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甲〔亨〕〔is〕ッシ(Qsi),くワ(眺wa),ちユ(Qcu)
前のページのうち,太い線で囲んだ部分は貴族・士族の成年男子のみが幣いるもの である。また,音素表寵を( )でくくったものは,そのモーラが語頭に用いられる 例が見いだされないことを示す。また,島袋氏の仮名表記には,語頭と語頭以外とで 違った表記がなされている掛合があるが,その場合は語頭以外の場合を( )に入れ て示してある。( )の中に二種以上の表記のあるものは,そのモーラが語頭以外で 二種以上の表詑がなされていたことを示す。島袋琉の仮名表記は, の系列やzとg の系列などにわずかな不統一があるほかは,不便な仮名によって各モーラをたくみに 表記し分けたものである。農袋氏の稿本:にそのモーラを含む語がなかった揚合には,
鶴袋氏の表記の欄が空欄になっている。
なお,これらのモーラを含む語例については,三文篇凡例,本文篇を参照。
7 文藷の債統的表記法
組踊り,琉歌などは沖縄独讐の漢字仮名まじり文で表認されている。その表記法 はそれを読む揚合の発音と大きく食い違っており,ためにこれら沖縄文学ほ本土の 入々に読みにくいものとなってしまっている。この辞典にも,その表記によって組 踊り,琉歌などを引用しているので,その表記法についてもここで簡単に触れてお
きたい。
先にも述べたよ5に,「おもろさ5し」は変体仮名を含む平仮名で書かれ,漢字は ほんの少ししか用いられていない。これは島津の琉球入り以前から成立していた表 詑法で,当時の発音と表記との関係はまだ充分明らかにされていない。組踊りや琉 歌の表記も,「おもろさ5し」式の表詑を大体受け継いでいるが,「おもろさうし」の それに比べると,標準語文語の知識に支えられている点がいっそう多く,漢字もか なり多く用いられているし,仮名の使い方も,発音との関係がはっきりしている。
そして組踊り,琉歌を通じて大体固定化しており,今Nでも琉歌を表記する揚蓋な どにしばしば用いられている。仮名は,一定の慣用的面妖によって方蕎音を表わし て使い分けられている。伊波普猷氏が「琉球戯碧雲」の序文に,組踊りの仮名の使い 方を実際の発音と対照させた一品詞を掲げているので,ここではその発音の表記を この辞典に使用した音素表記に改めて,さきにあげたモーラの一n−ee表に準じて配列 したものを次に掲げることにする。
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はい はゑ はへ
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おやや
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みやう め う
ねややmみめ
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まう
照ま一
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まい 渉へ
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さう 訟さ see
しゃい
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see さい さへ
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ちやう きやう
aやや︒ちき
ヘ ヘ ルち
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gee 1 ga つあいつあ
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じゃい じゃ ぢやいぢや ぎやい1ぎや
至コ.瓢讐
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(nyi)ね
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にやい
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61
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だいdeeぬだ
goo つあう
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ちや5 ぎや5
0と70.写さ
むむむ
なう 釦つuゆよゆよゆよzじじちぢぎぎ
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◎貞ノ0 τら 脚るろ
njoo にや5
も00 たう
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曲だ ㎞と面どrja rコ00 りやりやう
賑ゆよ
︒−Jnここ uうゆよ.Jrあソhソリ
ただし,このもとの表がどの程度精密な調査によったものかは明らかでない。ま た,この表には「はねる音(?Nと N)」とFつまる音(Q)」がないが,?Nはrい」または
「5」, Nは「ん∫ぬ」「むjrもあQは「つ」のように表詑されるのが普通のよ5であ る。また,瞬間のrja,1 jOO,1 juは口語にはないものである。伊波普献はまた,
このもとの表で塞土方言の「二(ni)」に対応するrに」をny三,本土方言の「ネ(ne)」に 対応するヂねjをni,また「にやい」をnyδ,「ない」をnδのように表記し分けている が,現代の首里方言には,文語を読む場合にもこのような区洌はなく,「ねjFに」は
ともに。i9), rにやい∫なし、31まともに。eeである。
漢字は,本土方言の場合と同様に用いられるほか,沖縄独自の語を表わすため に,表音的または表意的な慣用掌として組踊り・琉歌などの中に限らず,和文の文書 などの中にも多く用いられる。
〔親雲上コpeeciN③(位階名) [按 司]?azi⑨〜?aNzi① [宮童・美童] mijarabi⑪(おとめ。「女童」に対応。)
52
[加那志]一ganasi(敬愛の意を表わす接尾辞)
〔小]一gwaa(東北諸方叢の「こ」に似た接尾辞。〈Qkwa①子)
E美]痴夢〜 N一(敬語の接頭辞。r御(み)」に鮒応。) 〔城]g聯iku⑥(城)
[無蔵3 Ngo①(愛人。男から女をいう。文語)
10)
慣用字のもっとも多いものは地名
と人名(ことに姓)であり,これらの大部分は 本土方言の人には読むことができない。たとえば次のようなものである。
[喜屋武]caN① [宜野湾]zinOON⑪ [仲村渠]nakaNdakari⑪ 〔判例茂〕biN⑨ [磁 頭]kuNzaN(D [今帰仁コnaciz圭N⑪
8 アクセント、
首里方言のアクセントは平板型と下降型の二つに分かれる。音韻表記の末尾に平 板型を◎で,下博労を①で示す。アクセントは単語ごとに定まっているが,アクセ
ントの単子をなすものはいわゆるF文節」である。
平板型のアクセントを持つ単語は,はじめ中程度のあるいはやや低い高さで始ま り,終わりまで大体同じ高さが続く。
?aa@[ ?a:](泡), ?ami@[?ami](ss), sj umugl@[iuinutsi](J2fl), sutumiti@
[S堪tUllliti)(車月)
下降型のアクセントを持つ単語は平板型の単語よりも高く始まり,かつ第1モー ラは第2モーラ以下と比べてやや強く発音される。そして2モーラの単語の揚合に は第1モーラだけが高く,第2モi・一うは低い。
kaa①〔1{a「r](井戸。 「Jll」にヌ寸応:), hana①〔ha「na〕(鼻)
3モーラ以上の下降型の単語では,通常第2モーラまでが高く,以下のモーラは 低く終わりまで平らに続く。
tUbuN①〔tUbU N〕(飛ぶ), naCigWii①〔Rat∫i gWi=〕(泣き声),?NmariduSi① 〔?単凱a r無u鯖(十二支の上の生まれた年)
しかし,第2モーラが と母音音素からなる場合,および第2モーラが Nであ る開合には第2モーラも低くなる傾向があり,とくに第1。第2モーラがいわゆ る「長母音」となる縮合にはその傾向が著しい。
taagi①〔ta「:tsl](二つ), naasati①〔na =sati〕(翌々日)
首塁:方器のアクセントには,不完全ながら文節の切れ目を認知させるための機能 53
も認められる。すなわち,文中にあって後の文節は前の文節よりも全体として低く 発音される傾向がある。すなわち,二つの文節が続く場合,それらが平板型である か下降型であるかによって四通りの組み合わせができるが,比慕春潮氏の発音に よってそれぞれを図式的に示すと次のようになるき1)