要があり、国においても、「循環型社会形成推 進基本法」等の法律が整備され、循環型社会形成に向 けての仕組みづくりが進められています。このことを 踏まえて、本市では市民、事業者、行政がこれまで以 上に相互に連携・協力して3Rの推進に努めてまいりま す。

図1 佐賀市イメージキャラクター「まほろちゃん」

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