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ドキュメント内 発達障害を知る (ページ 130-148)

ディスレクシア(読み書き障害)

加藤醇子(2)

・単語を音に分解したり、言葉の「音」と「文字」

という記号をうまく対応させられない。

子どもの仮名単語の音読障害

(斎藤 真善、2002)

意味

形態 音韻

意識的処理過程

自動的処理過程

意識的処理過程

自動的処理過程

意識的処理過程

自動的処理過程

×

×

読み障害児の検査所見

(斎藤 真善、2002)

① WISC−Ⅲ

・「数唱」が低い

→「音韻ストア」か「リハーサル過程」の問題である

・「順唱」と「逆唱」の比較が重要

・「単語」「理解」は高く、言語表現はある程度可能

・「符号」「絵画配列」も言語的符号化方略を用いている 場合には影響される

② K−ABC

・継次処理課題はどれも低い

・「絵の統合」が高く、ゲシュタルトの崩壊は大きくない

・「なぞなぞ」が高く、言語的な概念はほぼ年齢相当

・「ことばの読み」「文の理解」は2SD以下

・「数唱」と「語の配列」の比較が重要

ディスレクシア(読み障害)対策

① 教科書やテストの拡大コピー(行間をあける)

② 教科書やテストの漢字にルビ(ふり仮名)をふる

③ 重要な文字や単語をラインマーカーでマークする

(カラーコーディネーション)

④ 重要な文字や単語に印(○、下線、斜線など)をつける

⑤ テストや問題文を区切る(四角で囲う、切り分ける)

⑥ あらかじめ文章を読んであげたり、内容の大意を教える

⑦ 文章題を逐字に読ませてから問題を解かせる

⑧ 試験の問題文を読んであげたり、口頭試問を行う

⑨ 本人が興味を持てる文章や内容を選ぶ

⑩ DAISY(パソコンによる文章音読プログラム)

⑪ 授業をテープにとって後で速聴で聞く

ディスグラフィア(書き障害)対策

① 書くことより読めることを優先させる

自分から読みたい気持ちを育てるため

② 大枠から小枠、なぞりから書写、左横から前方書写へ

③ 枠や中線のある枡目ノートを用いる

④ 拡大コピーなどして、大きな枠に書かせる

⑤ 書く文字数や問題数を減らす

⑥ 平仮名でよいから文章を書く

⑦ 口頭で言わせて書き取ってあげ、それを書写させる

⑧ 口頭でのテストを行う

⑨ パソコンや携帯電話を使用する

高機能自閉症の学習上の問題

① 書いてある事実をそのとうり読み取れることが できても、内容を解釈したり推理したりすること

が苦手である。

② 複雑な計算ができても、お金の両替ができない。

③ アイディア豊かで構文力を持っていても、

作文が苦手であり、宿題をやらなかったりする。

④ 朗読が上手でも、読んだ内容を理解できない。

高機能自閉症の学習上の修正点

考えをまとめたり、注意集中したり、

字を書くうえで問題があるならば

① テストでは延長時間を設ける。

② 書くことを課すような宿題を減らす。

③ 大人に宿題を書き取ってもらう

④ テストの方法を変える。

1、別の部屋で行う 2、口頭で行う

3、問題用紙に書かせる

4、選択方式にする

HFPDD/LD障害

(1) 教師にできること

・環境の構造化 ・休み場所の確保 ・いじめ対策

・学習への配慮 ・視覚的

/

具体的

/

肯定的な指示

・穏やかな声かけ ・積極的援助(目・手・足・声)

