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1% であり、多額のお金が必要。権利者側は少ない額でできる 刑事手続きを選ぶことになる。

査局の出先があり、エンフォースに協力している。税関での侵害品取締りは、特許 侵害も可能であるが、判断が難しいので通常はあまりやりたがらない。

⑤ 著作権侵害のエンフォースメント

・ 商標のエンフォースとほぼ同じ。刑事手続きを取れる。 民事でも訴訟を起こせるが、

担保金が侵害額の 1.1% であり、多額のお金が必要。権利者側は少ない額でできる

(1)模倣品や侵害品等の規制根拠となる法律や規則を教えてください。

侵害品の国内持込みに関する国境措置は、共和国法8293号(知的財産法典)及び各種の税関局行政命令

(CAO)―特に、CAO 第7-93号、CAO第6-2002号及びCAO第19-2003号―に規定されている。

フィリピンでは、CAO第19-2003号の下、CAO第6-2002号に定められた知的財産権に係る国境措置 についての方針の実施を監視・監督し、かつ知的財産権の水際取締りに関する適切な訓練プログラムの策 定を担当する機関として、税関局(BOC)内に知的財産部(intellectual property unit)が設立されてい る。

(2)税関での取締りは、「輸入品」も対象となりますか?

a)知的財産法典

知的財産法典には、フィリピン国内への侵害品の持込みに関するいくつかの規定が定められている。

知的財産法典第166条は、いずれかの国内産品又は国内製造者若しくは国内取扱い業者の名称を不正使 用又は偽装するか、知的財産法典に基づく登録商標を不正使用又は偽装するか、その物品がフィリピン国 内において製造されたと若しくは実際の製造国や製造地と異なる国又は地域で製造されたと公衆を誤認さ せることを目的とする標章が付されている輸入物品の税関への持込みを禁止している。これに関して、同 条は、自らの氏名・名称、自らの製品の製造された地域及び自らの商標の登録証を税関局に登録すること を知的財産権者に対し認めている。

知的財産法典第169条は、語、名称、記号、図案若しくはそれらの組合せ、虚偽の原産地呼称、虚偽若 しくは誤認を生じさせる事実の記述又は虚偽若しくは誤認を生じさせる事実の表明を使用した標章又はラ ベルが付された物品であり以下のいずれかに該当するものの持込みを禁じている。

i)その者と他の者の所属関係、その他の関係若しくは関連性に関する、又はその者の商品、役務若しくは 商業活動が他の者を出所とするかその後援を受けているか若しくはその承認を受けているとの、混同、

誤認又は欺瞞を生じさせるおそれがある

ii)商業的な広告又は販売促進活動における、その者の又は他の者の商品、役務又は商業活動の性質、特 性、品質又は原産地に関する不実表示に相当する

これらの規定を執行するため、知的財産法典第190.3 条は、財務大臣の承認を得て、知的財産法典やフ ィリピンが加盟する協定や条約により禁じられた物品の輸入を防止し、かつかかる物品が輸入後に発見さ れたときにはそれを押収し没収し廃棄するための規則を制定する権限を税関局長に付与している。

b)税関局行政命令(CAO)

侵害品の輸入に対する税関での水際取締りを強化し、知的財産法典の関連規定を執行するため、税関局 はCAO第7-93号、CAO第6-2002号及びCAO第19-2003号を発行した。これらの税関局行政命令によ り知的財産権に係る国境措置についての一般的な方針が定められるとともに、それらの方針の実施を監 視・監督しかつ知的財産権者が水際取締りを求めて自己の権利及び製品の登録を行うための知的財産権登

録簿(IPR Registry)を管理する常設機関としての税関局知的財産部も設立された。

(3)輸出が規制されるのは、自国の知的財産権が侵害されている場合ですか、それとも輸出品の仕向地にお ける知的財産権が侵害されている場合ですか?

フィリピンは知的財産権保護に係る様々な条約に加盟している。したがって、フィリピンはその国内に おいてすべての知的財産権に対する保護とエンフォースメントを提供する義務を負っているが、侵害品の 輸出に関して明示的に定めた国内規定はいまのところ存在しない。

しかし、税関局によると、輸出貨物はすべて通関前に検査されているとのことである。特定の輸出物品 が模倣品の疑いがある物品を含んでいるとの信頼できる情報が存在する場合には、税関局は当該物品の押 収と調査を行うことができる。

(4)税関での取締りの対象とされている権利を教えてください(商標権、著作権、意匠権、特許権、実用新 案権、形態模倣品等)。

CAO第6-2002号は以下の知的財産権を取締りの対象としている。

①著作権及び隣接権

②商標及びサービスマーク

③地理的表示

④特許、実用新案、意匠

⑤集積回路の回路配置

⑥開示されていない情報

(5)不正競争防止法に違反する物品は税関取締りの対象ですか?

