浄土宗における﹁葬儀式﹂は﹃浄土宗法要集﹄に記載されている
差定(次第)は︑迎接式(出棺式)︑密葬式(迎接式に同じ)と表
葬式
の堂
内式
︑露
地式
︑
三昧式(露地式に同じ)︑自宅式(露地式
に同じてとなっている︒基本的な導師脇導師式衆の作法である合銀︑
鎖高︑起高︑実湯︑実茶︑下矩等は各式に記載されており基本的に
複数の僧侶による葬儀式を想定したものとなっている︒
実際の現場では︑僧侶アンケートでは
( 什
)
賓寺院では現在︑葬儀式は何人の僧侶で行うことが多いです
か︒
(一 つだ けお 答え くだ さい ) 人
人 3 . 三人
4 .
四人
5 .
五人
6 .
六人
2
7.
七人 以上 全国
では
﹁ 1人﹂が4
%と最も多く︑次いで2人が
﹁辺
%﹂
︑﹁3
人﹂
が回
%と
な って いる
︒およそ8割の寺院が3人以内で葬儀式を
勤めていることが分かる︒﹁4
人﹂
は6
%︑
﹁5
人﹂
は5
%︑
﹁6
人 ﹂
は2
%﹁
7人以上﹂は2%であり︑脇導師をつけた﹁浄土宗法要集﹄ に記載されている形式はかなり少数派になっていることが分かる︒
この﹁全国﹂の数値を見ると8割の寺院が3人以内であるから脇
導師をつけた伝統的な形式が﹁標準的﹂な葬儀でな無くなっている
事が分かる︒
│お 葬 式 僧 侶 の 人 数 │
固 41% (1094人) 四 回
目 20/0 2 % 5 % (56人 )(~2人) (138人)
固 6 % (162人
圃 1人 園 2人 固 3人 目 4人 目 5人 固 6人 圃 7人以上
各教区別で見てみるとかなり差異があることが分かる︒
この図からわかるように︑回答が0%の部分がグレlの網掛け︒
ある
︒ 黒地で文字白抜き部分がその教区で行われている葬儀の最大人数で
‑人か2人で行っている数が多いが1人で行うとの回答が剖
%前
(実数)
2. 3 4. 5. 6 7. NA以 外 教 区 l人 2人 3人 4人 5人 6人 7人以上 の回答
数
l 北 海 道 第 一 9 22 5
。 。 。 。
362 北 海 道 第一 7 18 2
。 。 。 。
273 青 森 22 却 9
。 。 。 。
51 4 岩手 6 5 3。 。 。 。
14 5 秋田 3 10 2。 。 。 。
156 山形 3 25 8
。 。 。 。
36 7 宮 城 13 10 1。 。 。 。
24 8 福 島 52 13 1。 。 。 。
66 9 群馬 23 5。 。 。 。 。
28 10 栃 木 お 4。 。 。 。 。
27 11 茨 城 39 6。 。 。 。 。
45 12 埼玉 51 12。 。 。 。 。
臼13 東J]t 134 34 2
。 。 。 。
170 14 千葉 38 5。 。 。 。
44 15 神奈川 81 19 1。 。 。 。
101 16 山梨 1 5 12。 。 。
19 17 新潟 4 却 12。 。 。 。
3618 富山
。
6 12 2。 。
2119 長 野 5 13 36 7 2 4
。
67 20 静岡 15 22 14 28 2。 。
81 21 二河 2 6 7 17 13 9 4 日 22 尾張 3 4 16 14 4。
l 42 23 伊 勢 15 16 27 7 16 3 7 91 24 伊 賀。
3 11 6。 。
2125 岐阜
。
6 5 7 2。 。
2026 石川 1 10 7
。 。 。 。
18 27 福 井。
I 10 6 13。
5 35 28 滋賀 12 17 63 31 67 8 4 202 29 京 都 138 27 33 8 5。 。
211 30 奈良 4 10 19 4 4 27 19 87 31 和歌山 28 4 日。 。 。 。
85 32 大 阪 120 41 29 9 2 2 I 加4 33 兵 庫 48 19 19 9 4 l 1 101 34 鳥 取 10 9 1。 。 。 。
却35 出雲 7 6 4 5
。 。 。
22 36 石 見 7 6。 。 。 。
14 37 岡山 8 2。 。 。 。 。
10 38 広 島 13 8 8。 。 。 。
29 39 山口 26 13 3。 。 。
43 40 南 海 6 3 5。 。 。 。
