研究活動報告
吉 田 淳 雄 浄 土 宗 総
合研研究員究所常勤嘱託
色・宗
制 ・
書名
(一
近色
・組織団体・哲学・成句
村田洋一浄土宗総合研雪附堕前理九員寺名・詠唱
吉水一岳彦場土宗総合研翠附堕誌研究員宗学/管理班
郡嶋昭示浄土宗総合研究所常勤嘱託研究員 宗史(近
経典・書
工 名 嘗 イ
2 ぇ
土寸
Hリ些転生ヵ晶f甲刀丑卦マ干大遠忌関連プロジェクト
浄 土 三 部経
︻研 究日 高山
︼ 平成比年に立ち上がった本研究プロジェクトは︑本
宗所依の経典である浄土三
部経の現代語訳を提示する ことを目的とし︑宗祖法然上人八百年大御遼思記念事
業の一
つ﹁浄土宗基本典籍の現代語訳化﹂に位置付け
られている︒現代語訳の提示には三部経全般にわたる
内容理解を促すことが期待され︑本宗教師各位におけ
る布教教化の基礎資料として︑三部経がより一層活用
されるものと考えられるのである
︒また本プロジェク
トの成果はもとより本宗教師にのみに示されるべきも
ので
はな
く︑
三
部経の現代語訳は訳注とともに当局よ
り刊行される予定となっている
︒これにより三部経現
代語訳が檀信徒各位や
一般市民の目に触れることにな
り︑
結果
︑
一般社会における浄土教理解が促され︑直
接あるいは間接に本宗教義の宣揚に資するものと期待
されるのである︒
︻研 究進 捗状 況︼ 前号でも報告した通り︑本研究プロジェクトでは︑
これまでに研究ノlトとして﹃
阿弥陀経
﹂の現代語訳
と訳注(本誌第H
号 ) ︑
﹃無量寿経﹄上巻の現代語訳(本
無 誌 量 第寿 15
荏 宣
言 霊 智通
で、下 の 巻 現 の 代 現語 代
訳裏
杢 末 ー
、
圭士霧装 U ' i 6
呈 号
同 韻
研究活動報告
第四観から第十三
観までの現代語訳(本誌第日号)︑同 巻末までの現代語訳(本誌第四号)を発表してきた
︒
いずれも試訳というべき段階にあったが︑本初年度
は︑訳注執筆作業を残していた﹃無量寿経﹄上・
下 巻
︑ 及び
﹃観無量寿経﹂
のう
ち︑
﹁観経﹂の訳注執筆作業完
遂を目標とした︒
この﹃観経﹂訳注執筆作業は前年度に引き続いての
ものであり︑その手順もひとまずは前年度通りに︑ま
ずは現代語訳時における訳注箇所および訳注内容の確
認︑参照資料の精査を経て訳注の執筆といったもので
あったが︑本年度は現代語訳と原文の文法解釈との間
に極力組踊がないよう新たな研究スタッフを加えて研
究体制を強化し︑昨年度﹁観経﹂推敵部分も含めて
これまで発表してきた
﹃観経﹂
現代 語訳 の精 査・ 見直 し
推敵の作業を施した︒
こうして上半期には﹃観経﹄についての作業をすべ
て終え︑下半期には年度当初の予定を組み直して﹃無
量寿経﹄上巻ついてこれらの作業を開始した︒年度末 現在に於いて上巻のいわゆる四分二を越えるところま
で作業を進めることができた
︒
以上が却年度の研究進捗状況であるがこのうち﹃観
経﹄については︑本誌本号に﹁研究成果﹂として現代
語訳と訳注を掲載し︑本プロジェクトにおける任の
端を果たしたこととしたい︒
なお
︑担 年度 は﹃ 無量 寿経
﹂
上巻について訳注執
︑筆 現
代語訳精査・見直し︑推敵
作業を完遂し︑順次同下巻へと作業を進めていきたい
︒
︻作
業大
綱︼
本研究は7年間にわたって継続されており︑その研
究方法は大きく変わることはない︒
本年度は昨年度に引き続き﹁観無量寿経﹄現代語訳
の訳注執筆作業と訳文の精査
・見
直し︑推敵作業にあ
たり︑さらに﹁無量寿経﹂上巻についてそれらの作業
を進捗させた
︒
このうち﹃
