C−8
3.3 VF−A7の簡単な運転のしかた[2] トルク制御モード
操作方法はパネル運転、端子台運転、パネル+端子台運転から選べます。
端子台運転 :外部信号により運転を行います。
パネル運転 :操作パネルのキーを押すことで運転を行います。
パネル+端子台運転 :周波数設定、運転停止を個別にパネル運転または端子台運転に設定 できます。
3.3.1 制御モードの設定方法 トルク制御モード
標準出荷設定時は、速度制御モードのV/f一定制御となっています。トルク制御を行うため には、制御モードを切り換える必要があります。
手順1: 基本パラメータの(モータ制御選択)を (センサレスベクトル制御(速度/トルク))に設定します。
[設定方法]
キー操作 LED表示 動 作
運転周波数を表示(停止中に行ってください)。
(標準モニタ表示選択=[運転周波数]設定の場合)
基本パラメータの先頭の“おまかせ加減速()”を表示し ます。
△ または ▽ キーにより“”を選択します。
ENTERキーを押すことにより、パラメータ値を読み出す ことができます。
△ キーにより、パラメータ値を(センサレスベクトル制御 速度/トルク切り替え)へ変更します。
パラメータ値を書き込みます。とパラメータ値を交互に表示し ます。
トルク指令 (モータトルク)
外部ボリュームで設定されたトルク基準
モータ発生トルク 負荷
トルク
内部パラメータの 速度制限レベル 負荷トルクの変化によって速度は変化します
ON
ON 速度
運転準備:ST-CC
運転開始:F-CC
フリーラン停止
MON
▲ ▼
ENT
▲
ENT
C−9
手順2:外部の端子から速度制御とトルク制御を切り換えます。
外部端子S4に制御切換の機能を割り付けます。
制御モード 速度制御 制御モード トルク制御
速度指令 RR-CC(標準出荷設定) トルク指令 RX-CC(標準出荷設定)
[設定方法:S4端子に制御切換の機能を割り付ける]
キー操作 LED表示 動 作
運転周波数を表示(停止中に行ってください)。
(標準モニタ表示選択=[運転周波数]設定の場合)
基本パラメータの先頭の“おまかせ加減速()”を表示し ます。
△ または ▽ キーにより“”を選択します。
ENTER キーを押すことにより、拡張パラメータ100番台 を読み出すことができます。
△キーにより“”(入力端子機能選択8(S4))を選択 します。
ENTER キーを押すことにより、パラメータ値を読み出す ことができます。
△キーにより、パラメータ値を(制御切換)へ変更しま す。
パラメータ値を書き込みます。とパラメータ値を交 互に表示します。
MON
▲
ENT
▲ ▼
ENT
▲
ENT
S4:制御切換
CC CC
RR S4:制御切換
CC CC RX R/L1
S/L2 T/L3
R/L1 S/L2 T/L3 U/T1
V/T2 W/T3
U/T1 V/T2 W/T3
S4-CC間ON:トルク制御 S4-CC間OFF:速度制御
M M
C−10
3.3.2 トルク指令の極性について
トルク制御を行う場合や、速度制御においてトルクリミット機能を使用する場合は、適用に応じてトルクの極性 を変更してください。
タイトル 機 能 調整範囲 標準出荷設定値
トルク指令極性選択 :回転方向固定(力行・回生トルク)
:正逆回転指令運転(正・負トルク)
(1)力行・回生トルク
機械の特性上、回転方向が連続的に変化しない場合は、本設定で使用します。
(2)正・負トルク
力のかかる方向は一定でも連続的に正転と逆転が行われる用途には、本設定で使用します。
正トルク
正回転
負トルク 逆回転
:力行トルクリミット
:回生トルクリミット
トルク指令 (正逆連続)
領域② 領域①
領域③ 領域④
:力行トルクリミット
正トルク 正トルク
正回転 正回転指令運転時(F)
逆回転指令運転時(R)
逆回転
負トルク
負トルク 同一トルク指令
領域① 領域②
領域③ 領域④
:力行トルクリミット
:回生トルクリミット
:回生トルクリミット
トルク指令極性選択 → :回転指令方向固定