14 41 愛 媛 19 5 3。 。 。 。
27 42 福 岡 日 45 3。 。 。 。
98 43 佐 賀 10 加 5。 。 。 。
35 44 長 崎 7 9 4。 。 。 。
20 45 熊 本 7 12 9 1。 。 。
29 46 大 分 4 15 l。 。 。 。
20 47 ニ州 21 1。 。 。 。 。
2248 空白 5 2
。 。
1 2。
10総 計 lω4 595 472 162 138 56 42 僧侶の人数について
第2章分析研究編
僧侶の人数について(%)
上 記 % は 分 子 ' 回 答 数
後またはそれ以上で︑その教区は福島︑群馬︑栃木︑茨城︑埼玉︑
東京︑千葉︑神奈川︑岡山︑三州の各教区である︒
3人以上で修することがない1
人と
2人のみの回答の教区は︑群
馬︑栃木︑茨城︑埼玉︑岡山である︒逆に1人で行うのとの回答が
無い教区が富山︑伊賀︑岐阜︑福井となっている︒
第一地区 教化センター単位で見てみると
北海道地方教化センター
第二地区
第三地区
第四地区
第五地区
第六地区
第七地区
第八地区 東北地区教化センター
関東地方教化センター 最も多い人数は
2人2教区
‑人
4教区2人2
教区
‑人
7教区3人2
教区
このうち1都6県の関東地方はすべて1
人で
甲信
越︑
東海地方教化センター の山梨︑長野両教区は3人が最も多い︒
4人3
教区
北陸地方教化センター
近畿地方教化センター
中・四国地方教化センター
九州地方教化センター 3人3教区
2人2教区
‑人
3教区3人1
教区
5人1教区6人1
教区
‑人
7教区2人1教区
2人4教区
‑人
2教区
多人数で葬儀を行う地域は中部と近畿が中心で特に静岡︑三
河 ︑
し、
。
岐阜では4人で行うことが最も多く︑福井︑滋賀では5人が最も多
第2章分析研究編 奈良では6人で行うが担%︑7人以上が辺%と全体の5割以上が
6人以上で葬儀を行っていることがわかる︒
他の地域は1人もしくは多くても3人で行っているのが特徴であ
る︒このように葬儀の形は教区ごとにかなり差があることが確認出
来る︒
﹁浄土宗法要集﹄では少人数で修するの差定は提示されていない
のでアンケートからはどのような作法で葬儀が行われているかは確
認できない︒
総合研究所が平成日年に静岡教区を対象に予備調査として行った
アンケート調査では︑(*教化研究第日号浄土宗総合研究所)
葬儀式で行う(唱える)ものの結果が下記の通りであるので︑諦経
以外の作法では必修の引導作法以外では合銭が最も多くこの結果か
ら類推すると下矩︑諦経︑合銭等が多く行われ鎖骨組︑起高︑念諦等
の脇導師作法が省略されていると思われる︒
( 9 )
次の中から普通の規模の葬儀式で行う(唱える)ものをすべ
て挙げてください︒(該当する番号すべてに
O
印をつけてください)1
A ロ 銭
5 実茶 起 高
実湯 鎖 禽
2
3
4 6 霊供
念諦
9
下鎮・引導下矩
・引
導
7
8 10
その他の引導作法
11 授与
三帰三寛
12
日中礼讃
13
14
その他の礼讃三尊礼
15
声明(讃・唄等)
16 歎 仏 偏 17
広開偶
18
敬礼偶
19
阿弥陀経
20
図書偶
21
歎仏領
22
光明歎徳章
23
讃重偏
2 4
真身観文
26
諒 唱
27 その他(
質問
619日 授 そ 下 下 4a巳』d、 宅S EE 実茶 実湯 起 室員 i口』
礼尊 中 与 の 撰 矩 五局 供 禽 盆 銭 干
讃し 也イ
帰 の 導ヲ│ 導ヲ│ 作導ヲl
寛 法
9
。
27 3 9 94 29 30 5 5 3 3 86 そ 言氷真
観身 讃 光 歎 四 阿 敬 広 歎 声 そ の 唱 重 明 仏 誓 弥 礼 開 仏 明 の 他 {昂 歎 領 f易 ~t f昂 {昂 {昂 ( 他
文 徳章、 経 讃 の
干 讃し 等唄
)
7 8 79 2 I 6 34 16 28 14 50
。
2また﹁図と写真で見る
知っておきたい基本的な法式作法
︿ 上 ﹀
追善法要
・葬儀式篇﹄熊井康雄著浄土宗総合研究所監修には導
師と維那の2名での葬儀の解説がなされており現状の葬儀では同様
に脇導師の作法が省略されている実態が類推される︒
(執
筆者
大蔵健司)