観経
﹄についての訳注執筆︑訳文精査
見直し︑推敵の作業にあたっては高祖善導大師の﹁観
浄土三部経 大速思関連プロジェク卜
95
経 疏 義 山 の 観 無 量寿 経 随 講聞 録 観 徹の
部
経合讃﹄を常に参照し︑必要に応じて香月院深励の﹃観
無量寿経講義﹄や先行現代語訳に目を通した︒
具体的な作業としては︑①
経典原文と書き下し文お
よび現代語訳の照合︑②先行現代語訳との照合︑③現
代語訳が底本の文法解釈に適合しているかを精査︑
④
現代語訳に﹁
観経疏
﹄ ﹃
合讃
﹂﹁ 講録﹂などの解釈を直
接反映させるべきか否かの精査︑①訳文の見直し・推
敵︑
⑥訳文全体の整合性のチェック︑⑦訳注執筆︑などと
いった作業が順次挙げられる︒
これらの作業には研究班の全員があたったが︑①に
ついては主に柴田が︑②については主に石上と石田が
①については主に斉藤と柴田と石上が︑④は斉藤・柴
田・
袖山
が︑
⑤
については主に袖山が
︑⑤については主に
石田・佐藤が︑⑦
については主に石田
・柴田
・袖
山が
担当し︑研究会中の検討内容の記録については主に佐
藤が担当した︒
﹃無量寿経﹄上巻について
も同様の作業を行
っている が︑作業にあたっては義山の﹁無量寿経随聞講録﹄︑観
徹の
﹃ 三
部経合讃﹄
︑香川孝雄
﹁無量寿経の諸本対照研
Z
を常に参照し︑さらに必要に応じて香月院深励の﹃無百品
寿経
講義
﹂
を参照している
︒
なお︑われわれがすで
に発表した﹃無量寿経
﹂
上巻現代語訳は本プロジェク ト始動時のものであり︑先行現代語訳の影響が色濃く
残っているため︑
@ ω
の作業にはとくに留意している︒
︻罪九会開催日と克九内容︼
平成初年度︑当研究会の開催は日別にして計羽田で
あった︒
月毎の内訳は
4月4
回 ︑
5月3
回 ︑
6月5
回 ︑ 7 月
‑回
︑
日月
3回 ︑
日月3
回 ︑ 12
8月1
回 ︑
9月1
回 ︑
月4
回 ︑
3月5因︒一々の開催1月2 回 ︑
2月4
回 ︑
日は煩墳になるので省略するが︑一
々の研究内容は以
下の通りである︒
第1回﹃
教化
研申
九﹂第四号提出原稿の推敵
第
義
i
訳繁
華
状研究活動報告
第
214
回﹃観経﹂における数量等単位についての訳
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第叩回 注執筆内容の検討ー
特に
﹁由 旬﹂
﹁那 由他
﹂﹁ 恒河 沙﹂
1
第十観の訳文精査・見直し推敵作業
ー特に﹁如紅蓮華色﹂についてj
第十観の同作業
第十
一観
の訳 文精 査・ 見直 し推 敵と 京注 執筆 作業
訳注未執筆分担当振り分け
第十二観・十三観の訳文精査・見直し推敵と
訳注執筆作業
ー特に﹁見此事時
首起 自心
﹂( 十
二観
)と 丈 尺( 十
三観)について1
第十四観上品上生の同作業
ー特 に﹁ 必生 彼国
﹂・
﹁即 得往 生﹂ 等の ニユ アン スに つい て
1
第十四観上品下生までの同作業
ー特に﹁不
必受
持﹂
・﹁
::
:大
衆香
属国
緯﹂
等の
ニュアンスについて
1
第日 回 第ロ 回 第日 回
第H回
第日 回 第日 回
第十五観の同作業
第十六観下品中生までの同作業
訳注分担分の執筆内容精査
第十六観下品下生から得益分までの訳文精査
見直し推敵と訳注執筆作業
流通分から巻末までの同作業
訳注分担分の執筆内容精査
第口回﹁無量寿経﹂上巻についての作業行程および日
程の策定
第四 l
U﹄上巻序分の訳文精査・見直し回﹃無量寿経
第ml
却回