(2) 親にできること

・自閉症の特性理解 ・愛情不足や偏りを防ぐ

・友達作りの援助 ・地域資源の活用 ・学習援助

(3) 医療機関にできること

・発達診断と告知 ・親への説明 ・個別

/

集団セラ ピー

・医学的検査 ・投薬治療 ・学校訪問

/

懇談

ADHD/LD障害

(1) 教師にできること

・席の位置 ・友達の配置 ・集中時間への配慮

・行動範囲の約束 ・逃げ場所の確保 ・ケンカ対策

・活躍の場 ・LDへの配慮 ・共感的

/

受容的言動

(2) 親にできること

・多動症の特性理解 ・過剰叱責や放任を防ぐ

・手伝いをさせて褒める ・学習習慣の確保

・行動療法を学ぶ ・親の会の活用 ・医療受診

(3) 医療機関にできること

・発達診断と告知 ・特性の説明 ・個別

/

集団セラピー

・医学的検査 ・投薬治療 ・学校訪問

/

懇談

ADD/LD障害

(1) 教師にできること

・席の位置 ・友達の配置 ・LDへの気づき

・認知特性への配慮 ・読み書き対策

・積極的援助(目手足声) ・発表

/

提出の配慮

(2) 親にできること

・LDの特性理解 ・過剰な学習指導を防ぐ

・教育資源の活用 ・個別的な学習援助

(3) 医療機関にできること

・発達診断と告知 ・親への説明 ・個別

/

集団セラ ピー

・医学的検査 ・投薬治療 ・学校訪問

/

懇談

チック障害

① こころの病ではなく生物学的要因が基盤にあるもの

② やるつもりがなくてもやってしまう反復運動

③ 4つの種類がある (運動、音声、単純、複雑)

④ 一過性と慢性がある

⑤ 10人に1〜2人、4〜11歳ころに発症しやすい

周囲の状況やこころの状態で変動する

⑦ 原因は神経伝達物質(ドーパミンなど)の偏り

⑧ 治療(家族ガイダンス、心理教育、環境調整)

⑨ ほとんどは年齢と共に軽くなる

チック症状の種類

単純チック(素早くて明らかに無目的)

① 単純運動チック (まばたき、横目、目をまわす、白目 をむく、口をゆがめる、鼻をひくひくする、首をグイッとひく、

肩をすくめる)

② 単純音声チック (せきをする、ブタのようにうなる、

「アッ、アッ」と声をだす、ほえる)

複雑チック(ややゆっくりで一見すると目的性がある)

③ 複雑運動チック (顔の表情をかえる、人や物にさわ る、とびはねる、たたく、においをかぐ)

④ 複雑音声チック (汚い言葉を発する、他人の言った

言葉を繰り返す、自分の話した音声や単語を繰り返す)

トウレット症候群

運動性チックと音声チックの両方が多様に現れ、

それが一年以上つづくチック症

① 汚言症(コプロラリア)の頻度は3分の1以下

② 強迫症状は30%くらいに10歳くらいから出現

③ 注意欠陥・多動性障害(AD/HD)は50%くらい

④ 不安や抑うつ傾向の頻度が高い

⑤ 学習障害(LD)を伴うことがある

⑥ 攻撃性や怒りのコントロールが困難である

⑦ 睡眠障害が少なくない

精神遅滞・境界性知能

知能とは

• 標準化された個別的な知能検査は、基本的に言語的

知能、論理的知能、空間的知能を測定している。

音楽的能力、運動的能力、対人的能力(他人の気持

ちや動機、精神状態を察知できる能力)、個人内の

能力(自分自身の感情を認知し、行動をコントロー

ルする能力)などを測っていない。

• これらの能力の発達には個人差がある。

知能検査(2)

(国語であれば、読む・書く・聴く・覚える・話す・想像 するなどの要素がある)

学校の成績は、学習達成状況を調べるためのもので、本 来持っている能力と同じとはいえない

学校で行われている集団式の知能検査の場合、注意集中 や手先の不器さに問題のある子どもの場合には妥当な数 字が出ないため、個別の知能検査を受ける必要がある。

子どもが持っている能力は、一つの教科にいろいろな要 素が含まれているために測りにくい

個別の知能検査では、ビネー式とウェクスラー式の検査 がよく使用されるが、前者の方がIQが高くでる傾向に ある。

精神遅滞の診断(第9版)

アメリカ精神遅滞学会(1992)

【知的な制約】

(IQ<70〜75)

【適応上の制限】

① 社会性知能

② 実用的知能

【年齢的な制限】

(18歳以下)

理解力などの知的な遅れ

(知的発達障害と境界性知能)

・知能指数(IQ)が70ということの意味

14歳(中2)の子どもが10歳(小4)程度の知能を持つ 10歳(小4)の子どもが 7歳(小1)程度の知能を持つ 7歳(小1)の子どもが 5歳(年中)程度の知能を持つ

・親は「勉強はわからなくても社会性を伸ばしたい」

と期待する

・援助がなければ、自分に与えられた課題を解決して

いく達成経験ができずらく、社会で自立していく力

が育ちにくい

軽度の精神遅滞(MR)

ドキュメント内 発達障害を知る (ページ 130-148)

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