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109 3.認定こども園事業

1

)認定こども園事業の概要

認定こども園は、平成

18

6

月に「就学前の子どもに関する教育・保育等の総合的な提 供の推進に関する法律」が公布され、それに基づいて、都道府県の条例に定められた認定 基準を満たし知事が認定した児童施設である。幼稚園と保育所の機能を併せ持ち、保護者 の就労の有無にかかわらず教育・保育が一体的に受けられ、また地域の保護者の子育て相 談等の子育て支援も実施される。

認定こども園の受入れ対象児童は

0

歳~就学前の乳幼児であり、運営形態として下記の

4

つのタイプがある。

① 幼保連携型(幼稚園と保育所とが連携して一体的な運営を行う)

② 幼稚園型(幼稚園が保育所と同様に長時間利用する子どものための保育時間を確保 する等、保育所的な機能を備えている)

③ 保育所型(保育所が

3

5

歳児について、幼稚園と同様に

1

日に

4

時間程度利用する 子どもも受け入れ、幼児教育を行うことにより、幼稚園的な機能を備えている)

④ 地方裁量型(幼稚園・保育所いずれの認可も受けていない認可外保育施設が幼児教 育・保育を行う)

なお、堺市は全て上記の①幼保連携型タイプであることから、保育に欠ける子どもの認 定は堺市が行い、入園についてはこども園が保護者と直接契約を結ぶこととなっている。

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(2)堺市における認定こども園の設置状況

①概要

堺市における認定こども園は公立が

1

件、民間が

2

件である。

名 定

員 設 置 主 体 常 磐 会 短 期 大 学 付 属 泉 丘 幼

稚園・いずみがおか園

幼稚園:

310

(内

52

人が長時間保育)

保育所:

40

人(

0

2

歳)

学校法人

成晃ひかり幼稚園・成晃ひか りこども園

幼稚園:

315

(内

36

人が長時間保育)

保育所:

30

人(

0

2

歳)

学校法人

堺市立百舌鳥こども園(百舌 鳥幼稚園・こども園保育所)

幼稚園:

140

(内

30

人が長時間保育)

保育所:

43

人(

0

3

歳)

堺市(保育所の運営は社会福 祉法人に委託)

②保育事業内容

認定こども園においては、延長保育、一時預かり事業(堺市立百舌鳥こども園は実施せ ず)、育児相談、保育所地域活動事業、子育て支援事業も実施しており、民間の認定こども 園に対しては、民間の認可保育所と同様の助成を行っている。

なお、障がい児保育については、保育所に係る受入れ判断は堺市が行い、幼稚園に係る 判断は保護者と幼稚園の直接契約として判断される。

111

③平成

22

年度年齢別入園児(平成

22

4

1

日現在)

(単位:人)

0

1

2

3

4

5

歳 合計

常磐会短期大学付属泉 丘幼稚園・いずみがお か園

幼稚園 - - -

74 74 86 234

保育所

10 13 16

- - -

39

成晃ひかり幼稚園・成 晃ひかりこども園

幼稚園 - -

3 62 59 74 198

保育所

5 12 7

- - -

24

堺市立百舌鳥こども園

(百舌鳥幼稚園・こど も園保育所)

幼稚園 - - - -

59 70 129

保育所

5 10 11 15

- -

41

上記で、堺市立百舌鳥こども園の3歳児の受入れが民間こども園と異なるが、従来の幼稚 園が4歳児~5歳児を対象としていたことに起因するとのことである。

④公立認定こども園の実践研究の成果

堺市における唯一の公立認定こども園である堺市立百舌鳥こども園(以下、「百舌鳥こど も園」という。)は、平成

20

4

月に開設され、幼保一体化に向け、幼児に対する保育と 教育に関する総合的な調査研究や人材育成を行う実践研究園として全国に先駆けた公立こ ども園として注目される存在であったとのことである。この数年、幼保一体化の議論が高 まっていることから、当園を主たる監査対象とし、その事務執行が適切になされているか に加え、モデルケースとしての実践研究の成果を確認する目的を含め現地視察を実施した。

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(写真:堺市立百舌鳥こども園)

イ.実践研究園の運営体制の見直し

百舌鳥こども園は堺市における実践研究園として、従来から運営をしていた公立幼稚園 を増築し、新たに保育所を開設するといった方法により開設したにもかかわらず、幼稚園 機能については公設・公営である一方で、新設された保育所機能は民間の社会福祉法人に 業務委託する公設・民営となっている。これは、公立保育所を民営化するという堺市の基 本方針に沿ったことによる。

百舌鳥こども園は、開設時から平成

21

年度までは、

0

歳~3歳児の保育と、

4

歳~5歳の 幼稚園での預かり保育を社会福祉法人に委託していた。しかし、当該幼児に対する教育・

保育の一貫性が確保できないことや、幼稚園での保育内容や幼児の様子等の、保育にとっ て重要な情報を適切に引き継ぐことが困難であるという課題が生じ、平成

22

年度から、百 舌鳥こども園長の勤務時間を一部変更し、幼稚園担当教員の勤務時間の割り振りを変更す る等、幼稚園職員が預かり保育を実施出来る運営体制に見直している。

これにより、実践

4

年目にして一体的運営が定着し始め、幼稚園の預かり保育部分

(

幼稚 園の教育時間前と時間後

)

を幼稚園が行う等の対応がなされているが、幼保一体のモデル事 業を行うのであれば、保育所を民間委託せず全ての機能を公設・公営で実施することが本 来の目的に合致している。

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