第担1
お回
第担回
第話回第羽田 推敵と訳注執筆作業
同四分
﹁ 歎
仏頒﹂までの同作業
同四分二
﹁四
十願
﹂
までの同作業
化研究﹃ 教
﹄第 却号 提 出用
﹁研 究成 果
﹂﹃
観経
全訳
・ 訳注
﹂原稿のチェック作業
同四分二
﹁四 十八 願﹂ まで の同 作業
同四分三
﹁四 誓偏
﹂の 同作
{文責者}袖山後輝 業
浄 土三部 経 大遠思関連プロジェクト
97
特別
業務大遠忌関連プロジ
ェク ト
四十八巻伝
︻碍 叩究 目的
︼
本班は﹃四十八巻伝﹂のわかりやすい現代語訳を提
供することを目的としている
︒ ﹃
四十八巻伝﹄は鎌倉後
期ころ成立し︑それまでの法然伝を集大成した位置に
あるとされる︒作者は天台宗の舜昌法印とされるが不
明なところも多い︒
浄土
宗では江戸時代に刊本が出版
されたのを契機に広く読まれてきた︒しかし鎌倉時代
の古文を読む労力は決して小さなものではなく︑まし
てや分量も尾大である︒そこで理解の一助ともなるよ
ぅ︑わかりやすい現代語訳を提供したい︒
︻研 究内 容︼
平成四年度までに巻十まで終えたが︑遠忌まで完了
させるにはこのぺ1スでは間に合わない︒そこで平成
初年度より人員を増やし三班を編成し作業を進めるこ
ととした︒
三班の組織と分担巻および研究
会会
場は以下のとおり︒
‑伊藤台下班一伊藤唯真︑善裕昭︑曽田俊宏︑真柄
和人︑千古利恵子一巻よ西巻(清浄華院)
‑小嶋知菩班一小嶋知善︑大場朗︑山本真吾︑林田
康順︑吉田淳雄二五巻1三六巻(大正大学)
‑中井真孝班一中井真孝︑安達俊英︑坪井直子
研究活動報告
三七
巻四八巻(悌教大学)
1
訳出作業は以前と同様に︑各班において担当者が下
訳を作成し︑それをスタッフ全員で検討・修正すると
いう段取りである︒とくに古文の尊敬や謙譲の丁寧語
に注意しながら︑また仏教や歴史の専門用語もどのよ
うに現代語に置き換えるのかといったことに配慮しな
がら︑完成訳に仕上げている︒また校正段階に
おい て
難読の固有名詞や熟語にルビをつける作業を行う︒
これまでにも記してきたとおり﹃四十八巻伝﹄
の現
代語訳にはいくつかあり︑本班では主として早田哲雄
﹃昭和更編校注勅修法然上人御伝全講﹂全十巻を参照
している︒この現代語訳の完成度は大変高く︑仏教語
についても十分な理解がなされているため︑正確な読
解には大変参考になる︒ただ︑訳文の文体が古くて
時代前の感があり︑必ずしもすっきりした訳文ではな
い︒また稀にではあるが︑誤訳もある︒それらに注意
しながら︑より簡明でわかりやすく︑すっきりした形
の訳文に仕上げている︒
また
︑
三班に分かれるとそれぞれの班の特徴や個性
が出てしまい訳文の調整が必要となるので︑今年度は
2回
の
三班合同会議を開催し︑問題点を出しあった︒
完全とはいかないまでも︑
できるだけ三班の訳文の調
子を統的なものにするよう努力したい︒
たま
︑
三班
共通の現代語の基準文献として︑共同通信社編﹁記者
ハン ドブ ック
﹂を採用することとなった︒
︻研 究会 開催 日お よび 検討 内容
︼
平成初年度の研究会ならびに会議の開催日は次のと
おりであった︒
4月4日(金)伊藤台下班一十一巻二
段・
三段検討
4月7
(日 月)
三班合同会議
4月刊日(木)伊藤台下班一十巻四段・五段再検討
4月比日(月)伊藤台下班一十一
巻四 段検 討︑ 十巻 五段 六段 再検 討
4月幻日(月)伊藤台下班一十一巻五段・六段検討
4月白日(木)中井真孝班一
三
七巻
一段
1
五段検討四十八巻伝 大遠思関連プロジェクト
99