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5.長岡地域企業へのインプリケイ ション

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 長岡大学地域研究センターが長岡地域の企業を対象 として実施したアンケート調査(図5)によると、「廃 棄物の削減」は、自社の今後の成長・発展のために取 り組んでいる企業は全体の56.9パーセントであり、今 後の成長・発展のための課題としている企業は54.2パー

セントである。また、同様に「リサイクルの推進」は 取組が55.6パーセント、課題が50.0パーセントであり、

「エネルギー消費削減」は取組が50.0パーセント、課題 が56.9パーセントとなっている。これら3つの項目はこ れまでの取組と今後の課題の両方において上位に位置 しており、いずれも企業活動の効率性の追求を目指し ているものである。ポーター仮説に関連した研究は、

統計データ等の入手制約によって大企業を中心とした 研究がほとんどである。今回のアンケート調査の対象 である中小規模の企業が、厳しい環境規制に直面した ときに現在の生産効率性を向上させる取組では実現が 困難であったイノベーションが達成されるかは、ポー ター仮説の妥当性の検証においても重要な課題であ る。

 また、同調査では、過去5年間で79.2パーセントの企 業が売上高は「減少した」、83.3パーセントの企業が経 常利益は「減少した」と回答しており、厳しい経済情 勢の中で、多くの企業が活動の効率性を高めることを 意識していることが推測できる。ポーター仮説では企 業に自由な解決方法ができるように設計された厳しい 環境規制は企業のイノベーションを加速させるという 指摘がなされているように、経験的には、高い障壁に

直面することが企業のイノベーションを加速させるこ とがしばしば発生する。厳しい経済情勢を耐え忍ぶた めのコスト削減(生産プロセスにおける単なるムダの 排除)を追求するだけでなく、これまでの技術や生産 プロセスを陳腐化させるようなイノベーション・オフ セットを実現し、競争力を強化させるように厳しい経 済情勢を外部刺激として活用することが、新たな価値 創造の示唆となるものであろう。

Raytheonは米国マサチューセッツ州に本社を置く軍 需 製 品 メ ー カ ー で あ る。(http://www.raytheon.

com/)

Robbinsは米国マサチューセッツ州に本社を置く宝石 会 社 で あ る。1997年 にTharpe  Companyと 合 併 し、

TharpeRobbins Companyとなった。

Ciba-Gigyはスイスのバーゼルに本社を置く化学メー カ ー で あ る。1996年 にSandozと 合 併 し、Novartisと なった。(http://www.novartis.com/)

3Mは米国ミネソタ州に本社を置く化学・電気メーカー である。(http://www.3m.com/)

DuPontは米国デラウェア州に本社を置く化学メー カーである。(http://www.dupont.com/)

Dow  Chemicalは米国ミシガン州に本社を置く化学 メーカーである。(http://www.dow.com/)

Tobyhanna  Army  Depotは、米国ペンシルベニア州 に 本 社 を 置 く 軍 需 製 品 メ ー カ ー で あ る。(http://

www.tobyhanna.army.mil/)

【参考文献】

●天谷永(2007)「環境規制と競争戦略」『創価経営論集』

第31巻1・2合併号、23 〜 33ページ。

●有村俊秀・杉野誠(2008)「環境規制の技術革新へ の影響」『研究  技術  計画』研究・技術計画学会、

Vol.23. No.3、201 〜 211ページ。

●中村吉明(2008)「環境規制はイノベーションを促 進するか(ポーター仮説の検証)」『研究・技術計画 学会年次学術大会講演要旨集』330 〜 333ページ。

●浜本光紹「ポーター仮説をめぐる論争に関する考 察と実証分析」『経済論叢』京都大学経済学会、160

(5/6)、102 〜 120ページ。

●Jaffe,  A  B.,  and  K.  Palmer  (1997)  “Environmental  Regulation  and  Innovation:  Panel  Data  Study,” The 

Review  of  Economics  and  Statistics,  79(4),  pp.  610-619.

●Lanjouw, J. O., and A. Mody (1993) “Innovation and  International Diffusion of Environmental Responsive  Technology,” Research Policy, 25(4), pp. 549-571.

●Palmer,  K.,  W.  Oates,  and  P.  Portney  (1995) 

“Tightening  Environmental  Standard:  The  Benefit-Cost  or  the  No-Benefit-Cost  Paradigm?,” Journal  of  Economic Perspectives, Vol.9, No.4, pp. 119-132.

●Porter,  M.  E.  (1991)  “Americaʼ s  green  strategy,” 

Scientific American, April, p. 96.

● P o r t e r ,   M .   E . ,   a n d   C .   v a n   d e r   L i n d   ( 1 9 9 5 ) 

“Toward  a  New  Competition  of  the  Environment-Competitiveness  Relationship,” American Economic  Association, pp. 97-118.

はじめに

 平成11年7月に、「食料・農業・農村基本方法」が創設され、第22条に「農業経営の法人化の推進」が規定された。

この規定によって、農業経営の法人化に関心が集まることとなった。農業法人には、農事組合法人と会社法人の二 形態が存在し、農地の権利取得の有無によって農業生産法人と一般農業法人に分類される。農業経営の法人化の利 点として、新規就農の受け皿、農村社会の活性化、経営の円滑な継承等が挙げられ、さらに、経営管理能力及び資 金調達能力、取引信用力の向上、雇用労働明確化、労災保険等の適用による労働者の福祉増進、新規就農者の確保 が容易である等の利点も指摘されている。

 現在、集落営農では、特定農業団体となるか、これと同等の条件を備える必要があり、その一つとして農業生産 法人化があげられている。法人であるため会計帳簿を作成しなければならない。当然、会計帳簿の作成にあたって 複式簿記を採用する必要性が生じてくる。そこで、本稿では、農業会計における複式簿記の基礎について説明する。

その際、企業会計と農業会計を比較しながら説明を進めていきたい。今回は農業会計の財産計算と損益計算につい て述べることにする。

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