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apoE-1一図8-2:ApoEノックアウトマウスにおけるCOX・2、15d-PGJ2発現、 PPARα、 PPARy活性化の検討 ApoEノックアウトマウスから、大動脈洞を採取し、A,“材料と実験方法”に示したように、COX-2 の蛋白発現をウェスタンプロット法にて検討した。B,採取した大動脈洞を“材料と実験方法”に示 したように、EIA法にて15d・PGJ2を検討した。 C,採取した大動脈洞を“材料と実験方法”に示し たように、ELISA法にてPPARα、 PPARγ活性化を検討した。 *.ρ<0.Ol、対 対象の細胞群
7一(6)マクロファージにおけるPPARα、 PPARγ阻害による酸化L,DしによるABCA-l mRNA
発現の検討まず、酸化LDLによるPPAR.α、 PPARγ活性化に対するPPARα、 PPARγアンタゴニストの 適正濃度を検討するため、PPARαのアンタゴニストGW6471、 PPARγのアンタゴニスト TOO70907の酸化LD:しによるPPARα、 PPARγ活性化に対する抑制効果を検討した(図9-1)。
GW6471は0.5μMの濃度でPPARγのリガンド結合活性に影響することなくPPARαのリガ
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ンド結合活1生を抑制した。しかし、1pMの濃度ではPPARαリガンド結合活性だけでなく、
PPA:Rγリガンド結合活1生も完全に抑制した。一方、 TOO70907は0.Ol pM以上の濃度で酸化
LDLによるPPARγのリガンド結合活性を完全に抑制した。意外なことに、1μMのTOO70907はPPARαのリガンド結合活1生を増加した。これらのことから、 PPARαを特異的に抑制する GW6471の濃度は0.5μM、 PPARγを特異的に抑制するTOO70907の濃度は0.OlμMと考えられ
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図9-1酸化LDLによるPPARα、 PPARγ活性化に対するPPARα、 PPARγ阻害剤の効果
RAW264。7細胞に示す濃度のPPARαの阻害剤GW6472(A)、PPARγ阻害剤TOO70907(B)を示した濃度
添加し、24時間培養後、 ‘‘材料と実験方法”に示したように、PPARα(●)、PPARγ(▲)リガンド結 合活性を測定した。結果は4回の実験を平均化し、平均値±標準偏差を表した。“,p<0.Ol,対対象の細胞
群次に、酸化LDLによるABCA1発現におけるERK 1/2、 COX-2の役割を検討した。マウスの
腹腔マクロファージにおいて40μ9/mlの酸化LDLはA:BCA1のmRNA発現を著明に増加させ、その効果はCOX-2の阻害剤NS-398(NS)、ERK1/2の阻害剤PD98059(PD)にて抑制を受
けた。また、0.5μMのPPARα阻害剤GW6471(GW)、0.01μMのPPA:Rγ阻害剤TOO70907で は、この増加を部分的に抑制し、PPARα、 PPARγ共に抑制することにより相加効果が認め
られた。同様の効果を、PPARα、 PPA:RγのsiRNAを用いて検討した。 PPARα、 PPARγのsiRNA
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処置にてマクロファージ内のPPARα、 PPARγ発現はそれぞれ72%、77%に減弱した。また、
PPARγのsiRNAはPPARγ1、 PPARγ2ともに抑制した。このPPARα、 PPARLγ siRNA処置細胞で
は、コントロールと比較して、酸化LDLによるABCA1のmRNAの発i現を著明に抑制し、PPAR.α、 PPARγともに阻害することにより相加効果が得られた(図9-2)。
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