本稿では第2
報に引き続いて︑宮城事務所開所式の
行われた
2
01
月1年8l日以降︑同年昭月8日の豊
岡鍛忽宗務総長による新内局発足前までの活動報告を
もとに検討する︒ はじめに概況を述べておく︒この期聞に︑宮城︑福
浅
太 良 R
沼
‑138‑
島教区においては現地事務所が設
立され︑現地協力員
の活動が始まった︒
設立には至
っていないものの岩手
教区においても支援活動を展開するNPO団体との連
携によって︑求められる活動の方向性が見えてきた時 期であった︒
岩手︑宮城︑福島の三教区の置かれた状況は異なり
ながらも︑通底するのは寺院と檀信徒とのつながりに
焦点をあてた活動である︒東日本大震災という未曾有
の危機に見舞われたなかで︑﹃浄土宗基本構想ならびに
基本計画﹄
*
で提示されていた﹁新たに聞かれた公益のl
場として再構築する﹂ことの必要性︑意義︑具現化に
向けた葛藤が内包されていた︒こうした草創期に直面
する課題への取り組みは︑﹁僧侶であるからこそ出来る
行動﹂(石川委員長);を指し示していると言えよう︒
この間の宮城︑福島教区における支援活動としては
宮城事務所では現地協力員によって復興祭(ほか
地域
行事
︑
への参加や仮設住宅への訪問等が行イベント)
われ︑福島教区では浜通り組青年会によって始められ
た﹁浜
O
かふえ(はままるかふえ)﹂(後述)が実施されている︒活動内容に関しては両者とも
25
上で発信しており︑写真でも様子を知ることができる︒
(参
照先
リン
ク)
浄 土 宗 宮 城 事 務 所 の ブ ロ グ 一 宮壱
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かふえ一言壱・¥¥さ
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宮城事務所における活動の特徴は︑復興祭や仮設住
宅等と活動の﹁場﹂を変えながら︑被災住民との関係
づくりを行なってきたことが挙げられる︒被災寺院の
要望に応えることを基本にしながら︑檀信徒とのつな
がりを絶やさないとの狙いであった︒活動の媒介とな
るのは︑支援物資を届けることや幅広い年齢層にアピl
ルするためのチョコレ
ート
フォンデュの提供等である︒
福島では︑浜通り組青年会によっていわき市仮設住
宅への支援活動として始められた﹁浜
O
かふえ﹂を拠‑139
j去 に
カフェという場と時間の提供を通してご縁をつ
なぐことを初めとしてお米の支援物資を配ること等︑
積極的な支援活動を展開している︒現地青年会の柔軟
な活動展開に作業部会が連携することで︑短期間で組
織化され活動を軌道にのせた︒併行して福島事務所の
設置とフlドバンク事業の検討が進められた︒
岩手では事務所設置の候補地が定まりながらも︑諸
事情により行政から建築確認申請の許可が降りず遅々
として進まない状況が続いている︒
次に
︑
社会福祉推進委員会および作業部会の報告を 通して︑具体的な活動状況を見ていきたい
︒メlリン
グリスト
に挙げられた報告(メ
1
ル番号を付する)か
ら一
部を抜粋していることをお断り
しておく︒
宮 城︑福 島 における支援活動の検討と 岩手 における 事 務所 ( 拠点 ) の必要性の確認 12011 年 8 月 1
日 か
ら 9 月 4 日 1
2 2
01
1年8月l
日に行われた宮城事務所の開所式 以降︑事務所として活動するための環境整備が始まっ
た︒旧日
には電話の回線工事と
三
教区分のリ
lス車輔
3台が入る
︒8
月旧日よりお日まで石
川
委員長︑大正 大 学 ボ ラ ン テ ィ ア 学 生 が 蓮 光 寺 檀 信 徒 会 館 に 宿 泊 し 支援活動を行なった
︒
8月1
日の開所式でも現地協力員と今後の活動方針 について打合せがあったが︑改めて辺日に行なってい
る︒
辺日の打合せでは現地で支援活動を行なってきた
﹁ ホ
l
ムレス支援全国ネット﹂の川浪氏がオブザ
ーバー
として参
加し
︑現況の分析と情報提供をしている
︒本
項では︑宮城︑福島において支援活動がどのように検 討されたかを中心に見ていく
︒
メー ル
142発
信者
浅 沼
日付
2011
/8/3
︻今後の活動について
︼8/辺の現地
調査員の方お 人との打合せで︑調査活動の具体的展
開
を話す︒当 面は︑被災寺院の現在帳をつくるお手伝いか︒ただ し既に把握ずみの被災寺院もあり︑その必要性につ
‑140‑ いても確認を要す(※聞き取りのための記入票など︑
今後フォー
マッ
トが必要と思われるもの)︒
‑新聞広告で呼びかけて被災者(檀家)
の所在を把握 する(お盆前)ため
8/2
に河北新報社の方へ連 絡を
と
る ︒ お米などの食糧支援について︑仮設等でのこ
l
ズ把 握に努める
︒
‑藤森部会長より食糧を預かってくれる
N P O
の情報
が説明され︑可能なところからル
ート
づくりを進め
ることを確認︒
※今後に向けて作業スケジュ
ールの作成︑日報など
活動内容の記録用紙をつくる
※三
県の活動状況(経過と現状の到達点)
につ
いて
︑
情報の取りまとめ︑情報共有の仕組みづくり
当初は被災寺院の現在帳作成の手伝いを想定
してい
たが︑既に檀信徒の動向を把握している寺院もあれば︑