逆転運転禁止選択 → :指定方向以外禁止
トルクリミット極性選択 → :力行回生トルクリミット
トルク指令極性選択 → :正逆回転指令運転
逆転運転禁止選択 → :すべて許可
トルクリミット極性選択 → :正負トルクリミット
C−11
3.3.3 端子台(外部入力)からの運転方法 トルク制御モード
■運転/停止
と を短絡 :正転運転
と を開放 :フリーラン停止
(ただし、 と は短絡状態)
[標準的な接続例]
■トルク指令
トルク指令を外部から入力する場合、入力信号によって設定を変える必要があります。標準出 荷設定では、−10〜+10VdcをRX端子へ入力します。
1)電圧入力(0〜±10Vdc)によるトルク指令設定
+
:電圧信号0−±10Vdc −
トルク指令選択を(RX入力)に設定します(標準出荷設定)。
F CC
F CC
CC ST
RX
CC
-10V+10V
+100%
―100%
負トルク
★電圧信号
電圧信号(0〜±10Vdc)によるトルク指令を行います。
モータ
IM
G/E
CC RX II RR PP F S4 CC
R/L1 U/T1
操作パネル
外部ボリューム(または、RR‑CC間に電圧信号:0〜10V) 電圧信号:‑10〜+10V 電流信号:4〜20mA
ONで正転,OFFでフリーラン停止
運転準備:ONで運転準備 OFFでフリーラン停止 ST
ON:トルク制御 OFF:速度制御 V/T2
W/T3 S/L2
T/L3
★動作しない場合は、以下の パラメータを確認ください。
=
(運転操作選択)
正トルク
C−12
2)電流入力(4〜20mAdc)によるトルク設定
+
:電流信号4−20mAdc −
トルク指令選択を(VI/II入力)に設定します。
3)電圧入力(0〜10Vdc)によるトルク設定
+
:電圧信号0−10Vdc −
トルク指令選択を(RR入力)に設定します。
4)電圧入力(0〜10Vdc)によるトルク設定
+
:電圧信号0−10Vdc −
トルク指令選択を(VI/II入力)に設定します。
5)ボリュームによるトルク設定
:
[パラメータ設定]
トルク指令選択を(RR入力)に設定します。
RR
CC
モー タ 発 生 トルク
100%
0
0Vdc 10Vdc
★電圧信号
電圧信号(0〜10Vdc)によるトルク指令を行います。
VI
CC
モ ー タ 発 生 トルク
100%
0
0Vdc 10Vdc
★電圧信号
電圧信号(0〜10V)によるトルク指令を行います。
II
CC
100%
モータ発生 トルク
0 4mAdc 20mAdc
★電流信号
電流信号(4〜20mAdc)によるトルク指令を行います。
PP
CC
RR
ボリュームによるトルク指令
MIN MAX
モータ発生 トルク
100%
0
MIN MAX
★ボリューム
ボリューム(1〜10kΩ)によるトルク指令を行います。
*VI/II入力ポイント1設定の設定変更が必要です。
C−13 5)その他
:RX2―――――――――――― 6.31項で指定する取扱説明書を参照ください。
:パネルパラメータ――――――― 3.3.4項を参照ください
:バイナリ/BCD入力――――― 6.31項で指定する取扱説明書を参照ください。
:通信共通シリアルオプション―― 6.31項で指定する取扱説明書を参照ください。
:通信RS485―――――――― 6.30項を参照ください。
:通信アドオンオプション―――― 6.31項で指定する取扱説明書を参照ください。
[設定方法:4-20mAdcをトルク指令信号として入力する場合(をに設定する)]
キー操作 LED表示 動 作
運転周波数を表示(停止中に行ってください)。
(標準モニタ表示選択=[運転周波数]設定の場合)
基本パラメータの先頭の“おまかせ加減速()”を表示し ます。
△ または ▽ キーにより“”を選択します。
ENTER キーを押すことにより、最初のが表示され ます。
△ キーにより、(トルク指令選択)を選択します
ENTER キーを押すことにより、パラメータ値を読み出し ます。