CAO第6-2002号は、登録商標又は非登録商標が付された製品に対する不正競争商品に相当すると裁判

所により判断された商品のフィリピン国内への持込みを禁止している。

並行輸入(権利者の許諾を得ていない者が真正商品を国内に輸入する行為)については、最高裁は、正 規の代理店は詐欺的行為であるとの理由により並行輸入業者を訴えることができるとの判断を数回にわた り示している。

(6)権利者は、権利侵害の疑いのある物品や輸入者を、税関に事前に登録し、申請したりする制度はありま すか? どの様な手続ですか?

a)記録

知的財産権者は、必要な書類と所定の登録料を提出することにより、自己の有する権利及びそれにより 保護される製品の登録を税関局長に対し求めることができる。

かかる登録が行われることにより、税関局は、被疑物品を職権で監視・調査し、それが押収や没収の対 象となるかどうかを判断することが可能になる。

b)税関局に登録されていない物品の調査

自己の権利やそれにより保護される製品の税関局への登録を行っていない場合であっても、知的財産権

者はCAO第2002-6号により要求される書類を提出することにより、侵害品を含むことが疑われる貨物に

対する警戒命令又は留置命令を発行するよう税関局長に請求することができる。その場合には、知的財産 権者の立会いの下で被疑侵害品の検査が行われる。検査官は適切な手続を通じ自らの判断と勧告を税関局 長に提出しなければならない。

c)抜き取り検査

さらに税関局は、警戒命令及び留置命令に関する現行規則の下、自らが輸出入に関して果たすべき警察 機能の一貫として、職権で物品や貨物の抜き取り検査を行うことができる。

(7)再犯者を管理するために、輸出入業者や輸出入製品をリストしたブラックリストのようなものはありま すか? また、そのリストは一般に公開されていますか?

税関局によると、関税局では、侵害品の輸入に関与した経験のある輸入者及び荷受人のリストを作成し ているとのことである。同リストは公開されていないが、税関局長に対し正式に請求しその承認を得るこ とでそれを入手することも可能。

(8)税関と裁判所との情報のやり取りはどの様に行われていますか?

一般的には、税関局を一方当事者とする訴訟が裁判所に係属している場合を除き、税関局と裁判所間の やり取りのためのメカニズムは存在しない。

(9)裁判所の仮処分申請の手続と税関での貨物の通関手続きとの関係について教えてください。仮処分申請 中、貨物は留置されますか?

関係者は仮差止の請求を伴う訴えを裁判所に提起するができる。仮差止請求がなされた場合、裁判所は、

適切な通知と審理を行った後、仮差止命令を発行することができる。かかる場合、裁判所は、十分な根拠 があることを条件として侵害品の留置を命令する仮差止命令を税関に対し発行することもできる。

一方、税関局は、知的財産権登録簿に記載された情報に基づき、模倣品を含む疑いのある積荷の押収と 留置を職権で行うことができる。税関局がかかる貨物及びその輸入者や荷受人に対する没収手続を開始し た場合には、知的財産者も当該手続に参加する機会を与えられる。

(10)権利者が税関に対して侵害が疑われる物品のサンプルの提供や現物調査のような証拠保全の申請をす る場合、税関は協力しますか。

模倣品の疑いがある貨物に対する没収手続を開始する前に、税関局は、没収手続が行われている間は当 該貨物を税関局に留置することを可能とするため押収・留置令状を発行する。知的財産権者は、模倣品の 疑いのある貨物の検査を行うため、所定の「解装」料を納付することにより、コンテナの「開梱」又は「解 装」を請求することもできる。

(11)税関は、権利者の申立てがない場合でも、職権で取締りを開始することがありますか?

ある。(6)に対する回答の(c)(抜き取り検査)を参照のこと。さらに、税関局は、信頼できる情報に基づ き、侵害品が含まれている疑いのある輸入品に対する警戒命令又は留置命令を職権で発行することもでき る。

(12)税関内に権利侵害の認定機関や組織はありますか? 税関の認定と司法判断との関係を教えてくださ い?

ある。税関局内には、模倣品に係る没収手続において審理と決定を行う審判官(hearing officer)たちか ら構成される法務部(Legal Division)が存在する。没収事件における税関局法務部の決定は、通常の裁判 所で下された判決と同じ効果を有する。

(13)税関で押収した模倣品等は廃棄されますか? 競売される事はありますか?

没収手続において侵害を認定した場合、税関局は、政府による当該物品の没収及び法にしたがった当該 物品の処分又は破棄を命令しなければならないが、ときには、知的財産権者の許可を得て侵害に相当する