まっ
たく分からないところもあり︑宮城教区内におい
ても随分と状況が異なっていた︒
なお︑宮城教区教化団長の中村瑞貴氏は︑宮城事務
所の
設置場
所である蓮光寺住職であり︑情報発信を含 めて教区内で多くの役割を担
っていた︒
現地協力員に 対しては︑被災寺院への聞き取りの仲介︑被災エリア
(地域特性)の差異についての情報提供など︑地元の僧
侶だからこそ可能な活動をアドバイスし︑実質的な指
導者としての役割を果たしていた︒
現地事務所においては︑現地協力員と作業部会員が
連携した活動が想定されていたが︑
いずれも専従体制 ではないことに加え︑中心となって主導するキ
l
マン
を必要としていたと
言えよう︒
手探りの状態にあるな
かで
︑ アメリカより支援物資が届けられ︑寺院を通じ
て衣類やタッパl
類を配布し始める
︒
また︑震災直後 か ら 精 力 的 に 活 動 を 行 う
吉
水 部 会 員 の 紹 介 に よ っ て
現地で活動するNPO団体﹁ホlムレス支援全国ネツ
ト
﹂との連携も始まり︑現
地協力
員による支援活動の
準備が始まった︒
メー
ル
157日付2011/8/却
西
発信者
タイトル
アメリカからの支援物資の受け入れについ て
(概
要報
告)
支援者
‑ ‑ n g g
﹃
O﹁﹃
2 0 5 3
自 己
F E ‑ ‑
カリフ
2 (
オルニア州
) H
中村在徹師より紹介U宗会議員の︒
物 資 ・
・手袋︑シャツ︑長袖シャツ︑皮のジャケツ
トなどの衣類︑タツパウエアーなど
車 窓
量
・ ・
4フィート(約臼
m )
コンテナ2
本ハ
刀(
船
荷便で東京湾着) 分
配・
・浄
土宗
の他
︑
3団体
(N
PO
)
で分配以
NP
OM
EX
︑ NPO
ジョネット他l団体
本件については中村在徹師より紹介があり︑災害 救援対策の
一環で対応する予定でありましたが︑受 け取り︑保管場所︑配分の問題から現地事務所を活 用することになりました(輸送費用等は災害救援対 策費から支出されます)︒
受取場所南相馬市のNPOMEX
倉 庫
スタッフ・・大辻課長と現地調査員2人の3人
L
荷 考 ・・ 東 京湾から南相馬市までの輸送につい
ては
︑ NPOMEXが一括して担当(費用は分担)︒
8月幻日8時
i
‑本
目のコンテナ荷降ろし
日時
1
2本目のコンテナ荷降ろし浄土宗はチャーターした
2
tトラック
l台に衣 料を載せ︑宮城事務所に輸送しました
︒他の団体も
含め︑物資の量が想定以上にあったことから︑タツ
パ1
の分配は今週金曜日に再度行うことになりまし
た︒今
後 ︑ リストアップや支援団体への案内などの 作業が必要です︒ 次に福島の状況である︒
メール151日付2011/8/8宮坂発信者
福島の浜通り組総会の報告を送らせていただきます︒
﹁福島報告・・浜通り組総会出席について(平成お年
7月お
日実
施)
﹂
*3
にも書きましたが︑福島は原発 により今後長期にわたり食料についての不安が大き
‑142‑ く︑フードパンク事業についての期待が高いようで す︒ 早急に可能な体制について検討する必要がある と感じました(可能︑不可能含めて)︒
(以下﹁福島報告・・浜通り組総会出席﹂資料より一部
抜粋)︿原発避難寺院に関してV
浄国寺(南相馬市)の大室了有住職とお話した結果
‑現
在 ︑
いわき市内のアパートに住んでいる
檀信徒の連絡先がわからない方も多いが︑最近ぽつ
ぽっと連絡がつき始めた方もいる︒
‑連絡がつくと直接お会いしたりするため︑けつこう
忙しい︒
ただ檀信徒のところに出かけていくにもすべて自費
で持ち出しが多い
お盆の法要も場所がないため︑葬儀社等の会館を借
りて法要をする御寺院が多い︒費用は東京電力に請
求する予定だが支払われるかはわからない︒
‑7月お日に再度浄土宗の避難寺院の御住職が集まる
機会がある︒
︿まとめと所感﹀
‑本
事業については︑浜通り組役員会主導のもと推進
していく方向で一致をみた︒
‑寺院の復興がなったとしても︑その聞に檀信徒との
つながりが途絶えてしまっては意味がなく︑両者は
自転車の両輪である︑という認識は各御住職にもあ
り︑復興委員会との棲み分けと本事業の意義につい
ては概してご理解いただけたようである︒ ‑具体的事業としてフ
l
ドパンクへの関心と期待が高ぃ︒可能な限り早急に形を作る必要があると感じた︒
‑現
地調
査員については﹁地元の近い関係だからこそ
話しにくい﹂ということもあるかと思う︒
﹁現
地調
査
員が情報を集約する﹂という基本路線は変わらない
としても︑必要に応じて現地の御寺院が直接宗務な
どに連絡をしてニlズを伝える術も残しておく必要
があると感じた︒
‑原発避難寺院については︑避難先での寺院活動や檀
‑143
信徒とのつながりの他に︑行政・東京電力との折衝
や檀信徒の離檀問題︑檀信徒避難先への訪問や付随
賀用など複雑な要因が多い︒現地にいても最近では
情報は入ってくるようだが︑状況を整理し怖轍して
伝える必要がある(関連情報の新聞のスクラップ等
含め)︒そうした場合︑作業部会で請け負える範囲
を超えている︒今後︑宗内のどの部署が関わってい
くかについては︑検討が必要である︒
メー
ル 154
日付
2011/8/凶宮坂発信者