▽ キーにより、(VI/II入力)を選択します。
パラメータ値を書き込みます。とパラメータ値を交 互に表示します。
MON
▲ ▼
ENT
ENT
▼
▲
ENT
D−1
VF−A7には、次の3つの表示モードがあります。
標準モニタモード :インバータの通常のモードです。インバータの電源を 投入すると、このモードに入ります。
設定モニタモード :インバータのパラメータを設定するモードです。
パラメータ設定方法 ⇒ 4.1 参照
状態モニタモード :インバータの各種の状態をモニタするモードです。
設定周波数、出力電流/電圧、端子情報をモニタできます。
運転状態をモニタする ⇒ 8.1 参照
各モードへは、 キーを押すことで移行できます。
4.1 パラメータの設定方法
出荷時に標準出荷パラメータとして設定されています。パラメータは大きく3つのグループに分 かれています。変更もしくは検索したいパラメータを選択してください。
基本パラメータ :インバータご購入後まず設定が必要となる基本的なパラメータです。
拡張パラメータ :細かい設定や、特殊な設定をするためのパラメータです。
ユーザパラメータ :標準出荷設定値と異なるパラメータを表示します。設定後の確認 設定変更等に使用してください(パラメータ名:)。
MON
設定モニタモード
4.VF−A7の基本的な操作方法
速度制御モード トルク制御モードこのモードでは、出力周波数のモニタ、周波数指令値の設定を行います。また 運転中の状態アラームやトリップしたときの情報などを表示します。
・周波数指令値の設定 ⇒ 3.2.1項
・状態アラーム
インバータに異常があったときには、LEDディスプレイにアラーム記号 と周波数が交互に点滅されます。
:過電流ストールレベル以上の電流が流れたとき
:過電圧ストールレベル以上の電圧が発生したとき
:過負荷量トリップ値の50%以上に達したとき
:インバータ内部の温度が過熱保護アラーム(約85℃)に達したとき
標準モニタモード
状態モニタモード 設定モニタモード
MON MON
MON
(変更設定検索)
D−2
4.1.1.基本パラメータの設定方法
全ての基本パラメータは、同じ手順で設定することができます。
[基本パラメータのキー操作手順]
設定手順は以下のようになります。(最高周波数を80Hzから60Hzに変更する場合の設定例)
キー操作 LED表示 動 作
運転周波数を表示(停止中)。
(標準モニタ表示選択=[運転周波数]設定の場合)
基本パラメータの先頭の“おまかせ加減速()”を表示 します。
△ または ▽ キーにより“”を選択します。
ENTER キーを押すことにより、最高周波数を読み出すこ とができます。
▽ キーにより、最高周波数を60Hzに変更します。
⇔ 最高周波数を決定します。と周波数を交互に表示しま す。
このあと、
★パラメータ値の設定範囲について
:設定範囲の上限値を超えて値を設定しようとしました。または、他のパラメータが変更され た結果、現在選択しているパラメータの設定値が上限値を超えてしまいました。
:設定範囲の下限値を超えて値を設定しようとしました。または、他のパラメータが変更され た結果、現在選択しているパラメータの設定値が下限値を超えてしまいました。
上記アラームが点滅した場合、以上、以下の設定はできません。
点滅中はパラメータの設定変更はできません。
MON
▲ ▼
ENT
▲ ▼
ENT
基本パラメータ
★出荷時には一定のパラメータが設定 されています。
★変更したいパラメータを「パラメー タ一覧表」より選んでください。
★操作中、分からなくなったときは、
MONキーを押すことで表示に 戻すことができます。
MON
▲ ▼
ENT
▲ ▼
ENT
:変更するパラメータを選びます。
:パラメータ設定値を読み出します。
:設定モニタモードに移ります。
:パラメータ設定値を変更します。
:パラメータ設定値を書き込みます。
ENT →同じパラメータ設定
値を表示します。 MON→状態モニタモード
の表示に移行します。
▲
▼
→他のパラメータ名を表示します。